裁判日記

裁判のこと 3



新聞記事が出てから 数日間、近所では何かと話題になったらしいです。


私は だんまりを 決め込んでいました。



「・・・あれ、いづみさんの事?」とぶしつけに 聞いてくる礼儀知らずな人もいました。


「ちがうよ」と一言。



不思議なもので 面と向かって聞いてくるような無神経な人でも 

堂々と否定されると それ以上何も聞いてきません。




影ではいろいろ言っているでしょうが、

あいまいに「うん、実は・・・」なんて言おうものなら 

更にいろいろと言ってくるでしょう。



噂話にOKを出すようなものです。



分かりきっていても、否定する。



つまり

「確かにその話は私の事だけど、あなた達には何も話したくないの」

「この話に触れないで頂戴」


こんな意味合いが含まれてきます。




一昔前ならば、もっと失礼な人もたくさんいた事でしょう。


シングルマザーや、混血児を堂々と卑下する人の多い時代なら。


でも、幸いなことに 今の時代は なんでもありの時代です。



更に幸いなことに、社会常識として、弱いものいじめをする事はろくでもないこと 

という認識をたいていの人が持ってくれています。




影で、なんていってるかなんて知りません。


でも、深く追求する人もいませんでした。


私の耳に入ってこなけりゃ同じことです。



やがて、2.3ヶ月が過ぎる頃、そんな話も 静まってしまったようでした。




だけど、やっぱりダメージはひどくて、その前後ぐらいから病院に通うことになりました。