喫茶店「けやき通り」
お盆明け
2003.8.24 記 |
再会
2003.8.11 記 |
岡田恵和脚本テレビドラマ「Beachboys」
2003.8.8 記 |
囲碁の思い出
昭和囲碁風雲録
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上 日本棋院誕生前夜から、昭和26年の本因坊戦橋本昭宇対坂田栄男まで 題名からも察せられるように、くだけた筆致による囲碁史の本です。 既に知っている事が多いのですが、 それでも生き生きとした書き方で、 より腑に落ちるように理解できました。 とりわけ、雁金準一の人柄を知ることが出来たのが大きい。 次いで、呉清源の打込十番碁の流れも納得できました。 時代が下るほどに、懐かしい名前がどんどん出てきて、楽しく読める。 小学生の頃から中学にかけ、父と祖父との打碁を見ながら、囲碁のルールを覚え、 大学では囲碁部に所属し、私としてはよく打ちました。 卒業後は、殆ど打たないまま今に至っていますが、 囲碁を知り、楽しみ、いろいろ学べた事は、私の人生で大きな収穫です。 自分の石は繋げ、相手の石を断ち切るように打ちますが、 時には刺し違えて、手数の勝負に持ち込まざるを得ない。 相手の立場に立ち、相手の思惑(作戦)の上を行かねばリード出来ないのです。 そうして、延々と打ち、最後に一目でも勝てばいい。 途中で、打ち損じても挽回できることがしばしばある。 打ち方は十人十色で、相手によっては打ち方を変え、気持ちを切り替えていかねばなりません。 考えに考えた上で、勘を働かせて打つことも多い。 そして、いい手が理屈を越えた所に現れるのも、確かにある。 一手一手に打ち手の気持ちが汲み取れるようになれば、 碁の面白さは言い尽せない境地に入っています。(笑) 私が碁を本格的に打ち出した時に、 木谷門下生等が台頭してきて、 石田芳夫、加藤正夫、武宮正樹そして、小林光一、趙治勲らが、 大いに名を馳せたものです。 河出書房新社から出た「木谷道場入門」を一番よく読みました。 その次に読んだのが、石田芳夫さんの「石田本因坊囲碁講座」。 置碁の教本で、お世話になった者として初心者にお薦めの本です。 私の碁は、本で学んだところが多く、 大学囲碁部でカモにされ、もまれ、だんだんに力をつけていきました。 入部時、15級。卒業時は、7級ほどで、強くはありません。 しかし、卒業後、あまり打たないまま、 10年ほどして街の碁会所で打ち、2,3級の腕と言われたのには面食らいました。(笑) あの頃に読んだ碁の本で印象に残っているものを思い出して、書いておきます。 川端康成が秀哉名人の引退碁を書いた「名人」は、まだ新潮文庫で一冊本として出ており、 しばらく持っていました。 この時名人の相手だった木谷実さんの三冊本も懐かしい。 「木谷実選集わたしの碁」。 私が初めて手にした本格的な棋書です。 なかなかいい編集だった。 木谷さんの好敵手である呉清源さんの打碁全集が、 分厚い4冊本で、平凡社から出ていて、これは高価で手が届かなかった。 その後しばらくしてから、 「日本囲碁大系」が出て、なかなかいい企画でした。 もうあんなシリーズ、なかなか出ないでしょう。 これはいつでも手に入るようであって欲しいもの。 日本の囲碁の文化遺産です。 又、平凡社から、林海峰や坂田栄男、高川格、大竹英雄さんらによる叢書がでていたのも、 それぞれに面白いものでした。 本のほかにも、 囲碁の新聞が週刊で出、毎月曜、駅まで買いに行った思い出もあります。(^^ゞ 「囲碁クラブ」「棋道」といった雑誌も一頃欠かさず買い、よく読む。 後の方になりますが、趙治勲の自戦解説が大変面白かった。 映画で、囲碁が中心になっている作品があります。 「未完の対局」という題名だった、と思う。(^^ゞ 三国連太郎さん主演で、白鳥英美子さんが主題歌を歌っていました。 五輪真弓さんの曲で、聞いていて次第に切なさがこみ上げてくる。 取り留めなくなってきました。 後は、又の機会に…(笑) |
口ずさむ時、思いっきり歌う時
2003.8.3 記 |