■■黒部峡谷パノラマ展望ツアー■■ |
観光用のツアーとは趣が異なり、事前予約の際に詳細な注意事項が告知されました。山道の歩行もあるので、登山靴やトレッキングシューズなどの歩きやすい靴で、荷物はリュックなどにして手提げはしないこと、そしてこの時期では防寒対策の服装が推奨されていました。さらに、身分証明書の提示と届出書の提出が求められ、欅平からは貸し出しのヘルメット着用も義務づけられました。
欅平到着後、まずは駅からさらに奥に伸びるトンネルに、凸型機関車牽引の専用列車で入っていきます。 |
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▲昭和10年から走る凸型機関車が牽引 |
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▼専用列車の客車 |
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トンネル内でスイッチバックのように折り返して到着したところには、竪坑エレベーターの入口がありました。これで約200メートルほど上がります。昭和初期に作られたこのエレベーター内には線路があり、貨車ごと宇奈月から運搬してきた資材を乗せることができます。
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エレベーターを降りて少し歩くと竪坑展望台があり、眺めを楽しむことができました。そしてK四ダムへと通じる上部トンネル内を歩き、階段を上がると、欅平にある黒部川第三発電所への送水管の落とし口の横にある上部トンネル出口広場に出て、再び展望がひらけました。 |
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広場から展望台までは徒歩で山道を行きます。丸太の桟道や特設階段などで歩きやすくしてありますが、行き先の展望台は送電鉄塔の足元にあるので、おそらく関西電力の保守用の道だと思われます。途中でK四ダム方向への「水平歩道」にも接続していました。
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展望台からは、周囲の山々が見渡せ、案内板で山の名前がわかります。さて、ここからは来たルートを引き返して欅平に戻るのですが、駅に着いたらかなりの雨。ツアー第二便は展望台付近で雨に見舞われ、第三便以降は展望台には行けなかったかもしれません。 |
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▲黒四ダムに続く列車の乗り場 |
上部トンネルの軌道は黒四ダム方向へ伸びており、途中、吉村昭の小説「高熱隧道」で有名になった高温地帯を通ります。そこの硫黄やガスで架線がもたないためバッテリー式の電気機関車が使用され、客車の窓にはワイパーが付いていました。ここから列車やインクライン・専用バスを乗り継いでK四ダムに行く関電の無料見学会もあるそうですが、毎回高倍率の抽選とのことでした。 |
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▼上部トンネルを走るバッテリー式機関車(上)と客車(下) |
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