オーナーのひとりごと  VOL.60
北の大地の夜行とSLを撮りに行く '14.9.26〜28 北海道 室蘭・函館本線

 青函トンネルの新幹線化工事が始まることにより、北行きの夜行列車に終焉の赤ランブが点灯しました。すでにトワイライトエクスプレスは来年3月で廃止と発表され、カシオベアは10月以降しばらく運休し北斗星ともども一部の日程で時刻変更に…。「これはすぐに撮りに行かねば」と、DD51重連で北の大地を行く夜行を狙って急遽渡道。さらに函館本線の山線を走るSLニセコ号も廃止になる見込みという報道があり、両方かけもちで撮ってきました。

■■夜行列車■■

 本当はトワイライトに乗車して渡道したかったのですが、チケットは全く取れません。それなら撮影に専念しようということで、飛行機で渡り、レンタカーを借りて室蘭本線の有名撮影地を巡ってきました。
 毎日走っている北斗星を除き、トワイライトとカシオペアは曜日が合わないと撮れないので、時刻表とにらめっこしながら練ったスケジュールでの撮影行です。

 
トワイライトエクスプレス
室蘭本線・大岸〜豊浦
   早朝に道路端で待機していると、
   犬の散歩に来られた地元の方と
   遭遇。よく撮影ポイントを尋ねら
   れるとのこと。


室蘭本線・大岸〜礼文
   この日は三脚が倒れるほどの強
   風。上りトワイライトの時間には
   日も山かげに沈み、ISO感度を
   上げてなんとか撮影できた。
 
カ シ オ ペ ア 室蘭本線・黄金〜崎守
   背景の左手は内浦湾、右手は有珠山。前日に下見に来たときは有珠山はもっと
   はっきり見えていたが、この日はうっすらと見えているだけ。カシオペアは日程
   上、この1本しか撮影できなかった。
 
北 斗 星


猿コ蘭本線・有珠〜長和
   稲穂の海を背景の有珠山を横
   目に見ながら駆ける。右手後方
   に小さく写っている山は昭和新山。


室蘭本線・大岸駅
   青のDD51のアップも撮りたい
   と思い、風景は入れずに駅撮
   り。北海道らしく直線が続くため
   か、かなりのスピードで来た。
 
 車体色で純粋のブルートレインは北斗星と青森〜札幌間の急行「はまなす」だけになり、夜行列車自体も次々と廃止されてきました。トワイライト・北斗星の廃止の理由には、車輛の老朽化もあります。
 夜行列車という旅情を感じさせる言葉が死語になってしまうのも、そんなに先の話ではないような気がして寂しい限りですね。
 

■■SLニセコ号■■
↑ニセコ駅を発車したSLニセコ号 (背景に聳える山は羊蹄山ですが、あいにく山頂部には雲がかかっていました)
 
 
                  
           ↑昆布駅にて→
 夜行列車の撮影は朝と夕方がメインになりますので、その間にこれも廃止が公表された「SLニセコ号」を撮りに、函館本線の山線に向かいました。こちらも定番の場所と駅撮りですが、私にとっては貴重な記録に…。
かつてはC62の重連が活躍した線路で、ディーゼル機関車の助けを借りながら、C11が煙をあげてがんばっていました。
           

■■今回のオマケ=その1■■
 室蘭本線は青函トンネルと札幌を結ぶ主要路線であり、旅客輸送の特急はもちろんのこと、貨物列車も頻繁に通過していきます。旅客列車よりも本数が多いのでは?と思うほどの本数です。残念ながらカマはDD51からDF200に代わっていますが、ほぼ満載のコキを牽いて「赤熊」が走り回っていました。
  千歳線・美々〜植苗

  猿コ蘭本線・黄金〜崎守

  ・猿コ蘭本線・豊浦〜大岸





■■今回のオマケ=その2■■
 その他にもいろいろと通過していく列車を撮ってきました。いい風景のなかをゆく列車は、どれも絵になります。
▲785系・すずらん(千歳線・美々〜植苗) ▲キハ183系・北斗(千歳線・沼ノ端〜植苗)
 
▼キハ281系・スーパー北斗(室蘭本線・大岸〜礼文) ▼キハ40・141系(室蘭本線・大岸〜豊浦)
 

※ここにUPしたフォト以外にも撮影しています。それらは後日「撮り鉄、ふたたび」のベージにUPしています。

VOL.59へ VOL.61へ      その他バックナンバーのリストはこちらから