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2−3 水産業

 日本の近海は、水温の高い暖流と水温の低い寒流がぶつかるところで、魚のえさになるプランクトンも多い。そのため、魚が多く集まるよい漁場になっている。日本は、世界でも有数の水産国と言われ、魚介類の消費量も多い。

1.どうして、日本は、水産業がさかんなの?

(1) まわりが海=日本は島国である。
(2) 寒流と暖流
 日本の近海には、北から千島海流(親潮・寒流)とリマン海流(寒流)、南から日本海流(黒潮・暖流)と対馬海流(暖流)が流れ、暖流と寒流の出会うところ(「潮目」と言う)には、寒流の魚と暖流の魚が集まり、よい漁場となっている。
* 日本の北東の太平洋岸は、世界四大漁場のひとつになっています。
【学習】寒流魚・暖流魚を調べてみよう。

(3) 大陸だな
 水深が200mまでの浅い海岸を言い、陸地からの栄養分が流れ込み、日光もよく通る。海草がよく育ち、魚が卵を産むのによいところである。卵は、海草のかげで魚になり、海草に守られて育つ。また、プランクトンがよく育つので、よい漁場となる。日本近海には、この大陸だなが広がっている。
(4) 仏教のえいきょう
 日本では昔から仏教のえいきょうで、けものの肉を食べることが禁じられていたので、動物性タンパク質を魚から得ていた。

2.漁業の種類別の生産量

@沿岸漁業
 海岸近く5km以内くらいのところで行われ、ふつう1日で港に帰ってくる。漁獲高は伸び悩んでいる。

A沖合漁業
 海岸から30〜50kmくらいの沖へ出て数日後に港に帰ってくる。底引きあみやきんちゃくあみを用いる。漁業協同組合や漁業会社などで大規模に行われている。漁獲高は最も高い。

B遠洋漁業
 船団を組んで200km以上の遠い海へ出る。1ヵ月から数ヵ月にわたるものがある。北洋・南方漁場など、全世界の水域にわたっている。おもに大漁業会社によって行われ、漁獲高は1972年までもっとも高かったが、200カイリ経済水域による国際規制を受けてからは年間200万t程度である。

C海面養殖業(育てる漁業)
 浅い海で、のり、かき、真じゅなどを育てる。
D内水面養殖業(育てる漁業)
 川や湖の魚をとったり、こいやうなぎを育てる。


漁業の種類別の生産量(漁業・養殖業生産統計年報)
(漁業・養殖業生産統計年報)