2004/8作成2006/10更新

関東大震災の跡と痕を訪ねて

番号 : 鎌倉市 KK-01

鎌倉市 --- 建長寺の供養塔碑 ---

  • 碑銘:震災追悼供養塔碑
  • 建立年月日:昭和5年9月1日
  • 所在地:鎌倉市山ノ内8番地
  • 交通:JR鎌倉駅より徒歩約15分
写真 建長寺総門から三門を望む

写真1 建長寺総門から三門を望む


写真 建長寺の三門

写真2 建長寺の三門


震災追憶供養塔碑

写真3 震災追憶供養塔碑


仏殿と重修碑

写真4 仏殿と重修碑


重修碑クローズアップ

写真5 重修碑クローズアップ


写真1~3 2004/7撮影

写真4~5 2006/9撮影

建長寺

建長寺縁起(建長寺 パンフレットより)

建長寺は巨福山建長国禅寺といい、鎌倉五山の第一位とされる臨済宗建長寺派の大本山です。

今から約750年前の建長5年(1253)に後深草(ごふかくさ)天皇の勅命で鎌倉幕府五代執権北条時頼(1227~63)が建立したわが国最初の禅寺です。

建長寺の開山(創始者)蘭渓道隆(らんけいどうりゅう 1213~78)は、中国の高僧無明慧性(むみょうえしょう)に学び、寛元4年(1246)33歳の時に来日し、九州、京都を経た後、鎌倉に入り北条時頼に請われて建長寺に迎えられました。……

震災追憶供養塔碑

石碑の表には『 嗚呼大正十二年九月一日人誰カ此日ヲ想起シテ戰慄セザルモノアランヤ …』で始まる長文が刻まれています。

 ⇒ 供養塔の碑文を見る

<資料1 鎌倉震災誌 昭和5年>

被害甚大にして全山の堂塔殆んど倒壊した。即ち、特別保護建造物たる仏殿(正保三年建立)、唐門同上昭堂(長禄二年建立)を始め、書院、客殿、庫裏、鐘楼、舎利殿、禅堂、法輪堂、宝蔵、禅門、中門、(以下省略)…など全滅

重修碑

 ⇒ 重修碑の碑文を見る

重修碑は特別保護建造である仏殿と唐門を修理した(大正13年10月起工 同15年5月竣工)ことが記されています。  修復は倒壊前のそのままとなるように可能な限り古材を用い、やむを得ず新材を用いなければならない場合は彩色を施したとあります。