オーナーのひとりごと  VOL.68
梅小路+弁天町+α=京都鉄博 '16.5.23  京都・鉄道博物館

 待望のオープンからほぼ1ケ月過ぎ、人出も落ち着いてきた頃かと、京都鉄道博物館に行ってきました。訪れたのは月曜の午後でしたが、かなりの入場者があり人気の施設やコーナーには行列もできていました。私用で京都市内に行き、その空いた時間に訪れたので、短時間の駆け足見学となり、じっくりと見学はできませんでしたので、とりあえず写真を多用してレポート致します。

■■展示車輌たち■■

   ▲  C62-26       クハ86-1      奄O系21-1 
プロムナード
 
 入口のエントランスホールを過ぎると早速車輛がお出迎え。ここでの目玉は0系新幹線のトップナンバーの4輌編成です。交通科学博物館の狭い所に押し込められていたものですが、広いところに出てきて伸び伸びとしているように見えました。
 


 
 ここでもうひとつ、私がお気に入りの車輛はDD54です。交通科学博物館で展示されていたDF50とこれのどちらが残るかと気をもんでいましたが、こちらが京都に来ました。(DF50は津山の「学びの鉄道館」で保存)
 
  DD54-33         宴Nハ103-1  ▼        
 

   500系521-1    クハネ581-35      宴Nハ489-1 
本  館
 
 エントランスから本館に入ると吹き抜けに3輌の特急型車輛が鎮座?しています。上階の廊下から見下ろすと、500系新幹線の長さが目を引きました。
 展示車両には1号車(各形式のトップナンバー)が多く、貴重なもので、ファンとしてはうれしい限りです。
 
 
 DD51とEF66は、下にピットが切ってあり、そこから床下機器類が見られるようになっています。
   

   
 EF66-35 151系(モックアップ) 奄cD51-756 宴Lハ81系3   
 
  
 
230型223
ヨ5000-5008
奄dF52-1
1800型1801
宴純3500-7055
100系122-5003
101系(扉開閉体験用)
宴Iハ25とオハ46-13
 
  
 

       EF58-150           奄dF81-103
トワイライトプラザ
 交通科学博物館から移設された二代め京都駅を使用した屋外の展示スペースにも、機関車や客車が置かれています。きれいに塗り替えられたイゴマル(EF58-150)が、宮原の保管倉庫から出てきて、輝いて見えました。
 ところで、展示してある車輛はすべて中に入ることができません。荒らされたりいたずらされるのを防ぐためかもしれませんが、名古屋のリニア・鉄道館は比較的オープンでしたので、少し残念。
 

オロネ24-4
スロネフ25-501             奄dF65-1

■■SLひろば■■
 旧梅小路蒸気機関車館は、「SLひろば」としてリニューアルされました。扇形庫の上に掲げられた看板も「機関車館」から「機関車庫」に変わっています。以前から外に出されていたカマも中に入れられ、余計なものが整理されたためか、転車台の反対側もすっきりとしていました。せっかくのスペースですから、いつも庫のなかにいるカマをここに出してきて、撮影会でもしてほしいなと思いました。
   扇形車庫
▲転車台の周りがすっきりとして、広々とした「SLひろば」
▼階段の途中から京都タワーと給水塔を背景に入れてスチーム号が撮影できる
 
SL第2検修庫
 
 扇型庫の隣に新たに作られた施設です。動態保存のSLを点検・修理し、その技術の伝承のために、大規模な検修ができるようになりました。ここは2Fのデッキからガラス越しに見学でき、現在はD51-200の復活に向けての作業中です。→
 気になるのは、この庫の前方で屋外留置されているC61-2で、次の復活対象になるのではないかと、勝手に想像してしまいました。

■■その他展示施設■■
 車輌以外の展示施設や展示物には、交通科学博物館からの移設組や新規のものまで、興味を引くものが数多くあります。中でも人気のあるものや、私の個人的に注目した展示のフォトです。
←運転指令所の再現
     (山陽新幹線のCTC指令室)
←模型列車の運転コーナー
人気の運転シミュレータがずらり→
   橋梁のコーナーにある
     実物の餘部鉄橋の橋脚の一部→

■■鉄道ジオラマ■■















 
 模型派の私として気になるのは、やはりHOのジオラマです。ここのジオラマは、多数の列車がを同時に走らせ、それを解説することがコンセプトになっているようで、リニア・鉄道館のような凝ったストラクチャー・シーナリーやそれを使用した演出は省略し、線路の引き回しに重点が置かれています。よく個人のレイアウトで言われる「ジェットコースター」的な配線なのですが、スケールが大きいのであまりそれを感じませんでした。
 運転方法は、交通科学博物館からの伝統?の手動制御に拘っていて、操作盤はシンプルながらかなりの大きさがありました。

■■今回のオマケ=スカイテラス■■
 京都鉄道博物館の強みは、営業中の線路脇にあることです。本館3階に設けられたデッキからは、新幹線・在来線を走行する列車を、小さな子供でも見られるようになっています。京都のシンポルともいえる東寺の五重塔を背景に入れて行き交う列車を撮影でき、新たな「お立ち台」の誕生といったところでしょうか。
 驚くべきことは、この前を通る実際の列車が、今どこまで接近しているのかがわかる「列車位置情報システム」のディスプレイがあること。指令所で使われているものと同じ画面をリアルタイムで表示しています。
 

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