喫茶店「さくらみち」

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この同じ空の下の、聴覚障害者の皆さん


この前の、NHK3チャンネル「聴覚障害者のみなさんへ」は、
阿寒湖の側で、木彫りをされている方の紹介でした。
それを見ながら、しばらく前に、同番組で紹介されていた、
京都で染め物をされている方を思い出しました。

きちんと作品を作られる方を見ますと、
知らず居住まいを正してしまいます。

自分に出来ないものを、こつこつとしている姿に、
黙するしかありません。
それに引き換え、自分はただ書いて、喋っているだけ…。

子どもに振り回され、仕事に追われ、
それでも、健康で、好きな事が少しだけでも出来る自分は、
幸せ者だなぁ〜と、あらためて思いました。

今、Yahoo!の掲示板で、
看護の仕事に携わっている二人が、交互に書き込みをしています。
一人は、中途難聴で、もう一人は、先天性難聴です。

共に、仕事柄、辞めるべきだ、辞めなくては、と思いながらも、
日々頑張っています。

一人は、婦長さんとかに相談し、
励まされたそうです。
婦長さんが言うには、
「今のところ苦情もきてないしもっと頑張ってみたら、
他の障害があっても看護婦をしている人もいる。
辞めるのなら明日からでも辞められる、限界まで頑張りなさい。
補聴器でもどんどん良いものを選んで…。
そのうちに、医療も発達して治る方法が見つかるかもしれないし…」

そして、この方は、次のように書いてもいます。
「誰かに相談してみられましたか?
…も、必要かもしれませんが、もっと患者さんにとって必要なこと、
自分がしてあげられる事が有るような気もします。

ゴメンナサイ、なんか生意気な事を書いたかもしれません。
私だって、明日辞めてしまうかもしれないのに…」

読みながら、TVドラマ番組「ER」で、エイズに罹った女医さん、
否、看護士(だったかな?違ってたらごめんなさい)さんのことを思い出しました。
あれも、本人は辞めたくなので、いろいろあるんですよね。
それで、足の悪い女医さんに励まされながら頑張っていきます。

こういう、公共の大切なお仕事をされている人が、
聴覚障害を負って、悶々と悩みながら、怯えながら仕事をされているのに、
思いを馳せると、
もっと、このようなケースに社会保障がなされるべきだと思います。
欠格条項の撤廃がそうですね。
そして、もっとサイドバイサイドのケアがあって欲しいと切に願います。
傍にいる人が、その人を文字通り、否、深い意味で、
生かしていただきたい。
誰だって、誰かに生かされているのですから、
これは、本当に、自然な事だから!

インターネットで検索していると、
全国聴覚障害教職員連絡協議会のHPもありました。
仲間同士で、励ましあい、知恵を出し合うのも重要ですね。

皆さ〜ん、励んでまいりましょう!
2001.11.26記
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ラグビー・シーズン到来!


昨日、今日と温かく、
今朝は、遅くまで霧が残っていました。

まだ、穏やかな冬の初めの日々が続いています。

今日も、家族が外出し、
一人家で過ごしています。

ラグビーをゆっくり見させてあげようという、
神様の加護を感じながら、
今日の午後もテレビに向かいました。

一昨日の、早慶戦は、
どんな早稲田がみられるかという、
期待が大きく、
それは裏切られるどころか、
期待以上のものがありました。

清宮新監督が、フルタイムで取り組んで作り上げたチームは、
サントリーの様に、
スタミナ十分で、存分に走り込んだ成果を発揮し、
グラウンドの横幅をいっぱいに使い、
ミスの無いロングパスを鮮やかに決め、
慶応を翻弄しました。
大方の予想を完全に覆し、圧勝です。

堅実な慶応スタイルに対抗し、
一際スケールの大きい奔放さでゲームを展開し、
慶応らしさを封じていました。

他のチームとの対戦を見たい気持ちにさせます。
そして、慶応がどのように巻き返しを図るかという興味も深々です。

今日の関東学院と法政との試合は、予想通りでした。
でも、そのゲームの中身は予想以上のぶつかり合いでした。
大きなフロントの関学、対、激しいタックルの法政というイメージです。
法政のラックからの球出しがものすごく良く、前半は意外な展開でした。
しかし、後半は関学のフロントのボディーブローが効いてきた感じで、
しっかり押し切っての勝ちを収めました。

この試合のテレビでの解説が、東芝府中の薫田さんで、
ご自身のポジションがフッカーなものですから、
それまでの解説とは一味違って、おもしろく、
例えば関学のフッカー山本君を高く評価していました。
贔屓目の解説ですが、今後の試合を楽しみにさせるという点では、大いに評価できます。

一昨日の早稲田で、なかなか倒れない選手が目に止まりました。
山元君です。
そして、今日勝った関学のキャプテンは、山口君です。
山が、結構目につきましたね。(笑)

私が、十年程前に見始めた時には、大西という性の人が多くて、
びっくりした事を思い出します。

試合の中継が少ないので、なかなか選手の名前が覚えられないのですが、
素敵なプレーを見せて一発で、覚えられるのも、いいものです。

楽しみが増しながら、シーズンが深まっていきそうで、
幸せの予感がうれしいききみみずきんでした。
2001.11.25記
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祝日の昼間に


こんにちは、ご無沙汰してました。
お元気でしょうか?

世間では、三連休だといっていますが、
私は、明日もお仕事です。

今日のお休み、家族は、
娘の新体操の競技会で県北の方へ出向いて、
私は、留守番。
家事をいろいろ済ませて、
チョッと横になりながら、
市図から借りているビデオを見始めました。

ハン・ソッキュさんの「接続」ですが、
相手役のチョン・ドヨンさんに一目惚れしました。
パッケージでは、予測できない出来栄えですよ!

ライティングが、とても素敵な画面で、
ストーリーもきっちりと詰めてあります。
見終えた時、しっかり座りなおし、
膝を抱いていました。(笑)

それぞれの思うに任せない恋を抱えた二人が、
深夜のラジオ番組で流れた曲を通してつながります。
そして、それぞれの恋が意外な結末を迎えた後、
二人は出会うのか?
ラストシーンで、この作品が見事に仕上がっていると思いました。

題名で、インターネットが重要な役割を果たしているのは予想通りですが、
ラジオというメディアも、ファクターとして欠かせません。
そして、人と人とが直に出会う重さも、十分感じさせてくれました。

この映画を見終えて、
最近の自分のHPのカウンターをあらためて見直すと、
3000件をカウントしています。
時折、メールが突然来ますが、
それでも、黙って(笑)こつこつと見に来て下さる方がいての数字で、
どんな方だろう?どなただろう?って、しばらく思っていました。

この頃は、以前ほど書けず、
こまめに見に来て下さる方には、ごめんなさい。m(__)m

毎晩、8時から9時ごろまで残業して、
家に帰り、家族の相手をして、一段落すると、
もう眠くて、眠くて…。
11時には寝ていることが多いです。
早朝、目覚めて、チョコっとインターネットに繋げてみますが、
書く時間は、ありません。

そうそう、この間、息子が連夜、頭痛がするといって早寝していました。
珍しい事です。
私が思うに、先週、職場体験学習で、新聞社へ勤め(?)、
いろいろ体験した、知恵熱でしょう。(笑)
その静かな夜、萩原延壽さんの「遠い崖ーアーネスト・サトウ日記抄」が、
だいぶん読み進めました。

この本や、倉橋由美子さんの「あたりまえのこと」等を読んでいると、
以前ほど、何かに夢中になったり、はしゃいだりできません。

あのテロの影響でしょうか?
それとも、ただの仕事疲れでしょうか?

まだ、この街には木枯らしが来ていませんが、
それでも、色づいた枯葉がはらはらと落ちています。

空の青さは、くっきりとして、
お日さまの輝きも変わってきています。

あなたのところは、いかがですか?

もう直ぐ、ラグビーの放送が始まります。
昨夜、カミさんから手渡されて勉強しなければいけない、
年賀状ソフト「筆王2002」が、ディスプレーの上にあるのを、
気にしながら、テレビの前へ。(爆笑)

じゃ、又。
2001.11.23昼
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茨木のり子さんの初期の詩集を読み返して


韓国の読書を特集した先月の読書週間の新聞で、
詩集が20万〜30万部出ていると書いてあった。

こちらの国ではどれくらい詩集が読まれているのだろうか?

今は、茨木のり子さんに出会う機会の多い時。

あなたは、童話屋から出ている文庫版の、茨木さんの本をもう読まれましたか?
たった三冊しかないけれど、取っ掛かりとしては十分。

その童話屋から、茨木さんのこれまでの詩集が再発行されている。
「対話」「見えない配達夫」と出ていて、
引き続き、「鎮魂歌」、「人名詩集」も出てくる予定。

久しぶりに、「わたしが一番きれいだったとき」を読み返し、
最後の一節で、昔自分が今より若かった時の覚悟を思い出す。

周りでは、誰も彼もが若さを謳歌し、青春時代が一番いいなんて言う。
不様なわたしは、それなら、自分は年老いた時が一番いいように生きよう、って思った。

最初の詩集の中に、今でも覚えている詩があった。
最近の詩集を読んで、今も変わらぬ茨木さんの心意気を感じる。

ふと、思う。
わたしは、自分の読みたい様にしか読んでいないのではないだろうか?

いつか、自分の歳のとり方に見合っただけ、
茨木さんの変わり様を読み取れたら、
それが、茨木さんへの恩返しになるだろうか?

それとも、
早くから、本物を直に、掴み取る言葉を手に入れたので、
変わりようがない本物があるだけなんだろうか?

時折、読み返して、
見失ったもの、忘れ去ったものを思い起こし、
自分を、自分の人生を見直すって、チョッとしんどい時がある。
そんな時、詩集を枕に、そそくさと寝入る。(笑)
2001.11.18 記
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バイトをした難聴の青年と、周りの人たち


日本新聞協会主催による、今年の
第8回新聞配達に関するはがきエッセーコンテストで、
最優秀作に選ばれたのは、
新聞配達をした難聴の息子をもつ母親の作品でした。

青森県むつ市に住むこのお母さんは、
息子を同伴して、バイト先を捜したけれど、尽く断られたそうです。
ある日、新聞販売店から声がかかり、新聞配達を始めました。
北国の事ですから、バイトとは言え、状況は過酷で、
母親が辞めることを勧めても、続け、
聞こえない事で店主に迷惑がかかっても、
店主さんは、その事を黙殺し、彼を励まし続けました。
そうして、高校の三年間を、やり通しました。

お母さんは、最後の方でこう記しています。
「たとえ障害があろうとも社会の一役を担いうるとの自信を深めた事は、
何にも増しての収穫だったと思う」

この息子さんは、ただの頑張り屋さんではありません。
配達の途中で、母親の誕生プレゼントに、
ナナカマドの一枝を手折って渡しています。

作品は、日本新聞協会のHP内の
「ReadMe〜社会を読もう〜」から入ったところで、読めます。
2001.11.18 記


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