ここだけの話


  建物を建てる場合、これだけは設計者へ伝えよう

  1.土地の話

土地  これは当たり前のことですね。
  土地が無ければ建物はできません。
  建物を計画する場合の大切な要素である敷地。
  場所、面積等は当然話に出てきます。
  でもその土地の以前の姿は、話題に登ることが少ない場合があります。
  どの様に使われていたか、昔 農地ならば当然道路より下に位置していたでしょう。
  現状が、道路と同じ位の高さならば、盛り土をされていると考えられます。
  また、水害(浸水)等の有無など、設計者が現地をみて確認が困難な事など。
  正確な情報を把握する為に地質調査等を必ず依頼しましょう。

※設計士と言う正式な名称は有りません。設計者建築士)から出てきたのでしょうか?

2.予算の話

  一番大事なこと(当たり前でなかなか本音が出ない話)
  お金が無くては建物は建てられません。
  いくらの予算で建てるのか。「坪いくら位」とよく言われます。
  過去の事例から工事費を延べ面積で割った数字として使用されます。

  でも、建てる場合は下記の費用が必要になります。

 ・建設工事費設計監理費
 ・家具等の備品水道、ガス等を引き込む場合の市納金
 ・不動産取得税登記にかかる費用   
 ・雑費(地鎮祭・上棟式・引っ越しの費用等)

 例えば、カーテン、家具、エアコン等はどうするのかなど
 工事費の中にどこまで含めるのか、よく設計者と話合って下さい。

 敷地の条件・建物の規模等で基礎の工法等も変わりますし、   
 付帯設備でも思わぬ費用がかかることが有ります。       
 屋根に設備機器を乗せれば、補強が必要になる場合もあります。 

 3.建物の使い方
 より良い住空間を求めて

 「住宅の場合」
 一口に住宅と言っても、住む方の夢、生活観、価値観が異なります。
 この家を建てたら、あれをしたい、これもやりたい等々。
 将来、親と同居を考える等。
 住空間で、人の生活は変わります。
 大袈裟に言えば人の人生観までも変わってしまうかも。

 家族構成 年令 将来の夢 好きな色 家族の趣味等
 計画をする上で重要な要素を正確に伝え設計者とよく話し合いをして下さい。

 4.建物の構造

 ・木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造等々
 「木造の住宅に住みたい」「3階建ての鉄骨造にして」等、
 設計の依頼を受ける場合よく耳にする言葉です。
 でも、予算、敷地の条件、建物の用途、規模等により建てられる
 構造も変わってきます。
 (その他、法律「建築基準法・都市計画法・消防法」等によって
  建てられる構造の制限もあります)
 空間構成の要素によっても異なりますので、設計者とよく相談して下さい。

 5.工事期間(工期)

 早く建て、引越ししたいのは良くわかります。
 でも、ゆとりを持って工事期間を決めて下さい。
 工場での流れ作業の様に建物の工事は進みません。
 職人さん達の手作業によって、建物は造り上げられます。
 建物を造るのは一品作業です。
 「早く造れ」と言うのは、工事が雑になるかもしれません。

 一番最後に工事が行われる事が多いのが、電気工事・設備工事の機器取付です。
 この工事の部分が日常生活で一番使用頻度の多い箇所です。
 また、目に見えない箇所でもあります。

 建物が完成し、引き渡しを受ける前に良く点検して下さい。

 おまけ

 工事不良箇所をなくし、欠陥住宅を作らない為に

 ・工期にゆとりを           
 ・適切な見積で、適切な工事費を考える。
 ・施工業者の選定には慎重に。
 ・設計施工で依頼する場合でも、    
       工事監理を第3者に依頼。
 最近では検査を専門に行う会社もあります。
 
 検査と工事監理とは行う内容が異なります。

 身近な私たち建築設計事務所に相談をしてみてはいかがでしょう。
 専門家の目で適切なアドバイスを受けられるでしょう。
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