Stranger in University…キキ
GM
昼休みの学食は相変わらず喧騒としていた。その中で一人静かに昼食を取るキキ。
「ちょっとー、キキちゃんー!! 大ニュースぅ!!だ・い・にゅ・う・すぅー!!」
この賑やかな女性は深海潮。オカルト同好会の会長(そして会員は彼女一人)であり、キキの友人でもある。
キキの向いの席にトレーを慌しく置くと、どかっと腰掛けマシンガンのように話し出す。
「なんかね。最近大学の周りに妖怪が現われるんだって。」
「もー、これは調査。チョーサッしかないっしょ!!」
「くーー!! T大に潜む魔物、お手柄ウっちゃん(深海潮のこと)大ハッケーン!!
どうしよー!!報道陣が多数押し掛けてきちゃったりして!! 」
このままだといつまでも話していそうだ。

キキ
私はこのコが嫌いだ。
私の苗字と彼女の名前が偶々一緒なだけで。
私の領域にズカズカと入ってくる彼女はちょっと苦手。
彼女にかかればオカルトもただのゴシップネタになってしまう。
妖怪?魔物ですって?報道陣ってなによ!私の気持ちも知らないで!
だから私は彼女に本当の気持ちを話せない。……本気の相談ができない。

と、初っ端からGMの設定を覆すような心の声で始まりました(笑)。

GM
うふふ♪ ルイと天山が同じ価値観そうなので同じパターンではつまらないですので、こちらは水と油みたいな性格のほうが大人しいキキのキャラが強調されてよいかなと思いまして深海潮のキャラをちょっと変更していたりします。

キキ
いいですね♪グイグイ引っ張って行ってください!
私、断るの苦手ですから(笑)。

あはは、ウッちゃんはいつも大袈裟だね。と愛想笑いをします。
妖怪とか、魔物とか、一体どういう事?と静かな声で聞きます。
内心興味津々ですが、表に出さない感じで。

GM
「うん、なんでもね。道を歩いていると脇のほうから声がするんだって。
それで声のほうを見ると藪の中から人影がまるで地面から生えてきたみたいにヌーって出てきて、
『アレハドコダ』とかわけのわからないことを口走るんだって。
で、びっくりしてそのまま固まっているとその人影がアイスが溶けるようにドロドローって消えちゃうの。
なんだろうね?昔ここらへんで死んだ自縛霊とかかもね。」
「でねでね、オカルト同好会の会長としてはこれは見過ごせない由々しき問題なわけですよ。
もしも自縛霊とかだったら、その探し物を探してやって成仏させるってのも面白いかなーと。」
「早速今晩から調査開始するんで、もしよかったらキキちゃんもつきあってほしいかなー。」

キキ
了解。でも、時間何時ごろになるかな?私、夕方から実家の手伝いなんだよ。

GM
「そーこなくっちゃ!!さっすがキキちゃん話がわかるうっ!!」
「お店の手伝いかぁ。じゃあ、キキちゃんのお店が終わったら行こう。
と、い・う・わ・け・で、今日の夕飯はキキちゃんちのラーメンにするしかないっしょ。
おじさんのラーメンはおいしーんだよねー。女の子の一人歩きは危ないからキキちゃんのお店から一緒にしゅぱーつ。」
と、言いながら目の前のご飯をガツガツと食べる。

キキ
うん、了解。ジジに言っておくよ。

GM
「じゃあ、午後の講義は体力温存♪よーし、寝るぞー!じゃー、またねー。」
といって立ち去ります。

キキ
バイバ〜イ。とは言わずに、笑顔をつくって胸の前で小さく手を振ります。

はぁ〜。と溜息をつき、再び食事を始めます。
私の周りだけ、台風が過ぎ去ったような静けさです。
ウッちゃん、元気いいな。いつもの事ながら、……疲れる。
妖怪…か。私も、妖怪なのかもしれないなぁ。と思いながら、遠くを見つめるところでシーン終了です。

GM
クエストは「T大に出没している未確認生物の正体を暴く」です。

キキ
クエスト了解です!UMAですね。UMA!私の好きな世界です(笑)。


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