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シューベルト
 交響曲第7(8)番 ロ短調 D.759 《未完成》

演奏時間:約27分

 最初にこの曲に触れる時、誰もが考えるのが「なぜ、未完成なのか」ということでしょう。
 普通、交響曲は(多少の例外はありますが)4つの楽章から出来ています。しかし、この曲は2楽章しかありません。最初から2楽章のつもりで作曲したのならまだしも、シューベルトは第3楽章を途中まで書いて、止めてしまいました。
 作曲を中断した理由は謎のままですが、「2つの楽章で言いたい事をすべて言い尽くした」という説が最も有力です。

 この曲は歌うような親しみやすい旋律が数多くあり、万人に愛される名曲となっています。メロディーを聴きたいという人には、真っ先にこれをお勧めします。

第1楽章 アレグロ・モデラート (ほどよく速く)

 最初に低音で出る旋律は、この楽章の至る所に現れる重要なものです。すぐ後にさざなみのような伴奏の上に、木管が哀愁のある第1主題を歌い、しばらくして今度は木管が伴奏して低音弦が第2主題を出します。

第2楽章 アンダンテ・コン・モート (ほどよくゆっくり、動きをつけて)

 第1楽章よりもさらに歌謡的性格の強い楽章。クラリネットが主旋律を歌う所では、伴奏が次々と調性(コード)を変えていきますが、聴いていると実に自然です。

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(C)Shiomabushi
2002-03-20 作成
2004-06-08 更新