オーナーのひとりごと  VOL.51
バスツアーで岡山・広島の〈鉄〉巡り '12.7.28〜29 岡山・広島地区各線

 ここ数ケ月、撮り鉄としてターゲットに考えていたのは、廃止または置き換えの噂が飛び交うセノハチの後補機でした。そこへ飛び込んできたのが、昨秋の大井川鐵道の撮影ツアーに参加したバス会社からの、岡山・広島地区の鉄道ツアーのお知らせ。セノハチも入っており、組み合わせで考えていた呉線も訪れるコースでしたので、即、申し込みの電話を入れました。今回も撮り鉄あり・乗り鉄あり・サプライズもありの楽しい2日間になりました。

■■井原鉄道■■
 最初に訪れたのは、福塩線・神辺駅と伯備線・清音駅間を結ぶ井原鉄道です。ここにはあの水戸岡鋭治氏デザインの「夢やすらぎ号」が走っています。最近は団臨や貸切などのイベント時の運行のみだそうですが、ツアーのために特別に通常運用に入れて頂き、神辺から”乗り鉄”。途中下車して、その走行を他の車輛と合わせて撮影しました。
 撮影後は、通常の列車に乗車して清音駅まで向かい、全線完乗となりました。
 
                    ▲早雲の里・荏原〜井原          ▲小田〜早雲の里・荏原
 
▼夢やすらぎ号(早雲の里・荏原〜井原)

■■水島臨海鉄道■■
 
 続いての訪問先は水島臨海鉄道です。ここでなによりもレア?なのが、JR(国鉄?)から譲り受けたキハ20が現役で走っていることです。
 特別に許可を頂いた線路際での撮影後、乗車することができました。停車中の駅では一般乗客がいない車輛で、車掌さんが床の点検口を開けてエンジンを見せてくれるというサービスも…。
 そしてさらに終着駅を過ぎて車庫まで乗っていき、撮影会に突入。サプライズで2色のキハ20とオリジナルのDCと凸カマを並べて頂き、大いに盛り上がりました。
▲球場前〜西富井
 
  キハ20の車内

 冷房装置が増設されているとはいえ、ほぼ原形を保っているのではないかと思います。扇風機には「JNR」のマークが残っていました。
  
     ▼キハ20(奥は水島臨海鉄道のオリジナル色)

 ▲サプライズのならび(凸カマはオリジナルのDDとDE))

■■セノハチ(山陽本線・瀬野〜八本松)■■
 
 2日め朝は、個人的にツアーのメインイベントとなる「セノハチ」、JRの本線上に残る唯一の峠のシェルパ「EF67」です。宿泊は山陽本線の西条駅近くでしたので、早朝の貨物列車が集中する時間帯に合わせて、5時半に出発。有名な撮影スポットで撮りましたが、この時期・時間帯は逆光になるので苦労しました。それでも後補機として押し上げを終えたEF67は西条で折り返してきますので、単機回送を含めれば多数のシャッターチャンスがあり楽しめます。下の写真のように上り・下りが対向するシーンにも恵まれました。
 私たちツアー客以外にも何人もの”撮り鉄”が来ており、新型のカマの製作発表があったことから、今後さらに撮影に訪れるファンが増えると思われます。
 セノハチでぜひ押さえたかったのは、片側にデッキのついた0番台でした。運良く撮影時間のラストに単機回送で来たので、後追いながら撮影。子供の頃初めて買ってもらったHOのデッキ付きの赤いEB電機を思い出させてくれました。
…西条駅にて
   

以外…
    瀬野〜八本松

 ■■呉線・清盛マリンビュー■■
 最後の訪問は、瀬戸内の海岸線を走る呉線。ターゲットは「清盛マリンビュー」でした。もともと「瀬戸内マリンビュー」として運行していましたが、NHKの今年の大河ドラマ「平清盛」とのタイアップで、装飾を一部変えて走っています。好天のもと、超定番の2ケ所で撮影しました。



安芸幸崎〜忠海→
←須波〜安芸幸崎



 もちろん乗り鉄もしています。撮影後は三原駅に出て、マリンビューに乗車し、安原までの間を、風光明媚な瀬戸内海の情景や先ほど撮影したポイントをのんびりと車窓から眺めました。
 しかし、呉線は電化区間なのに、なぜDCのキハ47の改装車輛なのかが不思議ですね。

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