オーナーのひとりごと  VOL.67
『デデゴ』と『タキ』を見に四日市へ '16.4.22  三重県・四日市近辺

 北海道内の客車列車がほぼ廃止され、DD51の定期運用がなくなってしまった2016年のダイヤ改正。客レがダメでもカモレがあると、三重県四日市の貨物線にでかけました。ここはまだまだDD51の独壇場であり、また関西地区では見られない貨車のタキが走っています。これらを押さえておくとともに、近代産業遺産に認定されている現役の鉄道可動橋である「末広橋梁」を見に行ってきました。

■■DD51■■
 末広橋梁をセメントシャトル列車が通るのは1日5往復。カメラを構えて待っていると、運よく、ここでも数が少なくなった原色?のDD51が現れました。毎日の通勤の際に京キトにいるのは見ていますが、現役の定期運用で貨車を引く姿は、やはり絵になります。
   
 
  
 
   
 とかく人気のないJR貨物更新色ですが、関西ではお目にかかれないだけに、私にとっては珍しい存在です。この日はセメントシャトル以外、すべてこの色が担当していました。


■■タキ■■
 向日町駅のセメント工場へ来ていたタキがなくり、タンク貨車は身近な地区から姿を消してしまいました。また石油貨物列車は元から少なくて、石油タキばかりの編成は見たことがありませんでした。四日市は石油化学コンビナートもある工業地帯ですので、四日市駅から工場への引き込み線や貨物線があり、三岐鉄道からのセメント用タキと、石油精製工場に出入りする石油用タキが、まずまずの本数で行き交っています。模型でしか見たことのない車輌の編成を間近で見るのも、迫力があってまた一興です。
塩浜貨物駅に向かう
    石油タキの編成



遠替中の石油タキ
    (四日市駅)
セメント工場を出発し
   末広橋梁を渡る
      セメントタキ



出発前のセメントタキ編成
      (四日市駅)


■■末広橋梁(旧四日市港駅鉄道橋)■■

 昭和6年にできた末広橋梁は、おそらく現役では最古参の鉄道可動橋です。普段は中央の桁がはね上げられていて、船が通行できるようになっていますが、列車通過の前に係員が到着し、作動させて桁を降ろします。その上をタキを牽いて通過し、海側にあるセメント工場に入っていったDD51は、10分ほど中で入替作業を行い、空の編成を牽いて出てきます。そして通過が終わるとまた桁が上げられるというパターンです。また、この橋を通る線は入替扱いとなっているため、常にDD51のデッキには係員が添乗しています。
 このような珍しい橋とDD51とタキの組み合わせは、多くの鉄道ファンを引き付け、平日にもかかわらず何人かの「撮り鉄」を見かけました。

    
   


■■今回のオマケ■■
▲ホキ1000(フライアッシュおよび炭酸カルシウム専用) タキ43000(K)▲

 今回のオマケは、撮影の途中で見かけた車輛やシーンです。ところで、四日市は工場や倉庫の立ち並ぶところに貨物線や引き込み線が通っています。そのため、大型トラックやトレーラーはもとより自動車が頻繁に走っていて、車を線路の近くに停めて撮影というのはなかなか難しいようです。そこで私は、JR四日市駅でレンタサイクルを借りました。点在する撮影ポイントは自転車で行ける距離ですので、安価でもあり、効率的に撮影できてオススメです。
こちらのサイトにレンタサイクルの詳細があります

▼”箱”ではないコンテナ貨物(四日市駅・入替中) 四日市駅構内(DD51とDE10)▼

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