サックスの吹き方のページ
(私が先生からお聞きした内容を中心に仲間からの情報等で作成)
最初に楽器ですが・・・ 楽器の選び方 楽器の組み立てについて・・・ 演奏の基本 リードについて・・・
リードにあたりをつける よいリードと悪いリード リードを削る!! さあ 吹いてみよう! 日頃の練習
指を早く正確に動かすには・・・ 上手になるためには? ジャズらしい吹き方 お手入れは? 楽譜の見方まず準備! 吹く前に基礎知識のお勉強
初心者で特に楽器の指定が無ければ、アルトサックスをお勧めします。テナー、ソプラノがやりたいということであれば構い
ませんが、技術的に一番容易で、価格的にも、アルトが、一番低価格です。
メーカーは、セルマー、ヤマハ、クランポン、ヤナギサワ等があります。お金に余裕があるなら、前述のメーカをお勧めします。
他にも安いメーカは存在しますが(台湾のメーカー等)、予算がある程度(40万円程度)あるなら、上記メーカをお勧めします。
楽器を選ぶ時、経験が浅く判断に自信が無い場合、できるだけプロ、または、かなりの経験者(私は先生)に選定してもらった方
がいいでしょう。楽器本体、マウスピースとも、それぞれに相性等良し悪しがあります。せっかく高いお金を出すのですから、焦る
気持ちを押さえてあわてずゆっくり選びましょう。
そして、これは個人的な見解なんですが、本来音質、吹きやすさ等で選ぶべきだと考えますが、某社のいわゆるビンテージ物と
言われている古い楽器ですが、あれは全体に錆があるのが多く、私は好きではありません。普通のあのピカピカした光沢も楽器
の惹いては音楽の魅力とさえ感じます。
サックスはマウスピース、リガチャー、リード、ネック、本体からなります。マスピースをネックに差込みます。この時少し硬けれ
ばコルクグリスを塗ります(私は毎回塗ってます)。そして、マウスピースにリードを当てリガチャーで固定します。最後に本体
にネックに差込みます、ストラップで首から下げこれで完成。サックスには沢山のキーがありますが、タンボ(キーの裏側に着いており、穴をふさぐくもの)を長持ちさせるためにも、素早い
操作に対応するためにもあまり強く押さえないように、できるだけ指に丸みを持たせるようにしましょう。
また、ある程度の重さのせいか猫背気味になってしまうこともあるので、姿勢に注意して(猫背は息もたくさん吸えません)背
筋を真っ直ぐにして吹きましょう。鏡等で見ながら吹くのもいいでしょう。
リードは発音体で、SAXもただ息を吹き込むだけで音が出るわけではありません。息を吹き込んでリードが振動して、初めて
音がでます。そのリードですが、リップリード、エアリード、リード(シングル、ダブル)の3種類があります。まず、リップリードですが、唇が
発音体になります。
トランペット、トロンボーン、ホルン、ユーホニウム、チューバといった金管楽器は全てリップリードに該当します。そして、エアリード口から出る空気の束が発音体になります。フルート、ピッコロ等の楽器がエアリードになります。
最後に、葦の茎でできたリードですが、シングルリードは1枚のリードを使います。サックスやクラリネットがこのタイプです。ダ
ブルリードは2枚のリードを使います。オーボエ、ファゴット等がそうです。当たり!?のリードってなかなか見つからないもんです。気に入ったリードもなんだかんだ言っても、使いすぎてすぐダメになっ
てしまったり・・・ リード楽器を吹いている人、吹いた事のある人なら、一度は悩むことでしょう。かくいう私もその悩める子羊
の一人です。
リードには一枚一枚に微妙な差があり、同じ硬さのリードでも抵抗感や音質も様々です。相性の問題でしょうか、楽器やプレー
ヤーとリードが合わないこともあるとか・・・しかし、リードを「慣らす」ことで、だめなリードを活かすことができるんです。まず、リードの箱を開けて、全てのリードを一通り舐めて、水分を軽くしみ込ませます。中には、水道水をかけたり、容器に水を
入れてその中にリードを浸したりする人もいるようです。しかし、これはちょっといけないと思います。それは急激に水分をしみ
込ませてしまうと、リードにコシが無くなるからです。あわてず、ゆくっり慣らしていきましょう。リードを湿らせた後、ひととおり全部のリードを使って楽器に息を吹き込みます。この時吹きやすいリード吹きにくいリードがあ
ると思いますが、ちょっとそれは置いといて・・・始めはフォルテシモで、1枚につき30秒〜1分程度息を入れます。特に新しいリードは水分を含み膨張しやすいので、長時間
使用してはいけません。吹き終わったら水分を取り、丁寧にケースにしまいます。後日改めて1枚ずつ息を入れます。1〜2週間くらいこれを続けます。このように慣らしていくうちに、鳴らなかったリードも何時
の間にか鳴るそうです。(試してみよう・・)慣らしながら、リードを吹きやすいもの、吹きにくいものに分類します。数日かけて音が安定するようになったらリードの良し悪
しをさらに細かく数段階(ここはあなた流)に分けて、練習用、本番用等に分けて使います。
普段の練習の時も、1枚のリードを続けて使わず、常に5枚程の用意し30分に1回は取替て使いようにした方がよいとの意
見もあるようです。
よいリードとしては、以下の点が挙げられます。
(1) 透かして見たとき、左右対称になっている。
(2) 厚い部分と、薄い部分の境界線がきれいな弧線となっている。
(3) 息を入れ易いが、適度の抵抗感がある。
(4) 音がよく響く。
(5) どの音域も鳴り方が均等である。同じリードお使いつづけ、繊維がつぶれて形が歪んできたらそのリードは寿命です。このような良くないリードを無理して更に
使い続けてしまうと、自分がそのリードに合わせて吹く癖が付いてしまい、アンビシャが崩れる原因になります。また、良くない(使いすぎて薄くなった)リードに慣れてしまうと、新しいリードを使った時に厚くて吹けなくなってしまいます。
「良いリードは、1箱に1枚あるかないか!!」という表現をよく耳にしますが、それはよくないリードに慣れてしまったからで
は・・・とも考えられます。大切なのは、リードを自分に合わせて慣らすこと、また常に状態のいいリードを複数用意しかわるがわる使用することです。
「リードは生きている」ってことを考えながら、大切に使いましょう。リードは案外いい音を出してくれるものですよ。
リードを削るということは、強制的にリードの形を変えてしまうので基本的には避けたほうがよいでしょう。特にリードカッターで
リードを切ると、次に吹いた時には使えなくなったりします。しかし、むやみな手を加えることは避ける方がよいでしょう。しかし、上手く削れればよく鳴るリードになるので、以下のことに注意して削ってください。
(1) 先端部分、中心部にはなるべく触らない。
(2) 削る程度によって、目の細かいトリムペーパー、粗いトリムペーパーを使い分ける。
(3) 繊維の向きに沿って、根元から先端に向かって削る。
(4) 力をかけすきず、均一に力をかけて少しずつ削る。
(5) 少し削ったら、必ず試し吹きをして確認する。
アンビシュア 姿勢 構え方 息の入れ方 タンギング
アンビシュアとは、マウスピースを咥えたときの唇の形、口の周りの筋肉、舌、歯等口の状態の総称です。簡単に言えば、音
を出す時の口の状態のことと考えてください。アンビシュアは基本的に以下に注意します。
(1) 上の歯でマウスピースを固定する。
慣れないうちは、どうしてもマウスピースを強く噛んでしまいがちですが、そうなると音がつぶれてしまうだけでなく下
唇を痛めてしまいます。マウスピースは下の歯で固定するのでは無く、上の歯で固定します。この時上の歯はマウス
ピースの先端から1cmの位置にしてる人が多いようです(もちろん一人一人違うので、ベストポジションを探すことに
なります)。
(2) 下唇を下の歯に巻きつける。
下唇は、 唇と肌の境目がリードに触れるくらい巻きつけます。ただ、下唇が見えなくなるのは巻き過ぎなのであしか
らず。
(3) 上の歯と下の歯の位置をそろえる。
通常、人は口を閉じると上の歯が前に出ます。ですから、マウスピースを咥える時は、下の歯を前に持ってくるように
します。
(4) 頬を膨らませない
(5) あごにしわを作らない (ジャズの奏法ではできるのが自然という話もあります)
(6) 唇と歯ぐきの間に空気を入れない
(7) 舌でノドをつぶさない
常に口の中を広くする事を心がけましょう。舌の奥が上がってしまうとノドをつぶしてしまい、柔らかい音が出ません。舌の奥を
上げずに、ノドをリラックスさせて下さい。また、口の形は「い」と「う」の中間の音を発音するイメージにするといいそうです。
ただ、ここに書いたことは標準とされていることなので、あんまりがちがちに考えず、自分に合わせた形を作っていい音色を作
りましょう。
息の入れ方
(1) 深く素早く息を吸う
フレーズの合間に素早く息を吸うのは、結構難しいです。最初のころは思うように息が吸えず、曲の途中で息が絶え絶
えになってしまうってことはありませんでしたか?
息を吸うときは、水に潜る時に息を吸うようなやり方がいいそうです。水に頭をつけるところをイメージすればうまくいくの
ではないでしょうか・・・(2) 息をはく
楽器に息を入れるとき、つい「ふー」と入れてしまいがちですが、このときは舌とノドがリラックスしてないので息の圧力
が不足して音の立ちあがりが甘くなってしまいます。 息を入れるときのイメージとしては、窓ガラスをくもらせるように
「はー」と吐くのがいいといわれています。
(3) 息は「スピード」より「圧力」
息に「スピード」をつけてと言われたことはありませんか?しかし、息のスピードを意識するあまり、舌とノドが緊張しては、
音色が豊かにならないばかりか、音をつぶしてしまいます。大切なのはスピードのある息で吹くことでは無く、一定の
圧力で息を支えることです。普段の基礎練習から、音量・音程が揺れないよう、安定した音で吹くように心がけましょう。
(4) 息だけで発音する
発音するときには、息だけで音を立ち上げられるようになりましょう。タンギングなしで、息だけで発音できないというの
は、息の圧力が足りないということなので、音の立ちあがりが鈍くなってフレーズの出だしが遅れる原因となります。
タンギング
早いパッセージの曲を吹くときに、「タンギングが追いつかない」という思いをしたことがない、という人はまずいないので
はないでしょうか?それだけタンギングは、楽器(特にリード楽器)を吹く人にとって、上達するまでに立ちはだかる大き
な壁でしょう。(1) まず、「息」と「フィンガリング」を見直す
タンギングを意識するあまり、肝心な「息」と「フィンガリング」のことをことを忘れてはいけません。リズムが遅れるのは
タンギングができないせいだと思っても、本当の原因は指が追いついていないことや、息の圧力が不足していて、音の
頭が出遅れていることだったりすることが多いようです。まずは、タンギングなしでフレーズを吹いてみて指が転んでい
ないか、まずタンギングなしで発音できるだけの息の圧力があるか、確かめてみましょう。(2) 舌をリードに押し付けない
タンギングをする時は、舌の先端で軽くリード触れる程度にし、舌で息の流れを止めてしまわないようにしましょう。舌
をリードにぴったり押し付けてしまうと、タンギングの際に余計な雑音が入ったり、楽器にツバが入ってしまう原因にな
ります。そうなると、音に「ジュルジュル」といった音が入ってしまいます。そういう場合は、吹き方を見直してみましょう。(3) 基本は息による発音・タンギングはおまけ!?
基本的にサックスはリードの振動により音が出ます。つまり、リードから舌が離れて いる時にサックスに吹き込まれ
る息で音ができます。ですから、まずは息だけで音を作れないといけません。タンギングは音を制御するためのものです。
マウスピースの各部名と音色
(1) Tip Opening(ティップ オープニング)
唄口の広さが大きい場合、音量は大きくなりますが、不安定な音になります。唄口の広さが小さい場合、音量は出に
くいが、はっきりと安定した音になります。一般的に開きが大きい場合唄口には柔らかめの、小さい唄口には硬めの
リードをつけるそうですが、Facing(フェイシング)の長さによって変わってくるそうです。(2) Facing(フェイシング)
フェイシングが長いと太い音になりますが、音程を定めるのが難しくなります。逆に短いと、明快な音になり、音程は
定まりやすくなります。また、フェイシングが長い場合は硬め、短い場合は柔らかめのリードを使います。(3) Chamber(チャンバー)
チャンバーの容積が小さいと、明るくて軽い音色にまります。要領が大きいと、太くて重く、暗い音色になります。
マウスピースの種類について
同じメーカのマウスピースでも多くの種類があります。では、どんな種類のマウスピースを選んだらよいのでしょう?
この問題は、その人の音の趣味にもよります。私はジャズで比較的標準的と言われる(meyer)マウスピースを使って
います。
知り合いのSelmerを使ってる人の話では、Selmerのマウスピースの場合、番号が大きくなるにつれて開きが大きくな
るそうです。
まずマウスピースを特徴付けるものとしては、マウスピースとリードの開き具合(ディップオープニング)。マウスピース
とリードの離れている長さ(フェイシング)があります。この違いがマウスピースの番号の違いになる場合が多いようです。
Selmerでは、番号が大きくなるにつれて、開きが大きくなり、フェイシングが長くなります。この組み合わせだけでも、
数多くのものができます。Selmerの場合、型番だけである程度この傾向が判別できますが、 Vandorenの場合、この
判別に当てまりません。A15、A20、A27、A28と開きとフェイシングが広くなるのか、というとそうではありません。中に
は、開きが大きく、フェイシングが短いものもあります。
これは、その開発に携わった奏者の好みにも大きく左右されると言われています。
この他にも、マウスピース内の形状(チェンバーの形状)も大きく影響します。一般に、チェンバーが狭ければ、Jazzの
ような鋭い音になります。
現在もチェンバーを削る作業は、職人が手作業でやっているんとのことで、それではマウスピースに善し悪しができる
のも納得です。
では、どういったタイプのものを選ぶと良いのでしょう。自分の求める音色、吹奏感、コントロールのしやすさで千差万
別でしょう。
一般に、開きが大きくなるほど、音量は増し、音色も荒くなります。しかし、リードの選択も影響します。厚めのリードを
使い、開きが小さいものが、自分の求める音色に会い、コントロールしやすい場合もありますし、開きが大き目で薄目
のリードを使用したほうが良い人もいます
ピッチピッチは音の高さのことで、1秒間に音の波が何回振動するかを示すもので、ラジオ等と同じように、Hz(ヘルツ)という
単位を使って表します。
チュナーを使ってチューニングをする時、予めチューナーを設定しますが、たいがいAを440〜442Hzでチューニングす
ることが多いですが、
現在の国際的標準ピッチは440Hzとなっているそうです。
気温が高くなって楽器の温度が上がると、ピッチが上がり、気温が低く楽器の温度が低いとピッチは下がります。あまり
音出しをせず、楽器が
あったまってないうちから合奏等すると、楽器の温度が段段上がってきてピッチも上がり、周りと音程が違ってきたりする
ので、楽器があったまってからチューニングしましょう。
基礎練習ロングトーン
文字通り、音を長く出す事ですが、この時ただ漫然と出すのではなく、先に出ましたアンビシャやピッチ、タンギングに
注意しながらやります。
ここで音を作り、アンビシャを完成させていきます。実際演奏していると、複雑なリズム臨時記号、ハーモニー、休符、
指使い、そして舌・・ これだけたくさんのことを考えて吹くのは大変です。ですから、演奏中に吹き方の心配せず、音
楽そのものに集中する為にやるのがロングトーンです。しっかし、ロングトーンをやっててよく思うのですが、納得のい
く音ってでませんねーなぜ、納得のいく音がでないのでしょうか・・・
いろいろ問題はありますが、何が問題なのか追ってみましょう・・・
もし、中、高、大の生徒、学生で、とにかくSAXを始めたいなら吹奏楽部、吹奏楽団に入る方がいいでしょう。社会人等
であれば、楽器屋さんがやっている教室に入ることをお勧めします。
音楽にしろ、スポーツにしろ、個人での練習だけでは、変な癖がついてしまいがちです。そうならないためにも指導でき
るサックス奏者についた方がいいでしょう。それか、一般の吹奏楽団に入ることですかね。初心者の場合は、ちょっと辛
いかもしれませんが、どこかに、教えてくれる人がいるはずです。また、いろんなアーティストや、一番いいのはやはり生演奏ですね、とにかくいい音を聴くことです。そして、自分の演奏
を録音してみて、自分の演奏を客観的に聴いてみるのもいいでしょう。もし、特定のレッスンを受けてない場合は、現在出ているCD等を参考にして、演奏できそうな曲があれば、楽譜を探し
ます。そして、その曲を演奏するのです。一通り吹けるようになったらそれを録音し、自分の気になる部分をチェックしま
す。気になる部分がわからなかったら、プロの演奏を聴いてみましょう。(自分の演奏との違いを見つけてください)
ただ、注意しなくてはいけないのは、こういう練習は悪い癖がつきやすいので、すべてこれに頼らず、あくまで曲の勉強
と割り切ってください。たまには、レッスンを受けたり、上級者に見てもらったりして、変な癖がつかないように十分気をつ
けてください。癖は、つきやすく、直りにくいものです。
それからたまには自分の姿を鏡に映したり、ビデオで撮影したりしてみるのもいいでしょう。姿勢、指使いなど、いろんな
面で勉強なります。
もちろん、プロのレッスンを受けるのが、一番良いですが....
指を早く動かすためには、訓練が必要です。私が聞いた方法は、まず自分の指を左右一本づつ動かしてみてください。薬
指や小指は他の指にくらべ力も弱いし、動かしにくいですね。このように、指には動かしやすい・動かしにくい指があります。
これを、克服するには、テクニックのための教則を用いるのが一番早いでしょう。教則本を練習する際、気を付けることは、
指を跳ね上げない、楽器をつかむつもりでキーを押さえる、必要最小限だけキーから指を離す、音が均等に出ているか、間
に別な音が混じっていないかリズムが転んでいないか下から上の音まで、音色にも注意して!
また、かならず、メトロノームを使い、できる早さから始めること。
あるキーを押さえている状態から、別のキーへ移るための最短距離、少ない動作を心がけると、びっくり驚くほど早く静かに
動けるはずです。
他に、リズムが均等にならず、転んでしまうときは、最低4つのリズム替えの練習をしてみてください。
これは、曲の練習でも、指が回りにくいフレーズを正確に吹く練習になります。
上手になるためには?
前からよくわたし自身が、「まっすぐ吹く」ということを指摘されました。クラリネットと違いサクソフォーンは、アンブッシャーに自
由が効き、音も出しやすいため、表現したいと思うあまり、必要以上にアンブッシャーや息まで動いてしまってました。
そうすると、音色や音程が変化してしまい、音色を邪魔してしまいます。理想的なのは、必要なところでの好ましい変化であ
って、必要以上に変化していては、良い音楽とはいえないでしょう。(もちろん変化が無さ過ぎるのも問題ですが)これを直す
にはどのようにしたら良いでしょう?
私が、今、練習時に気をつけているのが、できるだけ自分の音がダイレクトに聞こえてくる環境で吹き、自分の音を聞くこと。
(例:壁に向かって吹くのも一つです。)その時、それほど難しくない教則本や、自分の好きな曲で、まっすぐ吹くこと(一つの
音の中で音程の変化や、無駄な音量の変化が無いように)に気をつけて吹く。アンブッシャーが曲を吹いている途中で変化し
ないように、出す息が常に腹筋 で支えられている状態で支えられている状態で吹くこと。(ただし、肩やのどにまで力が入っ
ては、台無しです)これらのことを、過去に練習した教則本を再度使って練習しています。
でもやっぱり難点なのは、自分の耳が先生となるので、耳を鍛えなくてはいけないということでしょうね。これにこだわりすぎて、
面白くない演奏になってもいけないですから。
私の知り合いに、「ジャズっぽい音出せないかなー」とか、「もうちょっとベタで吹いていいよ。」と言われて悩んでる人がいま
すが、基本的に、音色はあまり関係ないと思います。ジャズの曲は、アクセントの位置、8分音符の吹き方、シンコペーション
の吹き方などが、クラシック系の音楽とは、まったく逆と言って良いぐらい違います。普通、クラシックは、いわゆる拍の頭にア
クセントがつきますが、ジャズは裏にアクセントがつきます。
要するにポピュラー、ジャズなどの洋楽系は、8分音符の裏拍に強いアクセントがつきます。これを実際演奏するのは、けっこ
う難しいと思います。
もうひとつ、8分音符のそれぞれ全ての音符はテヌートで吹かなくてはなりません。しかも、8分音符は、頭は3連符の2つ分、
裏は1つ分の長さで、吹かれなければなりません。この長さも結構難しいです。そして、この吹き方はテンポや演奏形態によっ
てもちがいがあります。もうちょっとベターと吹いてと言われたのは、多分8分音符が(特に裏拍)短くなってるからだと思います。
これらは、実際に演奏するのは難しいかも知れません。
現に私も先生から、口をサックスに見たて、拍を手拍子で取りながら、歌ってみて身体で覚えるように指導されてます。とにかく、
何度も練習することです。
ビブラートをかける場合は、いつもより深く(音程の幅を)、ゆっくりしてみたり、またあえてノービブラートでやる。ここで注意する
のは、「かけるかけないのけじめ」をしっかりすること。無意識にかかるビブラートは禁物です。
ただ、最近先生にも相談したのですが、常にビブラートがかかってる場合と、最近サックスでもよく聞きますが、いわゆる歌謡曲
のように、フレーズの後ろにつけるやり方もあるのでは?と聞きましたら、ちょっと最近の曲を聞いてみましょうと言われました。
このサイトを見た方の声も聞きたいですね。
あと、「ベンド」という技法があります。わざと低い音程からずり上げるものです。ただこれは色んな人の演奏をよく聴いて、しっか
りとした考え方を持ってやらないと、かえってカッコ悪くなって下品になってしまう場合があるので要注意です。
音のスピード感、特に出だしの部分に注意してください。クラシックに比べるとかなり早い感覚です。息とアタックのバランスに気
を付けて音量よりもスピード感をだすように心がけてください。
もっともジャズらしい・・・と言えばアドリブですが、イメージとして8分音符のスケールをパラパラと吹けばそれらしく聞えますが、
できるなら、自分の内側から出てくる ”音” を吹ければ理想的ですね。コツとしては音と音の間に対話的要素を入れていくと、
アドリブらしく聞えるとのこと。ここで、アドリブについて、チャーリーパーカーに見るアドリブのレシピとスパイスを、まずスパイス
@メロディのタイム・フェイク(シンコペーション)
Aメロディノートの間に、半音の音をサンドイッチ
Bメロディノートから次のの間をいくつかの半音やスケールの音でつなぐ次に、レシピとして
@コード・トーンの間に半音や全音の音をサンドイッチ
Aスケールトーンの間に半音を入れる。
Bコード・トーンの前に半音や全音の音を加え飾りつけする。
Cコードの変わり目に半音を入れて、つなぎ目をスムーズにする。
サックスを演奏していると、どうしてもどこからか水分が滴ってきます。これは管楽器であれば仕方ないと思いますが、手入れを
サボっていると錆の原因になったり、タンボがべったりくっついたりして大変なことに・・・ そんなことにならないように、使用の都
度お手入れを・・まず、マウスピースをネックから外し、まずネックにスワブを通し、水分を取ります。そして、マウス・ピースからリードを取り、リー
ドとマウス・ピースを拭いて、最後に本体にスワブを通し、水分を取ります。最後に、それぞれの外側を拭いてしまいます。
そして、できればソ♯のキー等、通常閉じており、バネの力で開ける所は特にクリーニングペーパーや、パウダーペーパーでべた
つきを取りましょう。
それでダメならば(私がそうでした)、パッドに塗る清掃液がありますので、それを塗る事でかなり防げます。そして、これは反対論も多いんですが、一ヶ月に一度ラッカーポリッシュで全体を拭きます。
私は高校の時、授業で音楽をやって以来10数年ほど楽譜を見なかったので、楽譜や楽典の意味や内容はわからないことが
多い状態ですが音楽雑誌に、用語の紹介がありましたので、参考にして下さい。
・・・早い話ですが・・・
演奏にそこそこ自信も出て、周りから「演奏をお願い」と言われて、何を吹こうかなーなんて贅沢な悩みの方!参考に
して下さい。