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8月2日〜8月13日 3度目の渡米…ハチドリと遭遇


8月4日(日) ヘラジカ(Moose)に逢いたい!

いつものおにぎり弁当をこしらえてMain州Kingfield(メイン州キングフィールド)(250mile:400km)を目指す。I-495からI-95に入り、Portland(ポートランド)を過ぎて20kmぐらいいったところで高速道路を降り、4号線を北上する。夕方4時ごろ、今夜の宿、Herbert Grand Hotelに到着。Kingfieldは、街の端から端まで歩いていけてしまうような小さな小さな町。Herbert Grand Hotelは、おばあちゃんとおじいちゃんがやっている民宿のようなホテルで、内装も家具もレトロな雰囲気。実はこのホテル、Davidのオススメなんだけど、どこがそんなにいいのか、私たちにはいまいちピンとこない。きっとアメリカ育ちのDavidにとっては、飛騨高山のわらぶき屋根の民宿のような感じなんでは、と想像すると、今現在の感じ方が、育った環境や経験、文化などに大きく影響を受けていることがうかがわれる。

ここまで足を伸ばした理由は、Moose(ヘラジカ)ウォッチング。Moosehead Lake(ムースヘッドレイク)までどれだけかかるかと聞いてみると、2時間という。事前調査によると、Mooseに出会える確率が高いのは夕暮れと早朝らしいので、とにかく行ってみることにする。16号線から201号線にはいって北上。途中で16号線にいくはずが間違えてそのまま北上してしまい、遠回りになってしまったけれど、ともかくMoosehead Lakeの湖畔の町Rockwood(110mile:176km)につく。アメリカではどこに行くのも100km単位。ふぅ。

ここから、南Greenvilleまでの道(19mile:30km)が出現ポイントだとの情報を元に、15号線を南下。15号線は湖畔より少し内陸を走っており、このままでは出会えそうにないので、途中でみつけた細い道に入って湖畔を目指す。しばらく進んでいると、道の前方にノウサギが出現。これは期待できるかも。
湖のそばに車を止めて湖畔に目をこらすが、なにもいない。そんなに都合よくは現れてくれないか。。

道端に咲いている風船みたいな花が面白い。

大量の蚊の攻撃にたまらず、Moose発見はあきらめて、さらに南下。7時ごろ、Greenvilleに到着。すでに日が沈み、Moosehead Lakeに夕闇が迫る。

だんながホテルに電話を入れる。「あと2時間で帰るから、一番簡単な食事を作って待ってて。何?テンダーロイン?ああ、それ、それでいいから」。サービスの小回りがきくのが小さなホテルの良いところ。その後、わき目もふらずKingfieldへ(79mile:126km)。
予告より少し前にホテルに到着。ちゃんと食事が待っていてくれたので、思わずチップを弾む。

この後すぐに就寝。さすがにへとへとで、たちまち爆睡。。。


8月5日(月) 海を渡ってノバスコシアへ

あちゃー、また朝寝坊してしまった。ホテルサービスのシリアルとコーヒーの簡単な食事を食べてから、テラスで一服。だんなが座っている椅子は、ちゃんとゆり椅子になっている。

今日は、Bar Harbor(バーハーバー)からPM4:00発のフェリーでノバスコシアに渡る計画。ここKingfileldからBar harborまでは132mile( 211km)。フェリーは待ってくれないぞ。急いでいかなくっちゃ。

途中の道で発見した、頭に怪しいものを乗せたトラック。ヘルメットのつもりらしいんだけど、色といい、形といい、どうみてもお尻。。。

橋をわたって、Bar HarborのあるMount desert islandにわたる。むこうに見えるのが本土。

Acadia National Parkの入り口に到着。まずはビジターセンターへ。指差しているのが、今いるところ。

島の半分を巡る有料道路 Park Loop Road は一周27mile(43km)。しかも全線一方通行で一度入ると後戻りは出来ない。一時間後にフェリー乗り場にいかないといけないんだけど・・・うーん、せっかくここまで来たんだから、いくっきゃないか。

二車線あるので、見物のため止まっている車があっても、渋滞しない。良かった。これなら、何とかまにあうぞ。

穏やかな林の中の道を進んでいくと、突然岩むき出しの山が目に入る。横に走る地層がよく見え、昔地震でもあったのか、ところどころに断層が出来ている。

海水浴でにぎわう砂浜をすぎると、今度は赤い岩の断崖絶壁の海岸。ここも地層がはっきり分かる。
すぐ下が20mくらいの崖だもんで、すっかり腰が引けている...

本当にここは、風景がめまぐるしく変化するなあ。。

海岸に松。やけに日本的なので、思わず撮ってしまいました。

路肩のあちこちをほんのり薄紫に染めているものの正体が判明。ウサギの尻尾みたい。

超特急でAcadia National Parkめぐりを終えて、なんとか予定通りに、バーハーバーのフェリー(リンク)乗り場に到着。こういうブースで、出国(到着先はカナダ!)と乗船の手続きを済ませる。

30分ほどまって、フェリーに乗り込む。これは船の後ろ側。

駐車スペースは2階建て。一度に267台の車を運べるそうだ。

客室の一角にはスロットマシーン。さすがに国際フェリー。

景色を堪能しようと、前方に席を確保して出発を待つ。最初はゆっくり動いていて、このようなのんびりした景色。一番むこうに見えるのは、多分、Acadia National Parkの岩山。

後の方から、ごぉーという音が聞こえてきて、加速するぞぉっと期待が高まったころ、にわかに霧が・・・

外、全然見えません。スピードも分かりません。揺れも音もそれほど変らないので、いつ加速するんだろう、霧が深いから、今日はゆっくり走ってる?などと話していたら、さらに雨まで降ってきて。あぁあ。

よくよくみると、窓の雨粒がほとんど水平に走っている。「ん?もしかして、もう速くなってる?」ということで、船内探検に出かけてみる。

後の方に歩いていくと、まっすぐ歩けないほどの揺れ。「こ、これは」
船の後からは、激しいジェット水流が。実はもう速かったのね・・・

現在のスピードは40MPH(64km/h)とのアナウンス。船としては相当な速さ。
実はこのフェリー、北アメリカで一番の高速フェリーなんだそうだ。波浪貫通型双胴船(ウエーブピアシング型双胴船/wave piercing catamaran)といって、ジェット水流を噴射して推力を得るらしい。最高速は55mile/h(約90km/h)。通常のフェリーで6時間かかるところを3時間弱で結んでいる。

元の座席に戻る。船の前方は後ろと違ってほとんど揺れを感じない。景色はまったく見えないし、ちょっと船酔い気味になってきたので、後はひたすら寝る。

気がつくと、「そろそろ到着」のアナウンス。カナダ・ノバスコシア州のYarmouth(ヤーマス)に到着。
入国審査を受けて、上陸。

Yarmouthも霧の中。日が暮れてきて、知らない街。迷いながらホテルを見つけて、チェックイン。

小さな町だし、夜遅いので,食事する場所が見つからない。でも、ハンバーガーは避けたいし。。
うろうろしたあげく、結局フェリーがついた港の近くに営業中のレストランを見つけて、やっと食事にありつける。

さて、明日は、ノバスコシアめぐりです。

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