オープニングシーン02:通学電車にて…ちみ丸
GM
ようやくダルい授業も終って、帰宅部のちみ丸は通学電車の中でコックリコックリと船を漕いでいた。トントンと誰かに肩を叩かれる感触でちみ丸は目を醒す。
「こんにちは。」と女の子の声。

ちみ丸
今はイケメン高校生、茂宇涼ですね。
「あ…?えーっと、君は? 」

GM
ちみ丸がその声の方を振り向くと、高校生風の女性がちみ丸を見てニコニコと笑っている。制服から察っするに近くの青葉高校の生徒のようだ。
「あ、ごめんなさい。いつも一緒の電車だったからつい・・・。ええと、あなたは高崎学園の茂宇君・・・だよね?」
何故か君の名前を知っている彼女。

ちみ丸
「てゆーか、何で君、オレの名前知ってんの?」
そのバックでエキストラの女子高生が
「あれって高崎学園のさ」「茂宇くんだよね」「マジかっこよくない?」
とか言ってるわけです。

GM
「あ、ごめんなさい。わたし天神沢美子。高崎学園に友達がいて茂宇君の話を聞いたことがあったから。松森泉ちゃんっていうんだけど、クラスメイトだよね?」

ちみ丸
松森さん…?ああ、いるなぁ。

GM
「茂宇君って、神社が好きなんだよね?泉がよく見かけるっていってたから。」
と初対面の相手に話をするのはやはり緊張するのだろう。モジモジとしながら、会話を続けようと必死のようだ。

ちみ丸
「 オレの親戚に神主のおじさんがいてね。たまに顔出したりしてんだよ。」

GM
「そっかー、神主さんがおじさんなんだ。じゃあ、たまたま見かけただけなのかな。」

ちみ丸
(松森泉か…。オレのこと嗅ぎまわってるのか?まさかな…)
「天神沢さんだっけ?君はどの駅まで? 」

GM
「あ、わたしは将監駅(ちみ丸が降りる駅の一つ先です.駅名はちみ丸が決めてください)までなの。」
と、相づちをつきつつ、電車は進んでいく。

ちみ丸
では駅名は田七(タヒチ)駅で。意味はありませんが、タヒチでバカンス〜なんて思ったので。

GM
タヒチね。そのネーミングセンスいいなぁ(笑)
そろそろ田七駅が近づいてくる。
「ええとね、初対面でこんなこというと変に思われると思うけど・・・・茂宇君はおいなりさんって本当にいると思う?」

ちみ丸
「おいなりさん?オレ、そういう超常現象とか信じねーし。占いとかもあんまりね…。まあでも、そんな妖怪や魑魅魍魎なんかがいた方が世の中面白いかもね。 」

GM
「そうだよね。普通は信じないよね。でも、おいなりさんはいるよ。絶対。」
と真顔で自信ありげに言う。電車は田七駅に停まる。
「あ、長々と話してごめんなさい。また機会があったらお話してもいいかな?」
と降りようとするちみ丸の背中に声をかける。ちみ丸が降りてドアが閉まる瞬間、小さい声だがちみ丸には確かに聞こえた。
「またね・・・・キツネさん・・・」

ちみ丸
駅を出る電車でそよいだ風でオレの眼鏡にかかる前髪を軽く揺らす。
電車を見送りながら。あの女…、オレの正体に気づいている?天神沢美子と言ったな…。
駅の改札を抜けていく。

乱麻(のプレイヤー)
こらー、ちみ丸ぅ!やっぱりヘマしたんでしょ?
なんか気付かれてるっぽいんですけど……。

ちみ丸
ん?なんか声が聞こえたような気がしてキョロキョロ。そしてくしゃみ。ピョコンと一瞬キツネの尻尾が出現して跳ね上がる。ベビーカーに乗った子供がすれ違いざまに尻尾に気づいて「きゃっ、きゃっ」と喜ぶ。お母さんは不思議そうに子供をのぞき見る。その時にはオレの尻尾は消えている。いけね、くしゃみするとつい出ちゃうんだよな…。

GM
それでは、ここでシーンを切りましょう。
クエストは「天神沢美子の真意を探る。」です。


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