GM：

シーンプレイヤーは乱麻。ちみ丸と竜之介は登場判定10で登場可能です。
泉の家は一般的な一戸建ての家で小さな庭があります。塀の上では白いネコが日向ぼっこをしていて、乱麻をちらりと見たあと大きな欠伸をしてまた丸まって目を閉じます。駐車場には灰色の軽自動車がとまっています。恐らく泉の親の車でしょう。家の中の様子まではわかりませんが、車があるところを見ると親も在宅なのかもしれません。

乱麻：

またネコだ…。あの事件以来、ネコに軽い恐怖感を感じるなぁ(笑)。
泉、いるかしら？
とりあえず、インターホンを押してみます。

GM：

インターホンから返事は無い。かわりに玄関の中でパタパタと小走りで誰かが走ってくる音が聞こえ、扉が開く。玄関から顔を出したのは泉の母親だ。化粧もせず髪もあまり整っていない。疲れた顔色をしている。乱麻の顔を見て一瞬落胆の表情を見せたあと無理に笑顔を作って乱麻に話しかける。
「ああ、麻衣ちゃんね。わざわざ来てくれたの?ありがとう。」

乱麻は母親と会話を続けつつ、「理知」で判定してください。

乱麻：

「おばさん、こんにちは。泉さんの具合はどうですか？」
当然ながら、学校を休んだ理由は病気と思っています。でも、おばさんのこの表情……。おばさんの具合を心配しちゃうなぁ。
「今、泉さんに会うことって出来ますか？あっ、別に具合が悪いのでしたら結構ですけど……。ちょっと話たい事があったものですから……。」
今日の教科に使ったノートを出しながら言います。

そして、「理知」判定の達成値は１４です。
理知判定 2D6 → 3 + 6 + (5) = 14

GM：

泉の母親は少し考えて、
「ええと泉ちゃん、もし良かったら少し上っていかない?」
と家に入ることを勧めます。

乱麻：

え〜と、私は麻衣ちゃんです(笑)。

GM：

おう!私としたことが間違えてしまった。母親は動揺していたんです、きっと（笑）。

乱麻：

おばさん、落ち着いてぇ〜(笑)。

GM：

「…実は泉は昨日から家に帰ってきてないのよ。」
と言うと額に手をあててフウっと溜息をつく。

乱麻：

「えっ！泉、帰ってないんですか！」思わず大声で反応してしまう。
「昨日の夕方まで私一緒に居たんですよ。」
その後、現地で別れたんです。と、おばさんに説明します。なにか事件に巻き込まれているんじゃないかしら……。これも、お稲荷さんと関係あるの？おばさんから最近の泉の様子も聞きたいので「それでは、お邪魔させて頂きます。」
と、家に上げてもらう事にします。

GM：

乱麻が家に上がると母親は紅茶を淹れてくれる。お茶を飲みながら話をします。
「そう…、やっぱり昨日も泉はあそこに行っていたのね…」
「実は、泉は毎日あの稲荷神社に通っているのよ。範夫が入院するといつもね。」
「昔、範夫があの神社から帰ってこなかったことがあったのよ。あの子ったらそれが自分のせいだと言って聞かないのよ。」
とおちつかない様子で乱麻に話します。

乱麻：

神隠し……かな。こういう事もちみ丸なら分かるかしら？

ちみ丸(のプレイヤー)：

オイラにも分からないよ(笑)。

乱麻：

「範夫くんの病気、そんなに悪いのですか？泉は範夫くんの病気を治そうと思って神社に行ってるんです。」

GM：

「実はすぐどうこうというわけではないのだけど、治る見込があまり無いのよ。」

乱麻：

「泉は”お稲荷さん”を探しているんです！おばさん、何か心当たりありませんか！」

GM：

「昔、範夫が見つかったときに、あの子たちが『お稲荷さん』に助けてもらったって言っていたわね。まだ、そんなこと言っているの? 範夫が帰らなかったとき、泉も一緒に遊んでいたらしいの。ちょっとしたイタズラ心で泉だけ先に帰ってきたんだけど、そのときに範夫が戻ってこなかったのよね。結局次の日の昼に神社の本堂で寝ているのが見つかったんだけど。範夫が病気がちなのもそのせいだと泉は思っているようなのよ。」

乱麻：

範夫くんの病気はその頃から発症したんだ……。本当にお稲荷さんと関係があるのかも？

GM：

「あの子には携帯でも連絡がとれないの…。いま主人や学校の先生方が探してくれてるんだけど、なにもなければいいのだけど。」

：乱麻：

「私も探します！きっと大丈夫です。おばさん、泉を信じてください！」
根拠は無いけど断言します。おばさんを本当に落ち着かせる…否、安心させるために。

GM：

「ありがとう。麻衣ちゃんならお友達だからわたしたちの知らないところで泉が寄りそうなところも知っているかもね。でも、もしかしたらなにか事件に巻き込まれているかもしれないから、無理はしないでね。警察にも連絡はしているから。」

乱麻：

病気について細かくきく訳にもいかないので、そろそろお暇しようかしら。泉の事が心配だし。
「心配しないで下さい。無理な事はしませんから。」
無茶な事はするかもしれないけど、と思いながらおばさんに答えて、
「何か分かったら連絡しますから。」と言って家を出ます。

GM：

では、乱麻が家を出たところでシーンを終了します。

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