03年11月14日 「タイ語を話す西洋人」
何年も前のことだけど、日本のホテルにあるラウンジで僕らはタイ語で話していた。 すると、白人のオバサンが差し向かいから大きめの腰を上げながら、「タイ語じゃない?」とタイ語で話し掛けてきた。 ドイツ人だという。 彼女のうち(ドイツ)の近くにタイ料理店があって、そこでタイ語を学んだらしい。 ボランティア活動で日本に一月滞在しているというが日本語も勉強しているので言葉には困っていないと言う。 欧州人は多国語が喋れる人が多いが、アジアの言葉を知っているとなると少ないだろう。
日本語や日本国内で勉学に励む外国人にはお礼を言わなくっちゃいけない。 英語中心の世の中だったり、米国がこれだけビジネスや文化の中心になっている中で、ワザワザ日本に来て、日本語で学問しようってぇんだから。 ・・とTVかラジオでも言ってたけど同感です。
話はもどって、日本でタイ語を話す西洋人に会ってなんだか嬉しかった。 因みにタイで日本語を話す外国人には会ったことはありません。
03年11月10日 「ネーム」(醗酵ソーセージ)
狂牛病のせいかどうかわからないが、ソーセージ類というものが持ち込み難くなっている。 タイのソーセージ類の好きな自分にとっては、困ったものである。 中でもネームというソーセージが好物なのである。 豚の肉と皮に唐辛子と発酵成分を入れたもので、ビニル袋の角の所に入れて一口サイズに固めたもの。 このソーセージは発酵してゆくのが特徴で、日が経つと段々酸っぱくなる。
唐辛子の方はプリックキーヌーを使っているので、最初に食べる場合は唐辛子を調整した方がいい。 自分も初期の頃ネームを食べたときは唐辛子は残していた。 プリックキーヌーを丸かじりできるようになった今はネームを口に丸ごと放り込んでも平気なのである。 昨日、久しぶりにネームを食べて、懐古したのであった。 ネームは普通のソーセージのように柱状のものもあるが、自分は一口サイズのほうが好きである。 (参照:味のたんけん
> ネーム)
03年11月7日 ハッカー(コンピューター侵入者のこと。食品のハッカではない。客家かもしれない。)
ハッカーにやられた。 多分HPに埋め込まれたものと思われる。 エクスプローラー誤動作とアクティブデスクトップの暴走。 svchost..exeが書き換えられたことはファイルの書き込み調べですぐにわかった。 Windowsの常駐らしく、消すこともできない。(消しても問題ないらしいことはNET検索から読んだ) 仲間のファイル又はプログラム2本は消せたのだが。 このプログラムは正規のものらしい。 考えあぐねてるうちに、思い出した。 「レジストリ変更の裏技」と言う本。 パラパラめくってると、svchost..exeの常駐を止めるレジストリがあった! 早速実行。 これで完全治癒した。
何はともあれ、いけませんなぁ。 このような勝手な書き込みを許すようなWindows。 この実行プログラムは本当は何の為のファイルでしょうかねぇ。 ここまで簡単に書き込まれるとすればハッカーのエサですね。 エクスプローラのセキュリティを高くすると防止できるのかなぁ。
10月24日 タイの家具
一般的タイ人は家具はあまり無い。 というよりも必要ない。 なんたって夏服だけで済んでしまうので、1シーズン分だけあればいいのである。 従って、日本のようなタンスというのがあまり無い。 田舎に行くとテーブルもない。 ゴザに直に皿を置いて食べる。 (日本だって戦前は足の低いお膳を畳において食べていた。ちゃぶ台なんて無かったんですぞ。) 布団も無いので押入れもない。 出し入れも必要ないので、生活そのものが楽なのである。 家の中そのものが広く使え、埃が出る要素も少ないので、掃除も簡単。 モメ事も少ない。 ラクな主婦なのである。 日本は収納に拘る。 微々たる隙間にも物を詰め込むことが美徳になってしまった我々日本人は、とかく折り畳むものが多い。 しかもそれらは使わないときは折畳んでないと見苦しいのである。
10月23日
最近 検索エンジンは辞書代わりに良く使います。 一番良く使うのがGoogleです。 大抵は思い通りに検索できます。 ところが、検索大手の「矢風」、デフォルトの分野別の選択方式になっているページがどうも使いづらい。 一番使えないのが「インホ飼育」。 これはどんな順に出てくるのかわかりません。 辞書で使うのが反対に「インホ飼育」の大辞林。 専門的言葉もたくさんカバーしている。
今や必需品になったインターネットの検索サイト。 このままで行くと、情報をケチっている企業団体個人は世の中から駆墜されることになるかもしれません。 「ここからは有償です」などといっていると他の無償の情報ソースに検索が届き、有償の情報源は不要となるからです。 プロバイダでもユーザー獲得合戦によってかつて有償だった情報がどんどん只の海(アポロ月面着陸は静かの海)に浸ってゆく。 このまま行くと、一般情報のソースはどうなるか考えてみた。
●有償情報で利益が難しくなる→発行者の儲け口がなくなる
@情報関連で働きたくなくなる。
A情報提供に宣伝を入れる。
B通信媒体又は記録媒体からお金を入れる。
結果
@生き残り合戦で少しでも現金に替えるために、書籍、CDなど価格は一定でなくなる。 同業だけでなく、海賊版、複写版との戦いも激戦区。 すると消費者は情報の真贋を問われ、大抵の人はムリだから、安物が出回り、それが質の低下を生むが、真贋を見極められる人には割安になる。
A宣伝が多いと宣伝を回避するので、宣伝の少なさがウリになり、宣伝効率がソフィスティケイトされる。 結果、刺激的宣伝が多くなる。 真贋の判断できない消費者は宣伝力のあるところから消費することになり、品質そのものでなく、宣伝の良し悪しが今以上に売上に関わる。
Bこれは又競争になり、最後は媒体そのものからの収入では生きられなくなる。
*お上の力がどう加わるか予測がつかなく、入れていません。(これが決め手になるでしょうが)
こうしてみると、悪いことばかりですなぁ。 何とか良くなる方法はないもんですかな。 日本人はあまりに高品質の商品に取り囲まれて育っているので、商品に対し不信感を持ちません。 品質を判断する知識も必要がないのが現代日本です。 ところが、上記のの結末からすれば、個人個人がそれなりの商品知識を持って、宣伝、価格に惑わされない消費を求められます。
検索サイトでヒットしたからと言ってその情報が正しいとは限りません。 何しろHPは素人が作っているんですから。(今のところ玄人は情報をケチっているか、コンピューターに興味が無い) その情報源はどこで、誰が書いているのかが重要なポイントになります。 そうすると、人気ランキングでなく、情報信頼度ランキングができますかねぇ。 こっちのサイトは信頼度トリプルAだが英語、こっちはダブルAで日本語、どっちを取るか、な〜んて。 信用度調査会社があって、毎日信頼度調査する・・・う〜ん。 これだと面倒だ。 ISO規格にしよう。 認定方式で、1年に1度情報信頼度調査が入る。 認定に合格するとHPに合格マークを掲示してよい。 ホテルの防火マークのようなもんですか。 新たな産業ですなぁ。
そういえば、ちょっと前に書いた、中国で家を作る、という予想、割と早く当りました。 知人の勤めているマンション屋が中国製の家屋の代理店になるそうです。 さぞかし安いでしょうなぁ。 というより、これで日本の住宅の半額、とか言ったら怒るよ。 素材からして安いんだから。 日本の住宅メーカーさんも安く家が建てられるように頑張ってください。
03年10月22日
産業革命以来急速な発展をしている機関(エンジン)は最近では環境対応という新たな革命の渦に飲まれている。 最終的には電気とか目に見えないエネルギー(つまり火とか爆発でない)に到達するのであろうが、過渡期になる今の段階ではハイブリッドもある。 このような時代にあって、自分はガソリンエンジンが好きなのである。 電気自動車ではガソリンエンジンのようなピーキーな加速は出せないであろう。(ギヤシフトのマニアックな世界の人しか関係ないかもしれないが)
ガソリンエンジンそのものにもアイドリングのエンジン停止とかの機構がつくとかになりそうだ。 バイクにも。 アクセルを開いた瞬間はスターターモーターで発進し、同じ力でガソリンエンジンを始動させる・・こんなことHDバイカーが許すわけないのである。
環境にやさしいとか、資源の節約は社会構造のトップから示さなければならない。 昭和40年代の石油危機のあったとき、省エネルックという、サファリ服の半そでみたいなのを総理大臣が着ていたのを思い出した。 これと同じで、大臣や社長から省エネ生活して、国民を牽引すると一番いい。 その基準のひとつがCO2排出量だ。 基本的には値段の高い生活品は使えなくなる。 家、家具、自動車、電化製品。 基本的には作るのに時間のかかっていないものがCO2の排出は少ない。 家は長屋で家具、自動車、電化製品も無いのがいい。
誰がそんなに勇気のある生活ができるかということになり、やっぱりCO2削減なんか止めよう、と言ってるのが聞こえてきます。 庶民に省エネ生活を押し付け、自分だけ大排気量車でTVに登場しては国民の批判を浴びそうです。
省エネが本当の美徳とされると、お金持ちになっても今のような使い道は背徳的です。 お金持ちはお金の使い場所に困り、余ったお金で更に環境を整備します。 金原明善が天竜川の堤防工事に私財を投じたような、社会的貢献ができます。 私設の道路や美術館など、いくらでもお金は使えます。 大物の社長になれば、青函トンネル級の工事ができるかもしれません。 コンピューター王のビル何とか言う人もそんなところにお金を使っていると思いますがもっと使えば、きっと素晴らしい世の中が来ると思います。 フランス革命のように、庶民の力で、社会構造の上のほうからCO2を排出しないようにしましょう。
03年10月21日 小学校から歯と歯茎の知識を叩き込め
歯が痛くて頭が働かない。 仕方無しに歯医者に行った。 電話帳で選んで申し込んだのがいけなかった。 何十年も前に作った通りの看板は白の樹脂が日に焼けて茶色に変色していた。 自転車とリヤカーくらいしか通れない路地の奥に医院はあった。 中に入るといかにも旧式の歯医者さん、といった感じの待合室の奥に、古い受付嬢(正しくはお婆さんになりかかりのオバサン)が微笑んでいた。
うへっつ、こりゃ失敗。 ここを選んだことを後悔。
いざ治療。治療室に入ると設備は古いし、歯科衛生士さんは先の古い受付嬢だった。 こりゃ何されるかわからん・・ この先生、歯医者らしくない。 隣のオヤジのように話し掛けてくる。 方言タップリでぶっきらぼうな話し方だ。 「趣味はなんだん」とか「動物は飼ってるかぁ」とか。 当人は50歳、4代目という老舗の歯医者だ。 歯の磨き方を教えてもらった。 これは以前、別の歯医者さんから教えてもらったのとちょっと違う。 歯ブラシは縦に使うとか、歯と歯茎の間に毛を差し込むとか。
その後、悪い歯は全部診てもらうことにした。 奥歯の殆どが小学校の低学年までに治療、つまりアマルガムを詰めた。 アマルガムとは水銀と他の金属との合金で、低い温度でもゲル状になるので、昔は歯の治療には一般的に使われたものだ。 (水銀が体に悪いのに不思議ですね、と言ったら酸化物でないので平気だとのこと。) その治療事態は良かったが、長い間に、そう30年以上の間に、アマルガムのフチの部分から溶け出した歯がアマルガムの下に入り込んで、巣を作っているらしい。 10年前も同じ原因で治療、歯を切って見えているところを全部金属にした。
ラクシーは歯の知識がないまま大人になった。 例えば、歯磨きとは虫歯予防に歯を磨くだけと考えていたことは大間違いだったし、小学校低学年までの歯は虫歯になり易いことなど。 学校では歯磨きすることは教えてくれたが、虫歯のでき方や歯周病のことは何も聞いていない。 もしも今の幼児・児童教育の中に、このような歯の指導がないのなら、ぜひとも入れて欲しいものだ。 ついでにアドバンス・コースで、薬物の乱用による危険性も小学校から叩き込んで欲しいものだと考えるものである。
昔は
「道徳」 = 人に迷惑をかけない→人助け
と教えれば良かったが、今の世の中では
「遵法・護身」 = 法を守る→人に危害を与えない→人や物(クスリ)から自分を守る
を先ず教え、その上で「人に迷惑をかけない」に入れるのである。
03年10月20日
10月23日はラマ5世の日です。 今、APECのおかげでタイの役所関係はこの日まで1週間の連休です。 バンコックは前代未聞の交通規制があると予告されていましたが、大変な渋滞でしょうなぁ。 特に米国、中国、後もう1カ国どこかの国の要人が来るときは厳重な警戒態勢が布かれるとのことでしたので、これらの時間には外に出たら帰れるかどうか。 そういえば自分がタイにいたときも、何度か国道1号線で渋滞にあって、その理由は要人のための交通規制でした。 マイケルジャクソンが来タイしたときもバンコックは渋滞しましたっけ。
タイは少なからずイスラム系がいて、その中にはアルカイダと密接な関係にある者もいるそうなので、安心してはいられません。 外務省の海外安全情報では西洋人のいるところに近づかないように、などという注意書きがありました。 イスラムといえば、スクムビット通りのニューペプリ側に住んでるといわれてましたが。 かつて、Soi39の奥に用事があって夜7時ごろ行ったら、いきなりビルの陰から10頭ほどの羊の群れが出てきて驚いていると、アヒル数羽もグワグワ鳴き尻を振って歩いていた。 用事を済ませて帰りにシーローに乗ったら、水牛を引いた人がいて、なんて所だぁ、って思いましたっけ。 羊飼い=遊牧民、きっとイスラム系の住民が飼ってるんだろうと思い込みました。
03年10月11日 お詫びと訂正
タイの歴史ページの歴史参考写真のタイトルが誤っていました。 お詫びと共に訂正申し上げます。
ところで、最近サイトの更新がされていません。 先日CDが再起不能になり、修理されましたが、コンピューターに興味が薄れていたところです。 キーボードの文字が思うように打てません。 素振りからはじめないとダメです。 スポーツには型や素振りがあるのと同じようにキーボードも素打ちがあります。(自分の場合は。) 方法は、イロハニホヘトを打ちます。 続いてThe
brown fox . . . .を打ちます。 これからもタイ料理ラクシーは地道な増殖を続けますので、ご期待ください。 当面は「たいのもの」の増刊です。
約25年前、米国へコンピュータの見学に行った人が語ってくれました。 コンピュータのオペレータは磁気テープを腕に通して片手でセット、コンソールキーボードを別の手で打鍵・・を目にも留まらぬ速さでこなしたそうです。 彼女からすれば、「ブラインドタッチ」などというのは寝言でしょうねぇ。 そういえば昔「カクテル」というトム・クルーズ主演のカリスマ・バーテンダーがジャグリングでカクテルを作る映画がありましたが、手先の技という点で連想してしまいました。
キーボードの思い出をもう一つ。 あれは、1970年代の終わりごろでしたか、宇宙大作戦(註1)のなかでこんなシーンがありました。
ある船員が、旧式のコンピューターを使う。 (未来のドラマだから、旧式とは今我々が使っている形のもの) 船員が言う。「こんな古いコンピューターは博物館でしか見たことがない。」(註2) キーボードを前にして両手を揉み、指を折って鳴らし、昔取った杵柄という風情を見せる。 (未来のコンピューターは対話形式なのでキーボードは無い。) 最初、2本の人差し指でポチポチ、とキーボードを打ち始める。 手を揉んだ割りには遅いなぁ、と期待がはずれ落胆したころ、打鍵スピードはどんどん速まり、網膜の残像が重なり合うくらいに早く打つ。(勿論早送り)
註1)カーク船長率いる学者(?)とクルー達が、宇宙を旅する米国のTV連続ドラマ。 広大な宇宙(というか満天の星)が映り、「宇宙暦0401.xxx」のナレーションで始まる。 ナレーションが終わる頃、巨大な宇宙船が通過すると画面はフェイドアウトする(だったかなぁ)。 宇宙人のスポック、日系の加藤、などは記憶にあるがその他の乗組員は覚えていない。 チャーリーと言う人物もいたかな。 アフリカ系と白人の女性もいた。 スポックは宇宙人なので冷静沈着無感情、理論通り行動する。 また宇宙に関する高い知識を持ち、コンピュータに無い創造性を発揮する。 勿論、知能は人間以上。 耳と眉に特徴あり。
※ 関係ないけど・・・ 宇宙船のTVドラマといえば他に、宇宙家族ロビンソンもあった。 ロビンソン・クルーソーのロビンソンではないかと想像する、地球への帰路を失い宇宙をさまよう。 ドクタースミスという、生悪説を絵に描いたような性格の人物と、ロボットの 「ソレハ トテモ ケイサン サレマセン」 という機械じみた発言。 そして、ドクターはこのロボットと口論になると、ロボットの電源を切ってしまうという有名なシーン(註3) など思い出しました。 こちらは1960年代の終わりごろあるいは70年台初めの放送でしたか。 フィルムのせいか、全体が茶色がかった映像だったような気もします。
註2) このときのセリフで使われた「博物館でしか見たことが無い」には強いウィットを感じ、今でも自分の会話に取り入れています。
註3) 水戸黄門の印籠出しくらい毎回繰り返されるので、視聴者はむしろこのシーンに期待している。
そういえば、ちょっと前に書いた、中国で日本人の家を作る、という予想、割と早く当りました。 知人の勤めているマンション屋が中国製の住宅の代理店になるそうです。 さぞかし安いでしょうなぁ。 というより、これで日本の住宅価格の半分、とか言ったら怒るよ。 素材からして安いんだから。 日本の住宅メーカーさんも安く家が建てられるように頑張ってください。
03年9月1日 「美味しい」の法則
タイに住んでいる、又は度々行くからと言って、タイ料理をよく食べるわけではない。 タイ在住日本人の大半は通常は和食を食べているし、長年住んでいてもラーメンくらいしか知らない人もいる。 彼らは味覚の殻を破っていない。(註1) 若いうちに味覚の幅を広げるチャンスに恵まれなかったともいえるし、殻の中だけで満足できれば十分ともいえる。
タイ料理に限らず、異文化料理(註3)を良く食べる人は、味の許容力があると同時に味覚も発達している。 味の許容力がないと、これはダメとか、あれは苦手とか言うのである。 大抵は年齢が上がるに従い異文化料理は食べない傾向にある中で、高齢でも度々異文化料理を食べる人は恵まれた環境に育っているに違いない。 味覚は幼児期に形勢されると言うが、家族でタイ料理を食べに来る人たち、大人は勿論だが、小さな子供さんも味の許容力がある。 おそらく親の持つ味覚の遺伝か、食文化の環境であることは察せられる。 中国では杖をついた白髪の老人がマクドナルドやケンタッキーで家族と一緒に食べている。(註2) 彼らの味覚の許容力も幼児期に形勢された賜物と言うことになる。 幼児のうちに幅広い味覚を体験させることは重要かも知れない。
味覚の発達とは味の記憶量と鮮明さでもある。 過去に何度も体験した美味しかった味の記憶と今の味を比較する。 それが料理に生かせれば良い調理師になれるし、食べる専門なら美食家である。 味覚の発達は育つ環境=国や地域=によって育まれるのだろうが、「美味しい」と言う感覚には、人類の共通部分(ファンダメンタル)があるのではないか。 美味しいタイ料理は西洋人が食べても美味しいし、日本料理も日本人が美味しければ外国人もまた美味しいと思えるのである。
註1) とは言え、唐辛子の辛さ免疫力は一朝一夕にはかわりません。 現地の辛さにはついていけなく、挫折したかも知れません。 自分の場合、バンコックで初めてゲーン・キョウワーン(青カレー)を食べたときは、「辛くなく作ってね」と頼んだにも関わらず、1/3しか食べられませんでした。 (安心してください、当店ではそのときの”1/3”を教訓に初心者向けはバンコックの1/3の辛さに調整しています。)
そういえば、昔バンコックに住む駐在員が、「バンコックで日本人向けのタイ料理屋やってくれないかなぁ?」 と言ったことがある。 何でだよ、と聞くと、タイ料理を思いっきり食べたいんだけど、辛くて食べられない。 唐辛子を押さえた日本人向けのタイ料理にして欲しいそうだ。
註2) 中国では家族で外食と言うと必ず長老がいる。 老人を大切にする文化なのだ。 昔の日本も老人を大切にした。 (・・心配ありません。 今では家族の代わりに年金が老人を大切にしてくれます・・かなぁ。)
註3) 今の日本で西洋料理はもう異文化料理とはいえないかもしれない。 西洋に追いつけ追い越せで欧米文化を積極的に受け入れてきた日本は、世界一異文化の吸収が早いと言われている。(ノンポリ国民とも言えなくもないが)
03年8月18日 消費者を救え
電化製品の中でも洗濯機や冷蔵庫は1日たりとも無いと困る。 故障しても、重くって修理に持っていけないし、直してもくれない。 仕方が無いので、新品を買おうと電気屋に駆け込む。 「納品は来週の木曜日です。
...エッ、今ご入用ですかぁ? 在庫があるのはコレかぁ、...コレですね。」となって、選択の余地がないばかりか、価格交渉のスキもない。
ウチでは今夏、洗濯機が動かなくなった上に、冷蔵庫まで冷えなくなり、両方とも新品に替えた。 ものすご〜い出費に凹んだ。(註1) 1代前のものは伸びたベルトを張りなおして数年寿命を延ばした。 今回はコンピューター制御がブラックボックス、動かない原因がサッパリわからない。
冷蔵庫もコンピューター制御のためか、オーバー・ロードで全く冷えなくなったら、PC同様に電源プラグを差し直せば復活する(註2)って事を、去年発見した。 コレで2台の冷蔵庫を新品購入から救った。(西インド諸島発見よりもすごい発見だった。説明書に記載あるかも。)
註1) でも、新製品には素晴らしい技術進歩があることを知り、少しいい気分になった。 洗濯機は回ってるかどうかも解らないほど静かだし、冷蔵庫は自動で氷片が溜まる。 便利ですなぁ。 エッ、今じゃ当たり前? 遅れてましたなぁ。
註2) プログラムがリロードされるのでしょうか。 勿論PCは電源プラグをいきなり抜いたりしませんが。
*付録* 「エネルギーの日」を制定したら... という案
電力不足なのに電気を使う宣伝したらもっと電気使いたくなる。 宣伝はヤメにしたらどうかな。 エアコンの電気消費が問題なら、エアコンのスイッチを思い起こさせるような、熱そうな料理番組や涼しげなドラマもヤメる。 放送許可の下りるのは、電化製品で起きる体の不調の番組や、電磁波でどんな悪影響があるかのと言った番組だけにする。 これで誰もTVは見なくなり、ウチにいても面白くないから外にでる。 現代人は外に出れば必ずお金を使う。 内需拡大の経済効果も期待できる・・名案ですなぁ。
文明社会では、エネルギーは無限だと思いがち。 年に1度は「エネルギーの日」を作って、日本全土で電力会社とガス会社は休業する。 その日、国民は電気のありがたさや、火の温かみを感じる。 ついでに原子力発電のあり方も再検討される。 一方、それは日本国民をあげての防災の日でもある。 大地震や台風で被害にあったことを想定し、電気なしでどんな生活ができるかを子供のころから体験しておくのである。 できれば、避難所などに近隣住民と一緒に寝泊りする。 気候がいいとピクニックになってしまうので、なるべく猛暑、厳冬の日を選ぶ。 あるいは蒸し暑い梅雨の真っ只中でもいい。 ・・電力、ガス会社は機械を止めて総点検できるし、一般国民は近隣住民と知り合い、子供は知恵がつく。 いいですなぁ。
03年8月15日 電化製品の故障と保証 (保証と補償が文法ミスしていないか不明の作文)
CDドライブが故障した。 起動CDも読めないんじゃ見込みない。 ゴミでも付いてるかな・・分解して・・と思った矢先、3年補償の「オマモリくん」(仮名)というシステムに加入していることに気づいた。 掃除でも交換でもしてもらって・・などと安易に考え、コンピューター屋に持ってゆく。 すると、「オマモリくん」は時と共に補償金額が減ってゆくことがわかった。 約款にもそう書いてある。
XX万円も出して買ったのに、今の補償限度額はたった2.8万円。 「別の安売りCD機つけたら?」と尋ねたら、相性が悪いと動かないとか・・
◇不運のポイント◇ (註1)
@NEosonyC製(仮名)なのに、2年でCD機が故障。 (CDはあまり使っていない)
A今の補償額がこんなに少ない。 (この補償の勧誘のとき、時系で補償額が落ちる説明はない。)
BCD機を替えれば補償金額を超えるかもしれない。 (DVD付き純正との理由で)
Cメーカー修理に1ヶ月かかる。
遺憾ですなぁ。 ・・・ ・・・ 決めた! 素人は素人らしく、メーカーに任そう。
ところで、NEosonyC製と言えば、家の電話FAXにも泣けた。 買って僅か2年も経たないうちに子機が故障し、修理に出したら 「修理はしない、現機の下取り3000円で、新品を買ってもらう。」、と言う。 10万円も出して買った(昔は高かった)子機3台+本体なので、渋々子機を買う。 すると、その約1年後に別の子機がやられる。 続いて3機目の子機が故障した。 設計ミスは明白である。 -- それとも、1枚上の設計で、保障期間1年を超えると故障するリミッタつきか?-- もう、このメーカーの製品は買わない、と誓ったにも関わらずPCを買ったので、バチが当ったのでしょう。(註3)
最近の電化製品は故障が多い。 自己防衛策として、高額製品には損保会社の補償システムに入ることが多くなった。 修理には高額ユニットの交換が多くって代金が負担になっているからだ。
自分の子供の頃はテレビやラジオは真空管が一杯詰まった箱だった。 隙間から覗くと、ガラス管が赤熱電線で光って、いかにも緻密な機械と思えた。 真空管テレビはよく故障した。 鞄を抱えた電気屋がウチに来て修理して、数時間の後には原因の真空管を残して、代金も取らず去っていったものだ。(後で集金に来たが。) 交換部品の単位は小さく、本体の金額に比べれば負担も軽かった。
トランジスタ・テレビが出てくると、信頼性と耐久性は格段に上がり、故障は殆どなくなった。 耐久性は時と共に向上するかのように思えた。 ところが、最近の電化製品は故障が多い。 これがウマイ事に保障期間を過ぎた2年目くらいで不調になる。 製品生産にムリがあるのかも知れない。(註2)
註1) 「不満のポイント」と言い換えた方が正確
註2) 開発を早くしろ、他社に負けるな、生産効率を上げろ、商売敵はこうやってるぞ、などと言う技術者泣かせのスローガンが多いので、「コレしかない」部品や「コレでなんとか」製法で出来上がるのでしょう。 物の値段はトンドン安くなる世の中だから耐久性があってはイケナイのかも知れない。(蛇足:物価が上がり続ければ長期間買わなくて済む耐久性が要求される、という逆の考え)
註3) イケナイと解っていても僅かな期待や損得勘定でミスに陥るのである。
03年8月13日 絹(シルク)と養蚕
絹=シルク:蚕の繭(マユ)糸から作った、撚糸または織物。
シルクは見ただけでは解らない。 実際に着ると良くわかる。 最初に驚くのが値段だが、タイで買えばそれほど高いと思わない。 次に驚くのが軽さである。 「これが1枚のシャツの重さか?」 と自分の感覚を疑うほどである。 そして、3番目に驚くのがシワが取れないことである。(註1) 丈夫と聞くが、買った服を破って確かめる勇気はない。 更に、繊維が細くできることから、ツヤのある生地ができ、吸水性もいいので、肌に直に当るところにも良い。
日本の絹産業は、映画「野麦峠」に表されているように、戦前の産業のひとつで、養蚕(絹を作る虫を育てる)から、撚糸、織布まで多くの生産があったと予測される。 戦前の日本は絹の輸出で儲かっていたのである。
第二次世界大戦以前は前述のような特徴=軽く丈夫=からパラシュートに使われていた。 小学校で、先生から聞いたエピソードがある。
太平洋戦争の開戦当初、日本では、「アメリカは落下傘(註2)ができなくて、飛行機乗りがいないから、飛行機は飛ばない。」(註3)といわれたそうだ。 戦争により、日本の絹は対米輸出が停止したからだ。 ところが、米国の飛行機が飛んでいる。 日本はこれを訝(いぶか)しく思った。 流石(サスガ)米国は化学の国、ナイロンでパラシュートを作ってたのである。
ナイロンは、綿・毛主流の繊維素材に飛躍的な変化をもたらしたのであった。 特に”丈夫・軽い” というナイロンと共通の特性を持ち、時間とコストのかかる絹は、ナイロンに駆墜された。 日本の絹産業はこうして消えていったのであるが、コストの安いアジアでは、今でも続いている。 どんなに頑張ってもナイロンでは出せない絹の特性を求め消費され続けている。
タイの絹製品はジム・トンプソン(註5)ブランド
が有名ですが、絹生地を選んで、オーダーで服を作ってもらうのもいいでしょう。 バンコックにはそういう店がたくさんあります。 店によっては、ミラノやパリのファッション・ショーの写真を出して、「お好きな形を選んでください」ってトコもありました。 スーツやウエディング・ドレスなども、観光旅行のついでにできます。 24時間で完成するという店もたくさんありますが、間違いないように2-3日かけるといいでしょう。 参考: ラクシー
ワールド > スクムビット通りのお店 又は 更新履歴
> 小説「暁の痔」
ジム・トンプソンズハウスのサイト http://www.jimthompsonhouse.com/ にてタイ・シルクや彼の経歴を知ることができます。
蚕(カイコ)
蚕は生糸や絹織物、シルクといった言葉のイメージと全く異なる。 昆虫であるから、蛾→卵→芋虫→蛹(サナギ)なのである。 幼虫が蛹になる段階で繭を作る。 繭は太さがマジックペン細字程で、カプセル薬を短くしたような形状をしている。 芋虫が、蛹に成ろうかなぁ〜と決心すると、口から糸が出る。 内側から繭を作り完成したら中で蛹になってゆく。 繭は、糸巻きの如く糸が巻かれているので、外側から糸を解くと、きれいに解ける。 中の蛹は飼料になる。
蚕とは関係ないが、昆虫の変態(幼虫から成虫になる変化)は、科学的に未解明が多いと聞く。 蛹の状態では中はドロドロになっているそうだ。 幼虫と成虫は姿も違うし食べ物が違うんだからその通りかも知れない。 例えば、人間というのは蛹にもならなければ、繭も作らない。 昆虫から人間を見ると何で?と思っているかも。 もしも人間が蛹になり進化するとしたらどうなっちゃう? クロマニョンから現代人になるまでに、何度かの世代的変態(進化)があったと考えれるのか?。 クロマニョンが最初の幼虫だとすれば、現代人は何度か脱皮した幼虫のステージにいる・・ そして成虫になったとき羽根が生えて地球を脱するな〜んて。 (註6)
文中注釈
(註1)もしかするとアイロンがけはいけないかも知れない。 洗濯屋ではどうしているのか不明。
(註2)落下傘=パラシュート 飛行機乗り=パイロット このような英語の言葉は当時少なかったし、英語は敵国の言葉とされ、使う者は非国民(註4)とされた。
(註3)飛行機とは戦闘機を指します。 パラシュートが必要なんて、旅客機しか乗れない自分には、妙な気もしますが、常に墜落の危険性があるのでしょうねぇ。 旅客機も皆背負って乗ることを義務付けたらどうですかねぇ。 あるいは、椅子に埋め込まれ、ランドセルのように背負える。 非常食と毛布、救難信号のパック付き。
【状況シミュレーション】 墜落寸前・・皆ランドセル形の落下傘を背負う。 脱出口は我先の人で一杯だ。 落下の加速度で思うように動けない。 非常口では恐怖で尻込みする者も。 ・・これは使えませんなぁ。 落下傘降下の免許のある者だけが落下傘を背負えることにしよう。 ・・う〜ん、規則が複雑になってきた。 ってゆうかぁ、何でこんな話に?
(註4)非国民とは、日本国民でない=日本の国益にそぐわない人物。
(註5)タイに行くまでは、トンプソンと聞けば、ドラム式弾倉のトンプソン・マシンガンしか思いつきませんでしたがね。
(註6)DNAってのは遺伝情報はほんの少ししか乗っていないそうで、後は空きになっているそうだ。 これは進化することで使われてゆく予備ではないのかな。 同じ事が脳細胞にも言える。 使われてる脳は僅かで、使われていない部分の働きがわからないとか。 これも進化したときの予備なのでしょう。
03年8月5日 道と車
どこの国でもそうだが、自動車の急増にインフラが追いつかない。 バンコックは高速道路やBSTができるまでは慢性的な渋滞に悩まされていた。 特に雨季の終わりには洪水になり、10分で行けるところが1時間もかかった。(=1時間で行ける所は6時間かかる) 交差点には交通警官が立ち、交通整理をするが、不当にこちらが止められているように思える。 思わず、車を降りて歩いたものだ。 (すると車が急に流れ出してバカを見るということにもなったりもするが)
そこで活躍するのがバイク・タクシー。 ヘルメットをかぶってバイクの後部席にまたがる。 通常彼らはソイと呼ばれる小路を中心に営業している。 サムローやシーロー(四輪=軽トラックに座席をつけたもの)もソイにいる。 大きなソイになると、大通りと同じでやっぱり渋滞になった。
バンコックの庶民の足となっているタクシーは93年ごろからメーター付きタクシーに変わった。 それまでは、どこに行くのも価格交渉から始まった。 僕ら外国人は・・特に相場に疎いとか、タイ語ができないと2-3倍の掛け値でくる。 (それが悔しくてタイ語を早く覚えたかったものだが。) メーター付きになるとラクチンになった。 価格交渉も面白かったけど、疲れているときや急いでるときなどは願い下げたい。
彼らは大抵、タクシー会社から車を時間で借りている。 専業も副業もいるし、出稼ぎも多い。 日本同様、運転手と会話するのも楽しい。 アルバイトの学生とか、週の半分は米国大使館で働き残りは運転手とか。 錫の先物取引でスッテンテンになったとか、傭兵でベトナムに行き190cmの男とボクシング、2分でKOしたとか、いろいろな珍しい話が聞ける。 英語のできる運転手も多いが勉強中で車中に教科書を置いている運転手もいた。(タイでは勉学が収入につながることが多い)
地方都市では交通量も少ないし、のんびりしている。 しかし国道になると、制限速度があってないようなものだから、150Km/hくらいで走る車も少なくない。 地方道路は損傷も多いし、もっと田舎では舗装されていなく、埃が巻き上がっている。 バンコックから少し離れると、面白い車を見ることができる。 車検制度なんてないから、コテンパンに乗るし、好きなように車を改造する。 二輪を三輪にしたり、屋根をつけたり外したり。 驚いたのが木の車。 ドアなしで、木の座席なんてのも工事用のトラックに多く見られた。 90年ごろ(間違ったらごめんよ)までは輸入自動車の関税がバカ高くって、新車がなかなか買えない。 日本ではマニアックな旧車もたくさん走っていた。
バンコックの交通量、信号なし交差点、運転の過激さ(今は穏便になった気がする)からすれば、割と事故が少ない。 お寺で車を祈祷してもらう。(この頃やらない人も多い) 車の天井に咒(マジナイ)を書いてくれる。 更には、お供えのポンマラーイという生の花輪や造花のそれを掛けたり、お守りも置いている。 バンコックはこうした呪術・お守りによって事故が少ないのではないかと思える。
危険運転の極みは車体の大きさにモノを言わせた通勤バスである。 会社などに直接行き来するバスだが、一部には助手が乗っている。 彼らの役目は割り込みの手助けである。 開いた昇降口に立っていて、手足を出し左の車の進路を遮る。 バンコックの人は皆運転がウマイ。 自分はタイで知人の女性の運転で乗車させてもらうことが時々あるが、彼女達も運転はかなりウマイし、事故などしない。 しかも皆ギヤ・シフトだ。(註1)
註1)ギヤ・シフトの方が壊れにくい、修理が簡単、その他の理由で、オートマチックはなかなか普及しなかった経緯がある。
自分も日本では常にギヤ・シフトの車に乗っているが、アクセル・ワークひとつで済む、オートマチックの方が俊敏であることは間違いない。
03年8月4日 セパタクロー
本文中に出てきたセパタクローとは一種の球技で、以前は東南アジア4カ国しか公式チームがないと聞いていた。 タイでは一般的球技で、かつては昼休みなどに円陣で蹴りあっている姿が見られたが、今はどうか・・。(註) コート上でネットを挟み3人一組でバレーボールのように競技する。
このゲームの醍醐味はアタックにある。 ネットより高い位置=頭上=でボールを蹴ることになる。 サッカーで言うオーバー・ヘッド・キックなのである。 それにしても足だけでよく競技できるものだと思うね。 そう言えば、ジャキーチェンの映画「五福星」でボールの変わりに羽根つきの「はね」のようなものを着地させないようにしてゴールに入れる競技をやってたけど、似てるね。 日本の蹴鞠(ケマリ)はどんなものを蹴るんですかねぇ。
セパタクローは以下のサイトで詳しく説明されている。
http://www.geocities.co.jp/Athlete-Acropolis/2678/whatsepa.html
註)こういう時代ではなくなったかもしれないという意味。 日本でも昭和40年代には昼休み、円陣でバレーボールを撞きあった、と子供心に記憶している。 他にキャッチボールというオプションもある。
03年7月29日 10年前のタイ米輸入
今年も米は冷害となるかもしれないと報道された。 これまでの天候が10年前の冷害と同じ現象を辿ってるらしい。 10年前を思い出す。 タイから日本に帰ってみると、8月というのに、とっても涼しい夏だった。 日本の夏って、タイと比べりゃ赤ちゃんレベルだよな、と冷夏に気づかなかった。 サッカー番組を野球のように毎日放送してる。 Jリーグとか呼ばれていた。 その他にもいろいろ珍しいニュース、新しい道ができていたり、久しぶりに会う人の顔が老化していたり。 ・・私は現代の浦島太郎だった。(漁師だったわけではない。念のため。)
さて、この冷夏が米の不作の原因であったことは秋にわかった。 日本はタイから米の緊急輸入、タイは日本に上等な米を送ったが、経験の少ない輸送で、途上で品質が悪化したり、日本国民にはマズイと不評だったりした。 その頃、タイでは上等な米を送ったのに、マズイと言われ、微笑みの国のタイ人も穏やかでなくなった。 タイの世論をして「日本には米は売らない」、と言わしめた。
イタチョー談では、タイではタイ米の香りが高いものが上等品とされており、その上等品の香りが日本人に合わないので、こんなことになったそうだ。 タイ人からすれば=自分も暫くタイに居るとそうなるが=日本の米は糠(ぬか)臭い。 今度は、貿易業者は種類をちゃんと見極めて(輸出国も含めて)欲しいものである。
10年前は、冷夏は1年だけで済んだが、今度はどうかわからない。 例えば、冷夏が2年も続けば米の自給率は元に戻るか? 一番自給率の高い米も自給できなくなっては、対外的に弱い。 G7やらSAMITだのに出席している先進各国は工業国であると同時に農業国でもある。 その極みがアメリカであることは誰もが知っている。 アメリカは飼料つまり、動物の食料まで作っている余裕の国だ。 家畜用の飼料を止められるだけでも肉卵類は食べられない。 卵は日本産でも、アメリカの飼料で鶏が飼われている。 牛乳だって、高級和牛だって、み〜んな米国穀物飼料なのである。 安い卵や牛乳は皆アメリカさんのおかげだ。(昔は卵も牛乳も高級品だった、とバサマから聞いている)
日本の農業はどうか・・農業就労者の人工が減っていることにはあまり驚かされないが、その平均年齢は60歳前後あるいはそれ以上だったような・・ つまり、高齢化には希望を失う。 今後の日本の米はアジア各国、米国や豪州からの輸入に頼らなければならなくなる。 冷害対策の米の輸入が欧米からなら、輸入継続を条件にしてくる可能性が高い。 日本米の生産は復活しにくくなる。 食料自給率が低下する。 国防、石油そして食料と、外交圧力の耐圧壁が薄くなってゆく。 次は外貨あたりか?
世界のファッション高級ブランドの殆どが1つの会社に帰属し、日本人が買う高級ブランドとされるロイヤリティが彼らの利益となっていることは報じられた。 ファッションブランドならともかく食料がこの形になろうものなら、日本はホネを抜かれる。 それは極論としても、マイルドな形として、バブル時代に金融にあったジャパン・プレミアムが食料にもつけられる。 何しろ外国は公正取引法なんてないし、カルテル、談合なんてやり放題。 値段が不当に高くて訴訟を起こす逆ダンピング法のようなものがほしいですなぁ。 だけど、どんな拘束力が?
03年7月24日 鉄砲
文字より、写真の編集は更に大変ですなぁ。 HP作る為に写真撮ってないから、粗悪写真ばっかし。 そんでもって一寸でも見栄え良くするために時間がかかる。 これが何百枚ってんだからねぇ。 しっかし、こんなの作って、見る人いるのかなぁ。(註4) 検索エンジンでヒットするような単語使ってるのかなぁ。 さて、編集中の写真から思いついたんですけど・・
次の単語から連想される共通の単語は? フリントロック マズルローディング パーカッション
全て銃に関する言葉である。 どんな関係が? タイのジッちゃん =イタチョーの父= の鉄砲の編集なのである。 もう90歳というのに鉄砲担いで狩に出かける。 さて、ジッちゃんの愛用の銃であるが、こんなことが現代でもあるのか?と、目を疑いたくなる銃なのである。 それは、先込めのパーカッション(打撃)式だ。 つまり、薬莢も撃針もないのである。 もっと驚いたことには火縄銃も使っていたらしく、火縄も見つけた。 日本なら、博物館でしか見ることができないが、タイの田舎では普通に販売され、使われているのである。
言葉の説明をします。 「先込め式」 銃口、つまり弾の出る方から火薬と玉を入れる方式。 火縄銃もこれに当る。
「パーカッション式」 引き金を引くと、着火薬が撃鉄の衝撃で着火、発射火薬に引火して撃つ方式。
「薬莢」 筒の底に火薬を入れ、弾を蓋にし閉じる。 この筒が薬莢。 底中心を撃針で撃ち発射する。
というわけで、現代の銃とは1世紀以上の技術的乖離がある。 この銃の方が安いし、銃弾・火薬も安上がりなのだ。 火薬はおそらく黒色火薬(註1)であろうが、散弾銃(註2)なので、小豆粒ほどの球形の玉をいくつか入れる。 獲物は虎だの象はいないので、ウサギとか鳥、大型のげっ歯類(註3)になる。 かつては森(ジャングル)もたくさんあったので獲物も多かったらしいが、今は乱伐のために森が減り、動物も少なくなったという。
タイは免許があれば銃を持っていいことになっている。 ジッちゃんは先込めの散弾銃しか持っていないが、最新式のハンドガンも持つことができる。 つまり日本とは銃のシステムが違うのだ。
ルネッサンスの3大発明と教わった火薬であるが、発明でなく、胡椒を求めてやってきたヨーロッパ人が、アジアから持ち帰り、先に文字に残したから発明者になったことは歴史的事実のようだ。 だとすれば「発明」でなく、ルネッサンスの「流行り」なのでしょうなぁ。
註1) 黒色火薬: 硫黄、硝酸(硝石)、木炭から作る火薬。 チリ硝石は鳥の糞が石になったもので、チリの主要輸出品だと小学校6年生のときセンセが言ってました。 硝酸NO3は不安定で酸素を放出しやすいのだそうです。
註2) 散弾銃: 鳥や小動物をターゲットとする場合に使う。 小さな弾がたくさん飛び散る=散弾=ことで、命中率を高める。
註3) げっ歯類: 齧歯類 かじる獣=リスやネズミの類
註4) 一種の作品ですね。 小学校の図工の絵と同じ分類です。 自分を鍛えるんです。 その上、作品は子孫に伝えるデジタル遺産にもなります。 メッセージも含まれていますね。 言ってみりゃ何年も残ってたなら、「曾ジイ様はこんなもの使ってたのかぁ。」だの、「あれ歴史博物館にあったよ。」などと孫や曾孫が言ってくれればいいのです・・かなぁ。
03年7月21日 「たいのもの」(タイの物)成作中
HPの追加成作を中断してました。 他の趣味(註1)に走ってたから・・。 次のテーマ用に、手元に数百枚の写真がある。 この章は過去最大、20ページ程。 タイトルは・・日本語で・・何だろなぁ・・タイの人造品ってゆうかぁ、物質文化って言うかぁ、道具やら工芸品やらの写真特集。 そうだ! タイトルは「たいのもの」にしよう。
サムローをはじめとする交通手段やら、田舎の道具やらを、ジャンル別にタイ、東南アジア独特の「もの」を掲載する。 今、全体の1/4程度の写真をHP用に加工し終えた。 分類が完了するころは冬かな。
冬迄ページが増えないと(註2)ファンから苦情が来るので、少ない写真でも公開して行きましょう。 今考えられる分類は、車・商売・狩猟・農耕・宗教・教育・生活・工芸・調理・衣服・住居・建築・家具 ・・これらに関わる珍しい(日本人から見て)道具、調度品などを並べます。
このページの感想を先に述べるならば、日本人の物質に対する発想の単一性です。 物質文明の頂点にある日本で一体どうした事かと思いますね。 食材のページか編集後記にも同様のことを書きました。
註1) そういう意味では「タイ料理ラクシー」のサイトも趣味に走っています。 広告であるべきなのに。 アソビのパソコンですから、昼間からやってはいけません。 先祖代々の家訓は”晴耕雨読”。 墓石に彫ってあります。(註3) 太陽が出てるうちは太陽の光でできる事をせねばなりません。 日曜日も昼まで寝ていてはいけません。 生前、おとっつぁんは言いました。 「人は太陽の光に当たらにゃダメだぞ!」とかなんとか。 ワリと哲学的なこと言う人でしたから、なんかの根拠とか信念があったのでしょう。 もしかすると現代の妙な犯罪は太陽光の照射不足が生んでるんじゃないかと思いますね。 子供のとき太陽光線(註4)に当らないと心に栄養が行かないとかね。 あれ、何時の間にこんな話に? 話戻って、夜だけとは言え、WEBサイトごときに現(ウツツ)を抜かしてはいけないと兼ねがね思っています。
註2) ラクシーのホーム・ページは初めの計画からすれば、ほぼ出来上がりです。 しかしラクシーの持つHP素材は枯渇しません。 留まるところを知らず増殖し続けたいと思います。 タイの風景、タイの植物増刊、タイの建造物、タイのデザインなど、来年・再来年のテーマも目白押しです。
勿論、写真は全てオリジナルです。
註3) 昔は照明もTVもなかったのですから、文字通り雨の日外で働き、晴れの日うちで働いて、「こりゃいかん」と反省したか、笑い者になったのでしょう。 きっと。
註4) 太陽の光といえばビタミンD。 日光が当たり体内で作られるビタミンです。 ラジオで聞きましたが、あるお母さんは、赤ちゃんにビタミンDが不足しないように、生後3ヶ月の赤ちゃんを直射日光の当るところに裸で寝かせ、赤ちゃんは全身火傷になったそうですが、日光に当らないとビタミンDが不足し、くる病になる、といったのは戦後の栄養不足時代の話で、現代の栄養摂取量からすれば大人で小指程度の面積にちょっと当てればいいそうです。(それが2時間か20分か覚えていないのが情けない。要は普通の生活してれば問題ないとのことです。)
03年6月26日【孫悟空と釈迦】
孫悟空が釈迦に力を試され、金団雲に乗り思いきり遠くへ行ったつもりが、釈迦の指にぶつかる。 手の平の中だった。 今度は反対方向に・・でもまだ手のひらの中だった、という部分がある。
孫悟空と重なって見えるのが日本。 経済・軍事には特に「孫悟空」を感じざるを得ない。 日本はプラザ合意(註1)以来、「市場原理」とは表向きで、実際は円は米国に操られ、90年代から日本経済は疲弊し続けている。 あれれっ? 変な方向に話が・・ よーしっ、ついでに続けよ〜っと。
【為替】
私が最初のタイの滞在中、80円代/$の市場最高値にあった。 両替商は円をねだった。 海外で「日本人はお金持ってる」、などと言われても日本では貧乏だからピンとこない。 高くなった円を逆手に、アジアの国々は「物価が安い=国民の価値も低い」と思っている日本人が悲しかった。 ←(プロジェクロXのナレーションっぽい)
私はアジアの人たちには、「日本人がお金がありそうに見えるのは為替だけ、君らの方がよっぽど金持ちだよ。」っていつでも言っている。 例えばタイでは中流クラスともなれば、エンゲル係数をはじめとする、生活コストが非常に低いから、余裕でお金を使える。 人付き合いもラク。
”国の価値=お金が稼げる程度”により、為替が決まる理屈は確かにあるが、為替は個人の価値でもなければ、生活の苦楽でもない。 しかも円の価値は、前の世代が頑張ってくれた結果だから、円高を享受する我々は えらくも何ともないことを知らねばならない。 お金を使うことだけは彼らより長けているかも知れない。(オカネは使った方がエライ。 使わなけりゃ無いのと同じ)
【景気】
我々の世代の結果は、通貨価値となって子供たちの時代に返る。 今の日本人は頑張っているか? 頑張りたくたって、働くところがないよなぁ。 な〜んでか?
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これまで |
このごろ |
日本人が使う製品 |
作って売る |
買って売る |
外国人が使う製品 |
作って売る |
- |
この表で見れば一目瞭然、仕事はないよなぁ。 日本は労働を輸出しないと、売れる資源がない。 地面から鉄やら油が出る訳でもなければ、XX宮殿やらXX遺跡の観光もない。
(・・というより高い観光には行けないし、いくらたくさんある石灰石だって、高けりゃ買わない。)
今日の日本は日用品の殆どが外国の労働で作られた物だ。 労働を海外から買っていることになる。 内需といっても、家族でお金の借り回しするようなものだから、家計が良くなるハズはない。(註2) 外国では日本製品は高いから買わない。 日本に来ない。 投資もしない。 港や空港にも寄らない。(註3) どうして、そんな国の円が120円なんだろなぁ。 米国に行って、円を安くする運動をしよう。 ややマイルドな方法として、米国大使館前でデモしてもいい。
【円高と円安のシミュレーション】
◆もしも、もっと円高 あるいは現状維持なら・・ 残るのは販売とか物流くらいになって工場は壊滅(註4)、建設も壊滅。 国産野菜・魚介はなくなる。 デフレが加速、土地と株はもっと下がる。 そうなると・・ 証券会社はまた儲かりますなぁ。 株価が下がるのが見えてんだから、カラ売り(先に売って後で買い戻す)の絶好のチャンスの連続です。(註5) 輸入材料は安いから、電気だのガスだのはもっと下がり、省エネなんかシラケるので、益々電気不足になり、困った都庁は累進価格制
(たくさん使うと単価が高くなる)導入に踏み切る。 結婚相手探しサイトでは医師・弁護士に続き、電力・ガス会社員と公務員の枠ができる。
未知の変化があって楽しそうですなぁ。
◆反対に、円安になると・・ 海外進出やら、海外からの買い物(輸入)が減る。 反対に日本製品が売れて、輸出が増える。 一方、石油や鉄などは輸入だから、材料の値段が上がり、日用雑貨など値が上がる。 もちろん輸入日用品も物価高になる。 いろいろ値上がりすると思うから、安い今、買っておこうと思う=消費が増える。 家計費は上がり、苦しくなるが、日本にお金が増えるからやがて給料も上がり始める。
・・景気がよくなりそうですなぁ。 でも未知の変化でないので、あまり面白くない ・・・かと思ったら、そうでもない。 今度円安になれば、日本も外国の真似、つまり、レーガン、サッチャーと同じように日本の門戸開放すんではないかな。 そうすると・・・
外国の企業が勝負にきます。 銀行には頑張ってもらいたいですね。 日曜日の営業とか、夕方も7時くらいまで開店して、外国の銀行に勝てるようにしてください。 建築業界(建築材料を含みます)、特に庶民になじみの住宅もせめて3倍の年収ぐらいで土地つきで買えるように工夫しないと、勝てません。 例えば中国製のユニット住宅。 基準も満たして、さぞかし安いでしょう。 住宅業界には脅〜威ですよね。 未知の変化があって楽しみですなぁ。
(註1)ニューヨークのプラザホテルで、日本円安すぎる、もっと高くしよう、と各国頷いた。 240円/$が一気に150円ぐらいになったので、日本はいろんな被害を被ったが、市場原理では仕方が無いと、工場は頑張って、機械化促進させコストダウンに励んだ。 金融はその後到来した好景気で、このときの損失を穴埋めでき、誰も不満を言わなかった。 しかし、私は忘れもしない。 個人的にこの合意のために損害を被ってこの合意を憎んでいる。
(註2)ジッちゃんが握り締めた退職金を
根こそぎくれれば別だが。 =高齢者がたんまり持ってる預金を使ってくれれば・・ そうだぁ、贈与税を無くせば緩和されるかなぁ
(註3)ジャパン・パッシング という言葉があったよなぁ。
(註4)よ〜く考えよう〜♪ お金は大事だよ〜ぉ♪ ・・海外進出して、工場作っても労働の輸出にならないし、向こうで儲けたお金が日本の会社の利益にはならない。=日本の社員はクビしかない。
(註5)株価が下がって儲けが出ない証券扱いなら シロウトと同じですよねぇ。
03年5月29日 【アラビヤ文字】
米国ヤフーは検索文字に日本語も入って、驚きです。 気を良くした私は、タイ語を入れてみました。 検索語を貼り付けたとたんに文字化け、検索結果表示も文字化け。 何というのかなぁ ”.com” とか ”jp”のところ。 ここが見たこともないようなコードになっている。 タイ語のブラウザ設定にするとできるのかなぁ。 文字化けのページをめくっていると、アラビヤ文字か、ペルシャ文字のサイトが出てきた。 文字化けしないで、チャンと表示されてる。 クリックしたら、「イラク難民国際同盟」だって。 これが有名な右から左に書く文字かぁ。 段落や改行はまるで鏡に映したように右から始まって左端が揃っていない。 もちろん内容はわかりません。
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