オーナーのひとりごと  VOL.47
雪の日本海縦貫、弾丸乗り鉄敢行 '11.12.16〜17 京都〜青森

 「日本海」廃止の第一報の新聞報道があってから来夏ぐらいにと考えていた”乗り鉄”を、繰り上げて実行しました。冬休みや年末年始は乗客も多いでしょうし、廃止が正式に発表されれば、いわゆる”葬式鉄”も増えてきそうですので、雪や風による遅延のリスクを考慮しても早いほうがいいと思ったわけです。しかし休暇をとってのんびりという訳にもいかず、往復およそ36時間の弾丸行程になりました。家に帰って新聞を開くと正式発表の記事が目に飛び込んできて、「なんという偶然か」と絶句。これも何かの縁でしょうか。  

■■京都→青森■■
12/16 0:03 京都発 急行「きたぐに」新潟行き
今宵の「宿」は…
  A寝台・2段式の下段。
  むかし「はくつる」で乗ったときは
  B・3段式の上段だったため、そ
  れに比べると広くて快適でした。
  終点・新潟まで寝台は解体しな
  いので、個室感覚です。
12/16 8:10 新津着

 直江津で目を覚まし、鯨波の海岸を見て、新津に到着。
 雪の新津で見かけた「ばんえつ物語号」の12系客車にも、「がんばろう日本!がんぱろう東北!」のステッカー。
12/16 8:29 新潟着 ⇒ 8:34 新潟発 特急「いなほ1号」秋田行き 
 京都の出発は3分遅れでしたが、新潟には定刻に到着。ここからの乗り継ぎ特急は、いなほ1号・秋田行き。乗り換えの時間は5分しかなく、雪で遅れたらどうしよう?という心配も、杞憂に終わりました。
 ここまで時刻通りに走ってくれた老兵・583系をゆっくり写真に収めることもできずに、485系3000番台の’ちょっと若手’に乗り換えて出発。

  ↑新潟に到着した「きたぐに」





     ヘッドマークが雪で隠
     れてしまいましたが、
     秋田に到着した 「い
     なほ1号」です。→
12/16 12:11 秋田着 ⇒ 13:10 秋田発 特急「つがる3号」青森行き
 秋田での乗り継ぎは1時間ほどの余裕です。その間、駅中での撮り鉄をしていました。秋田新幹線のこまちをはじめ、初めて見た車輌ばかりで、あっというまに時間が過ぎていきました。
 乗り継いだのは、「つがる3号」青森行き。’さらに若手’のE751系です。しかし悪天候のため外の景色はほとんどホワイトアウト状態で、寝ている時間が長かったような…。
  ↑秋田新幹線・こまち

        つがる3号→
 
 この旅の別のお楽しみは駅弁です。秋田駅で購入したのは、比内地鶏と白神の塩を使用した「鶏わっぱ」でした。
       
12/16 15:53 青森着

■■青函連絡船・八甲田丸見学■■

 青森での滞在時間は、日本海の発車までの約3時間半です。その時間を利用して、桟橋に係留されている元・青函連絡船の「メモリアルシップ八甲田丸」を、駆け足で見学してきました。
 以前は桟橋に繋がっていたホームからの連絡跨線橋が閉鎖されているため、かなりの積雪・降雪のなかを歩き、しかも現地はこの時間ですでにかなり暗くなっているので、全景などの写真が撮れなかったのが残念です。

←青森市街・駅・桟橋の情景をNゲージで再現
            (列車も走っていました)

    陸側から見た機械遺産認定の可動橋と八甲田丸↓     
 
←車輌の入口を船内から
     (船内にポイントがある?)
 ひととおり順路に従って見学しましたが、お目当ては、就航当時は絶対に入れなかった、1階にある車両甲板でした。
 ここには実物車両が9輌展示されていて、珍しい車輌もいます。なかでも面白いのは、ここだけにしかない貨車「ヒ」です。これは車輌を積み込む際、重量のある機関車が可動橋に乗らないように、間に挟むだけの役目をする貨車?です。
      キハ82
      郵便車オユが数輌
      ヒとその奥にヨ
      奄cD16

■■青森→京都■■
日本海入線まで撮り鉄
 青森駅に戻って、お土産や夕食の駅弁などを仕入れた後、日本海の入線までは、青森駅の中での撮り鉄です。偶然にも団臨や臨時列車がやってきて、飽きの来ない駅撮りが楽しめました。
…スーパー白鳥
堰c583系秋田車
     (団臨・わくわくドリーム号)
 …あけぼの
…DE10に牽かれて入線する日本海
堰c日本海と701系
12/16 19:31 青森発 寝台特急「日本海」大阪行き
今宵の「宿」は…
  B寝台・2段式の下段。
  日本で残り少なくなった開放式A寝台(プル
  マン式)という手もありましたが、きたぐにと
  同じようになるので、あえて乗ったことのな
  いB寝台を選択。頭を窓側にしてみたら、通
  路を歩く人の音も気にならず、ベッドが狭い
  だけで、悪くはなかったです。
二つめの駅弁はこ
の日の夕食でした。
青森で購入した
「倉石牛めし」です。
12/17 10:30頃 敦賀着
 羽越・信越線での強風による徐行運転のため、2時間半の遅れで敦賀に到着。
 ここ敦賀では、いつものとおりカマの交換です。ここまでがんばってきたローピンの81と交代したのは、トワ釜でした。
 最後の駅弁は、敦賀駅ホームで買った「荘兵衛さんのえちぜんますずし」。遅れていたためか、金沢からの車内販売も回ってこず、朝食は敦賀までお預けでした。
 しかし、2時間以上の遅れが幸い?し、特急料金が払い戻しに…。戻ってきたのは、駅弁3食分に見合う金額でした。
12/17 12:20頃 京都着

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