オーナーのひとりごと  VOL.65
昭和の"鉄"が香る?北関東バスツアー '15.9.5〜6  真岡・ひたちなか海浜鉄道

 またまた明光バスが主催する゜鉄道大好きツアー”に参加してきました。今回の訪問先は北関東の真岡鉄道とひたちなか海浜鉄道で、金曜の深夜に関西を出発し日曜夜に帰ってくる「半弾丸ツアー」です。真岡ではC12牽引の「もうか号」、ひたちなかでは現役のキハ2004を撮り鉄・乗り鉄し、さらに車庫見学と、昭和の香りの漂う車輛たちをたっぷりと見てきました。
 
※このツアーから5日後、訪問先の栃木・茨城県では大水害が発生しました。他の被災地域の皆様も併せてお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い復旧をお祈りいたします。

■■真岡鉄道■■
 4日金曜の夜遅くに関西を出発したバスは、翌朝8時過ぎに真岡鉄道の真岡駅に到着しました。すでにSLもうか号を牽引するC12がスタンバイしており、トイレ休憩を兼ねて構内での撮影会となりました。その後、真岡〜寺内間の撮影ポイントに移動し、DE牽引のもうか号の送り込み回送と本番のSLもうか号、そしてその合間に通常運用されているスイカ塗色のモオカ14形を撮影しました。

 C12 66→
    ↓ SLもうか号(真岡〜寺内)    
  
 
 ←モオカ14形(真岡〜寺内)
 SLもうか号の撮影後、それを追いかけるようにバスで茂木駅へと向かいます。途中、追いついたところでも撮影をして、茂木駅に着いた時には転車台で方転の最中でした。ここから真岡まで折り返しのもうか号に乗車し1時間ほどの乗り鉄です。50系客車の窓を開けて、煙の臭いを嗅ぎながら煤も浴びるという、「SLならではの乗り鉄」を満喫できました。
 

↑車庫(SLキューロク館)からおでましの49671
 
 真岡駅でSLを下車し、向かったのは駅に隣接する「SLキューロク館」。ここには圧縮空気で動く9600形が動態保存されています。ツアー用の特別な計らいで、線路脇のチェーン柵を片側だけはずして頂き、足回りまで間近で撮影することができました。また車掌車「ヨ」をつないでの体験乗車も、定時の走行が終了した後の”特別運行”でした。



          前部にヨをつけての走行 →
  
 真岡駅には古い車輛が多数保管・展示されています。また留置されている貨車も今となっては貴重なものがあり、興味はつきません。先日、静岡の公園に保存されていたD51がここに来たという報道もありましたが、ミニ博物館さながらになっています。
 ▲キハ20                ▲ワフ11           
          ヨ5000?2輌とワフ▼  現役DE10・C12と保存車キハ20▼ 

■■ひたちなか海浜鉄道■■

▲キハ2004+キハ3710(中根〜金上)
 2日めは「ひたちなか海浜鉄道」の訪問です。まず勝田駅からの乗り鉄でスタート。やってきたのは準急色キハ2002ですが、キハ3710との2輌編成でした。ツアー向けにキハ2002の単独走行をお願いしたそうですが、一般乗客のサービス優先のため連結となったそうです。”昭和”な内装を楽しみながら磯ア駅まで乗車し、その近くの撮影ポイントで折り返して先頭にたってやってくるキハ2002を撮影しました。
▼特産のさつまいも畑をゆくキハ2004+キハ3710
(磯崎〜平磯)
 磯ア駅に戻り、阿字ヶ浦までの完乗を目指します。ここへ現れたのは三木鉄道から購入されたミキ300。これで阿字ヶ浦へ行き、折り返して那珂湊駅に移動しました。
 那珂湊駅ではツアー専用の車庫見学と撮影会があり、ここでも貴重な車輛を見ることができました。また引退したスカ線色キハ222と現役の急行色キハ2005を撮影しやすい位置に出して、離して留めていただくというサービスもありました。
 その後、那珂湊から再びキハ2004に乗車し中根駅で降りて、点在する撮影ポイントでのフリー撮影タイム。ここで移動中に、この路線を撮っておられる地元の方に声をかけられ、飾ってある作品を拝見することに…。田植えや稲刈りといった季節をからめた走行写真がきれいに撮られていました。

▲ミキ300(中根〜金上)
  
                 引退したキハ222▲               ヒゲが特徴のキハ2005▲
  ▼国鉄キハ205とキハ3710   ▼車体だけのケハ601
 
               JR東海からきたキハ10系▼   
 那珂湊の車両基地見学では、キハ20系のほかに、車体だけではありますが、たいへん貴重なケハ601がありました。この車輛は日本初のステンレスボディの気動車で、「ケ」は軽油のケだそうです。
 また車輛整備庫では、JR東海から購入したキハ10数輌が改装工事を受けていました。乗り心地や快適性を良くするためには仕方ないことでしょうが、古い車輛たちを整備して一日でも永く現役で走らせてほしいものです。

■■今回のオマケ@■■
 茂木駅で「SLもうか号」の発車を待っていると、駅前におもしろいものがやってきました。JRバス関東が復刻させた、旧国鉄色の高速路線用の「青いつばめ」と一般路線用の「黄色いつばめ」のうちの「黄色いつばめ」です。周辺にいたみなさんもSLそっちのけで撮影していました。

■■今回のオマケA■■
 5日の宿泊地は、JR常磐線の勝田駅近くのホテルでした。夕食を調達がてらカメラを持って出て、勝田駅に入場して発着する列車を駅撮りしてみました。地元で見慣れた方には興味は湧かないかもしれませんが、遠く離れたところに住み、このような機会でもないと、まず撮りにくることはない車輛たちです。
▲E501系
▲415系 ▲E531系
▲E657系・ときわ ▲E651系(転属or廃車待ち?)

VOL.64へ VOL.66へ      その他バックナンバーのリストはこちらから