地震・防災関連用語集

カテゴリ:環境

ヒートアイランド

都市の中心部が「熱の島」のように孤立して気温が高くなる現象をヒートアイランドと呼びます。

都市部と郊外との温度差は冬季の早朝が最も大きいということですが、ヒートアイランドが大きな問題として取り上げられるのは夏の日中の暑さであり熱中症や光化学スモッグ被害の増加として問題化しています。

ヒートアイランド現象は都市域での人口排熱の増大と都市を構成する構造物にあると考えられています。

人口排熱としては工場・事務所や住宅および自動車から排出される熱であり、都心部では局所的に日射量に匹敵するような熱が排出されているといわれており、人口の集中によるエネルギー消費量の増大に起因しています。

都市を構成する構造物との関連では、地表がコンクリートビルやアスファルト舗装の道路に被われて緑地や水面が少ないことや中高層ビルの密集化による蓄熱効果などがありますが、超高層ビルが風をさえぎることも都市部の温度上昇に拍車をかけていると指摘されています。

これらの結果、炎天下の都市中心部では日射に加えて構造物からの放射熱や反射熱および涼風の遮断によって気温が上昇します。夜間になっても構造物からの放射や人口排熱が続き、夜間の気温が十分低下することなく翌朝を迎え、温度上昇が再び繰り返されます。

「観測史上最も暑かった日の区部の気温分布(40℃超過地域等)について(速報)」平成16年8月16日 東京都環境局環境科学研究所 によれば、7月20日午後1時の気温分布状況として、

  • 「足立・荒川・北区の境界付近に40℃を越えた区域が広がっており、渋谷・新宿・墨田区でも40℃を越えた。」
  • 「最高気温は42.7℃(午後1時40分、足立区江北)でした。」

とあり、翌日(7月21日)の午前4時の気温は、

  • 「23区のほぼ全域で気温が29℃を越えていた。」

と報じています。

気温が上昇した気象条件があり、それにヒートアイランド現象が加わって最高温度に達したものと思われます。

一般に、フェーン現象などの気象条件によってしばしば気温が上昇し、過去には高温と強風で大火になるようなこともありました。