消え去りつつある金属活字印刷。
紙に圧刷された文字のシャープさと強さ。手作業から生まれるあたたかさはデジタル印刷普及に伴い、より輝きを増してきました。
その素晴らしい金属活字印刷を最も効果的に(絵や文章を邪魔しない程度にね)表現したい。
その願いから2004・春。版画工房の片隅に小さな活版印刷所を開設しました。
ツバメ活版堂は活字印刷と版画をあわせた作品・商品を今後発表します。
(版画集・カード・その他)
お問合せはメールでお願いします。
ツバメ活版堂は、リン版画工房主催者があくまでも個人の楽しみでやっています。
版画集制作過程において必要になった活版印刷でしたが、その作業工程はとても魅力的です。
活版印刷のよいところは控えめだけど温かいところにあると思います。版画と合わせてみるとなおさらそう感じます。
パソコンのプリンターの文字では版画を台無しにしてしまいますが、活版は絵を引き立たせてくれる名脇役です。
時々映画のシーンで、工房で使っている手キンと同じ型が出てくることがあります。
「戦場のピアニスト」の前半にワルシャワのゲットーで主人公が地下活動家の家に立ち寄ったとき、背景でその家の子供たちが地下活動のビラを手キンを使って刷っていました。 長い間、人と共に生きてきた活版印刷の姿を見た気がしました。
これまで活版印刷を教えていただいた方は皆、謙虚で慎み深く温かい人たちばかりでした。まるで活版印刷そのものの様です。 ここであらためて深く御礼申し上げます。
ごあいさつ
・デジタルから活版印刷へ