建築設計に携わっている者として思う事は、始めに人ありき建築空間が、主人公
を拒絶して勝手に自己をアピールしている場面ばかりが目立つと言う事です。
非日常空間であればそれなりの演出効果は期待できますが、日常空間(特に住宅)
においては、あまり大袈裟な建築的表現は不要に思います。
もっと身近に感じ、居心地の良い場を醸し出す、そんな建築が大切だと考えていま
す。又、画一的な表現手段も適切な方法とも思いません。人は皆それぞれ生活スタ
イルが違います、当然その人のスタイルに合ったオリジナルな器(空間)が必要とな
るはずです。愛で、語り合える事の出来る器でなければ愛情も湧いてきません。
限られた予算・規模で設計を進めていくと、機能重視の無機質な空間構成となって
しまう事もあります。限られた条件だからこそ一見無駄に見える曖昧な要素を取り
入れる、その事に依り広がりや温かみが感じられる場の演出が出来るのではないか。
そんな事を想いながら設計に取り組んでいます。
建築設計という仕事は建物が完成すると終わってしまいますが、使う人はそれから
がスタートです。建物は人が使って初めて命が吹き込まれるものです。
建築とは始めに人ありきモノ、そして何時までも人を優しく包み込む器であるコト
・・・・・・・・・・・・・・・・・・さりげなく、しみじみと・・・・・・・・
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