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5月5日 Nature! Nature!


さすがにここは、マサチューセッツより寒い。昨日は夜でわからなかったけれど、ほとんど花は咲いていない。咲いているのは黄色いレンギョウと、福寿草とタンポポを足して2で割ったようなこの花だけ。

朝から、庭には、いろいろな鳥たちがやってきて、思い思いの声でさえずっている。今日はMY双眼鏡も持参していることだし、よーし、写真撮るぞ、と張り切って挑戦したけど、このときの写真は、とても人様には見せられないものばかり。

犬たちはちゃんと私たちを覚えていてくれたみたい。でも、1回しか来ていないのに、ジェシーはちょっぴり甘えすぎ?

今日は日曜日。このあたりでは、日曜日はどこのお店もお休み。あいているのは教会とフリーマーケットぐらい。そこで、競馬場の隣に開設されているフリーマーケットに連れて行ってもらいました。競馬場といっても、ここの競馬場は、ローマの戦車みたいに、馬が車を引いて競争するものらしい。フリーマーケットは大盛況。お菓子、木工品、ぬいぐるみ、食器、電化製品、工具など、思い思いの品を持ち寄って、売る人も、買う人も楽しそう。1枚$17と結構なお値段の、日本語のピカチュウカードもある。サチおばちゃんはここで、双眼鏡を購入。

帰りにRockwood Parkによる。池には鴨が遊び、親子連れが魚釣りに興じている。なんて健康的な週末の過ごし方。

いったんうちに帰ってから、Irving Nature Parkへ。

Irvingはカナダで1、2を争う財閥で、どこにいってもIrvingのガソリンスタンドがある。Irving Nature Parkは、その財閥が寄付した自然公園で、Saint Johnの市街地のすぐ西の海岸にある。Parkingに車をとめて、ひまわりの種をもって出発。海岸沿いの遊歩道は、背丈の低い針葉樹や白樺、メープルの林の中に作られている。道には木のチップがびっしり敷き詰めてあって、歩きやすい。散歩する人、ジョギングする人、犬を散歩させる人、みんな、素敵な笑顔で「Hi ! 」と声をかけながらすれ違っていく。

左手に氷河が削ってできた断崖を見ながら森の中を進んでいく。ここにはアザラシも来るのだそうだ。

途中、サチおばちゃんが「ここ、ここ」と、ひまわりの種を手に乗せてかざし、じっと待つ。耳を澄ますと、鳥の声があちこちから聞こえる。私も真似して、左手にひまわりの種をのせ、右手でカメラを構えてじっと待つ。なかなかこない。それでもしつこく粘っていると、来た来た。すぐ近くの木の枝に鳥の気配。見上げると、黒と白のコントラストが鮮やかな小鳥,Chickadeeがとまっている。

そのままじっとしていると、、、、、やった!!指先に小鳥のか細い足の感触。

手のひらのひまわりの種をひとつくわえると、すぐさま飛び立って、近くの木の枝に。感激!!。もうこれだけで、カナダに来たかいがあった。ひまわりの種はそのままでは食べられないので、木の上で種をつつき、殻をむいてから食べるんだって。
ちなみに、この決定的瞬間を、サチおばちゃんが見事捕らえてくれました。

Chickadee遭遇の感激の余韻に浸りつつ、遊歩道を進むと、ネコヤナギを発見。英語名はa pussy willowで、直訳すると「猫の柳」。あら、日本語と同じなのね。

途中までいって、元来た道を引き返すと、今度は道の真中にリスが。道のすぐ横の木の枝にのぼり、忙しく木の実の皮をむきながら食べている。抜き足差し足でちかづくと、目はこちらを見ているものの、食べるのをやめようとしない。50cmぐらいまで近づいて、撮影に成功。

食べ終わると、名残惜しそうに両手をなめて顔を拭いている。もう、かわいいったらありゃしない。
顔を拭き終わると、木から飛び降り、すばやく森の中に消えていった。

車に戻り、公園内を車で一周。かなり広い。これを歩いて回るのは大変だ。

夕飯はレストランを予約してもらう。それまで、庭で鳥を見て過ごす。

バードフィーダーにたくさん集まっているのは、みるからにスズメの一種、White-throated Sparrow

頭から尻尾までが灰色のグラデーションになっているのは、Junco

Nature Parkで出会ったChickadee

いかにも文句のありそうな、赤いパンクの兄ちゃんはPurple Finch

目に鮮やかな黄色の鳥はGoldfinch

鳩ぐらいの大きさで、胸のオレンジ色がチョッキを着ているみたいなRobin。去年ここで見た巣の中にいたのは、この鳥の雛だったのね。

変り種はこの鳥、Northern Flicker。キツツキの一種で、頭の後ろの髪飾りのような赤い模様と、黒いTシャツに水玉のシャツを重ね着したようなファッショナブルないでたちが目を引く。

他の鳥はバードフィーダーの餌を目当てにやってくるのに、この鳥だけは、付近の芝生を、くちばしでぷすぷす突き刺しながら、歩きまわっている。何でも芝生の中にいるアリを探して食べているらしい。ユーモラスな動きがとても楽しい。

鳥をせっせと撮っていると、物置の上にリスを発見。場所が空くのを待っているのか、屋根の上から小鳥でにぎわうバードフィーダのほうをジーっと見つめたまま動かない。

2階の部屋にいるだんなに「リスがいるよー」と教えにいって、窓から庭を見ていると、庭の敷石の穴から何かが顔を出している。あ、今度はシマリスだ。このリス、敷石の下に巣を作ってるんだって。

Nature Parkに出かけなくっても、この庭がすでにNature Parkだ。

6時から、Reversing Fallsのレストランで、ロブスターをご馳走になる。レストランがある場所は、去年の夏に挑戦したJetboat Toursでくぐった橋のすぐそば。

どの大きさのロブスターにするかを選べるというので、ものはためし、おとーさんは2ポンドを、私は1.5ポンドを注文してみました。おいしいけど、やっぱ多いぞ。日本人には、1ポンドで十分かも。身だくさんのはさみは食べ切れなくて、お持ち帰りとさせていただきました。

カナダの1日は長い。9時近くなってようやく日が暮れ、Natureづくしの1日が終わる。

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