そして裁判のこと 5



私が証人尋問に立つ少し前


私は 一つのHPに出会いました。



その自死遺族の為のサイトは 5年間ずっと蓋をしてきた私の


5年間じっと口をつむっていた私の心に


やさしく 穏やかに 寄り添ってくれました。




裁判で気持ちが揺さぶられ 泣きながらへこたれそうになる度に


「一人じゃないよ」と


「何があっても 味方だよ」 と


「ここにいるよ」と


私を 一歩一歩 前へ進めてくれました。





何があっても 私を認めてくれる場所


そんな場所は なかなかあるものじゃありません。


そんな場所に なかなか出会えるものではありません。





裁判の勝ち負けって 何なのだろう。



勝てば もちろん得るものも大きいよ・・・


けれども 現実を見てごらん。



まだ 結果の出ていない今でさえ


私は こんなにも多くのものを無くしている。


金額的なものはもちろんの事


何度も何度も 揺さぶられる 心の安定。






いいや そんな事は 言うまい。


私は決めたのだ。


最後まで ちゃんとするよ と。





そして・・


そして・・・


どうしても どうしても ダメだったら


心が どうしても悲鳴をあげる時は


あのHPへ 行こう。


そこに行けば 受け止めてもらえる。



だから もう少しだけ 頑張るんだ。














たかが インターネットという人がいるかもしれない


実際会うこともないのに よくそこまで信頼できるね という人もいるかもしれない











けれども その時 私の心を心底理解してくれたのは


私の心にずっと 寄り添ってくれていたのは


そこで出会った人たちでした。





心が安定するという事の意味を



本当に大切な その事の意味を


私は少しずつ学んでいく・・・