オーナーのひとりごと  VOL.54
使命を終える都会の一等地の貨物駅 '13.1.23・26 梅田貨物駅

 大阪駅のすぐ目の前という超一等地に、梅田貨物駅はあります。今年3月のダイヤ改正で、吹田と百済の両ターミナルに業務が移管され、使命を終えることが発表されました。大阪駅周辺では再開発も進み、新しいビルも建設されていくなかで、それらに囲まれながら奇跡のように存在し業務を続けてきた貨物駅…。「ここにこんな駅があった」という記録として、撮影に行きました。

■■昼間の情景■■
 まずは日のあるうちの情景です。梅田の高層ビルを背景にした写真も撮れましたし、周辺の公共施設やビルの展望施設から俯瞰もできました。昼間の貨物列車の発着は少ないですけれども、その代わりに、ここの「主」であるDE10が、入替作業で行ったり来たりするのが見られます。
 もともと赤い色をしているのか、それとも赤錆が放置されているのかは分かりませんが、曲線を描く貨物駅独特の赤い大屋根が印象的でした。
 
   
 

■■夜の情景■■
 続いて日が暮れてからの情景です。灯りが瞬くビルを取り込むことで、昼間と同じような構図でも、違った場所のように感じられました。
 ここでは、線路脇の歩道から出発線で待機するカマの撮影ができ、有名な夜の撮り鉄スポットでもあります。2度めの撮影で、運よくEF66の0番台を写真に収めることができました。
 

■■今回のオマケ■■
 オマケの画像は「車輛の写っていない情景」です。右の写真で背景になっているビル群が「うめきた」先行再開発地区であるグランフロント大阪で、今年4月の開業予定だそうです。上・中央の写真でわかるとおり、グランフロントと梅田スカイビルに挟まれているのが「貨物駅」で、ここが第二期開発地区。しかしここの跡地は、まだ再開発の詳細が決まっていないようです。どうやら地表面を緑化・公園化して、地下に施設を作る案が有力とのこと…。また、貨物駅の端を通っている環状線への連絡線には、関空特急はるか・くろしおが走っていますが、線路を地下に通して駅を作る計画もあります。

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