S110前期型ガゼールレストアレポート その3

S110ガゼール レストア日記


2003年4月にウチの近所の板金屋さんから引き取っていかれた前期型S110ガゼールの復活レポート「その3」を紹介します。

 レポートその6からその7までです。
だんだん形が見えてきましたね・・・。
しかし、根気のある人で無いと、もしくは待てる人、先を急がない人
では無いと、出来ないですよね。
(私は、サボっていた分も含めて4回分掲載するだけで、疲れちゃいました・・・・。 )
 奥さんはあきれながらも、大したものだと、思われているのでしょうね。そんな感じが伝わってきます。ここをみれば、少しは奥さんの評価も上がりそうな気配が・・・!?

それでは!!



【第6回 ガゼールレストアレポート】 2003.11.26


・gazelle076.JPG
ネット通販で購入したパテを盛ってサンディング中です。
今回購入の際、板金パテか中間パテか悩みましたがボディの
ヘコミ具合と扱いやすさ(板金パテよりかは削りやすそうなので)
で中間パテを選択しました。

・gazelle077.JPG
右側程ではないにしろ左リヤフェンダーにもサビ、ヘコミがあるので
パテで補修します。
今まで見てきて「パテ盛りばっかりで、板金してるのか?」
との疑問があるかと思いますが、「ハイ、その通りデス」まともに
たたいている所はありません。(オイオイ、そんなんでいーのか?)
まぁヘコミと言っても「ベッコリ」いってるところは無いのでパテを
盛ったとしても数mm程度との考えからです。(実はそうでもなかったりする)
この時はこれが原因で剥がれたとしても「そんときゃ、またやればいいや」
と暑さのせいで正常な判断が出来なくなっていました。
(今年は冷夏だったけど作業日は何故か炎天下が多かった)

・gazelle078.JPG
作業中、だんだんモールが邪魔になってきたので、
「ええぃ外してしまえ」とダイソーのスクレーパーで
剥がしました。塗装の時もマスキングする手間がはぶけますからね、
それにしてもここの両面テープはかなり強力でした。


・gazelle079.JPG
助手席側のドアです、ここは一番パテを盛った所だと思います。
それにしてもワックスの拭き残しがすごいですね実はこれが後に
なって非常に苦労させられる事になるのです、その話はいずれまた・・・。


 ・gazelle080.JPG
どうもヘコミというかユガミというか広範囲まであるのでさらに鉄板
を出してパテ付けの準備です。


 ・gazelle081.JPG
う〜ん、ほぼ平面だと言うのに納得いくラインが出ません、
特にプレスラインはガタガタです。
少量を盛っては削り〜、を何回も繰り返しましたが中々うまく行かず
イライラするばかり、この時はボディではなく自分の方がヘコみました。


 ・gazelle082.JPG
結局はパテを削り取り、最初からやり直し。
ここだけでかなりの時間とパテを消費しました。


 ・gazelle083.JPG
ここはラインが出てきました。
今回パテ盛りで気が付いた事、多少厚付けできる中間パテだからといって
厚く盛ると「素穴」が出来ますね、ただでさえポリパテより素穴の出来やすい
パテなのでいくら気をつけてもほぼ確実に出ます、まぁ当たり前か。


 ・gazelle084.JPG
煮詰まっていた頃だったので気分転換に右側の補修の終わった所に
2液性のプラサフをスポットで吹こうかと思います。混合比をキチッと計りたいので
ヤフオクにてデジタル計を購入。
しかしこれがねぇ〜参りました。オークションで「夏季限定100円一発落札・・・。」
みたいな事が書いてある、この方の出品物を見ると同様の物が2500円で大量に
出品されている、その中に数点だけ「夏季限定・・・」これはお徳な商品だ〜っ!
「入札&落札!!」う〜んラッキーと思っていたら「送料一律2400円、他の発送方法
等は選べません理解した上で入札してください」との記入が・・・。
文面が他の商品と同じ書式で、ずらずらと長文が書かれていたので当然同じだろうと
思い込んでしまったのが原因、あ〜ぁ、やっちまった。物はしっかりしていて問題
ないけど、近所で買った方のがはるかに安いです。今回はいい勉強させてもらいまし
た。


 ・gazelle085.JPG
で、これがテキトーなマスキングしてプラサフを吹いた所です。
なんだかチマチマとみみっちく吹いてますが、この頃はまだ
スポット塗装しか考えてなかったのでこうなりました。
その後、直すところが増えたので広範囲に吹き直してます。


 ・gazelle086.JPG
以前、POR-15のフタが固まり開けるのにエラク苦労したので気持ち軽めに
閉めてたら中身が固まりました。あちゃー、マイッタ。たいして使ってなかった
のでガックリ、しかも高かったのに・・・。
腹立ってゴミ箱に放り込んだら「ドプン!」と音がする、もしやと思い缶を
振ってみると中身の半分以上は残っている様子、缶の底に穴を開けて
別の容器に移しておきました。めでたし、めでたし。




【第7回 ガゼールレストアレポート】 2003.12.27
 今年最後のレポートです。
ガゼールを手がけて8ヶ月、「もうそんなに経ったのか」と
思う反面「先は長いな」とも感じている今日この頃、
進みは悪いですが着実に復活へ向けて作業を行っています。

今年を振り返るとやはりS110に出会えた事が一番の出来事ですね、
休日の90%以上はS110に費やしたと思います。
先日、カミさんから「ガゼールばっかり大事にしてるから
1St Carが泣いてるわよ」と言われ、目をやるとたしかに
白いボディに無数の涙(水垢)が・・・。
「そういや3ヶ月くらい洗車してないかなぁ・・・」とつぶやくと。
「ガゼール来てからあなたは一度も洗車してないでしょ!
 私が何度か水洗いしただけよ、たまにはしっかり洗車してあげたら?」
「おっ、おいっす」
と言うわけでクリスマスイブの日にせっせと綺麗にしてあげました。

そんなこんなで今年はHIROさんに色々とお世話になりました、
充実した年だと感じています来年もよろしくお願い致します。



 ・gazelle087.JPG
右半分、サーフェーサーを吹き終えました。


 ・gazelle088.JPG
ここも前回のドア下部同様、何回もやり直した所です。
何故かうまくパテが削れない、平らにしてるつもりなのに
びみょ〜にゆがみが出たりして私を悩ませます。
画像は初期段階ですが最終的には倍以上の範囲にパテを盛りました。


 ・gazelle089.JPG
それにしてもエッジ部分ばかりキズついてますねぇ、
やりにくいったらありゃしない。
(平らな所もまともに出来ないくせに文句だけはいっちょまえです)


 ・gazelle090.JPG
あの穴の空いていた所です、中間パテとポリパテでマーブル状態。
こうなるとラインがよく分かりません早くサーフェーサー吹きせねば。


 ・gazelle091.JPG
ホラー映画に出てきそうな・・・、こんな所は必ず錆びてます、さらには
穴も空いてるはずです。


 ・gazelle092.JPG
ハイ、正解!
最初の頃はサビがでると「またかよ〜」と嘆いていましたが
この所は開き直ったのかこの程度のサビではまったく気にならなくなりました。


 ・gazelle093.JPG
裏側はこんな感じです、水が溜まるわけでもないのに穴が空くほどのサビ・・・
分かりません。


 ・gazelle094.JPG
前回からの続きです、ここも「パテ平らに削れない病」が続いておりますが
だいぶ良くなってきました。


 ・gazelle095.JPG
トランクは大丈夫だと思ってましたが、よく見るとなぁ〜んか凹んで
いる感じなので思い切ってペーパーをかけてみました。
すると案の定トランク後方がモヤモヤっとなり凹み発見、ここも修正決定。


 ・gazelle096.JPG
で、いきなりこの状態。途中経過の写真を撮り忘れてました(^^;
んでもってこの時は全体に吹いています、やっている事に統一性がありませんね。


 ・gazelle097.JPG
「平らに削れない病」だった左Fフェンダー。
中々いい感じ満足です。


 ・gazelle098.JPG
ここも思っていたより良くなりました。
エッジも綺麗に出て一安心。


 ・gazelle099.JPG
「平らに削れない病パートU」ラインがゆがんでます・・・。
乾燥後、再度パテで修正(誤魔化し?)しました。


 ・gazelle100.JPG
ここは絶対に問題ないと思っていましたが凹みが2ヶ所。
実はボンネットにも凹みがあり事実上これで全パネル修正
と言う事になります。


 ・gazelle101.JPG
となればスポット塗装なんて言ってられません、全塗装あるのみです。
塗装に邪魔なパーツをガンガン外していきます、なんか廃車っぽいですね。


 ・gazelle102.JPG
リヤも同様に外していきます。
磨こうと思って以前から外してあった「2000XE-U」のエンブレムが
現在行方不明、唯一グレード名を示す物なのに・・・。
何処かにあるはず探さねば。ストックされてる方いないかなぁ。


 ・gazelle103.JPG
Fウインドウとルーフの堺にあるアルミのアッパーモールを外すのに
どうやら特殊工具がいるらしいので、整備書の型紙を参考に1mmの
アルミ板で作ってみました。


 ・gazelle104.JPG
その自作工具で1ヶ所ツメを外したらあっけなくひん曲がり、
ものの10分でガラクタとなりました。このツメ、てっきり
ゴム製かと思っていたら結構固いプラだったんですよね。
ハァ〜、ガックリ。そういや整備書には「鉄板で・・・」って書いてあったっけ。
しかし、ここまで来て後へは引けん!モールを横から「うぉりゃゃぁぁ〜」と
引き抜きました。なっ、なんて強引な(^^; 工具作った意味なし。


 ・gazelle105.JPG
ドアモールを外す為にドア内張りを剥がし、モール裏のクリップを・・・。
ありゃ〜、何箇所かガラスが邪魔してどうにもなりません。


 ・gazelle106.JPG
整備所と見比べてみると形が違います、ドライバーで90度回転など
出来ません。結論、ガラス外さないと私には到底無理。
しかし、そこまではしたくないのでドアモールはマスキングする事にします。


 ・gazelle107.JPG
外側のオペラウインドウモールはいいのですが、内張りは
剥がれと割れで悲惨。左右共に同じ状態なのでやっかいです。


 ・gazelle108.JPG
これでだいぶマスキングが楽になるでしょう。


 ・gazelle109.JPG
調子に乗って外しまくってたらアンテナモール?カバー?を
破壊してもーた、劣化してるせいかな簡単に割れました。
アンテナ自体もモーター音はするが出てこない、まだまだ
直すところは多そうです。

つづく・・・・

「S110前期型ガゼールレストアレポート その4」へ


S110前期型ガゼールレストアレポート その1