You Really Got Me…クリアン
- GM:
- クリアンはT大学の校門に着いた。
時刻は夕方で、講義を終えた学生が帰宅の途につきゾロゾロと校門から出ている。
夜の研究にそなえて、夕食を食べに出てきた学生もいる。
クリアンの奇抜な格好を見て「どっかのサークルの勧誘かな?」という顔をして目を合せないようにしている学生もいるが、大抵の学生は無関心のようだ。
構内には講義棟、生協の購買部、学食の建物がある。
- クリアン:
- 着流しを着て、懐手の少年が大学の校門前に佇んでいる。
「なに?あの子の格好」「笑える」「ぼくー?迷子なのかなー?」
などという声が聞こえてくるが、拙者は神妙な面持ち。
ふむ。「大学」とは寺子屋のようなものと聞いておったが、なんとも立派な構えだのう。
- GM:
- 校門前には警備員室があり、2名の警備員が在中している。どうもクリアンのことを怪しいやつとしてマークしてるようだ。
ちょっと離れたところで、クリアンをじっと凝視める女学生がいる(彼女は深海潮です)。
- クリアン:
- いたしかたなし、あの門番(警備員)に尋ねるとするか…。む?あの者、拙者を見ているのか。
おい、そこな町娘。ちと伺いたいことがござる。深海潮に近づきます。
- GM:
- クリアンに声をかけられてポカンと口を開けてクリアンの顔を見る深海。
だが、クリアンの頭のてっぺんから足の先まで見まわすと、ビッと人差し指で指差して、
「くぅぅうーーー!! 合格ぅ!!」
と叫ぶ。
- クリアン:
- びくっっとする(笑)。
- GM:
- 「で、探している人って誰?」
とクリアンに言います。
- クリアン:
- 遠野未来なる妖艶な女子をご存知ないか?
- GM:
- 「遠野先生?これまた意外な人物がでてきましたよぉ・・・っと、遠野先生なら、たぶん研究室にいると思うけど。なんなら、私が案内してあげよっか?」
- クリアン:
- それはかたじけない。
- GM:
- ちょっとすました表情をして、
「それにしても、そなたの格好、なかなか洒落ておられるが、どちらから参られたので?」
とクリアンの口調を真似て言ってみる。
- クリアン:
- そうよなあ。はるか未来の世界から参ったとでも申しておこうか。
- GM:
- 「 未来人〜。なるほど、言葉は一周して古くなるのか。フムフム。」
と頷く。
- クリアン:
- 納得しているー(笑)
- GM:
- 「よし、じゃあこのウッちゃんに任せなさーい!」
と歩き出す。
- クリアン:
- ウっちゃんどのについて行こう。
- キキ:
- ではここらで登場判定します。達成値は10で成功です。
私が午後の講義を終えて歩いているところ、小学生を連れまわすウッちゃんを発見します。
何をやってるのかな?と思いつつも、その場を通り過ぎようとしているところ、目敏くウッちゃんに気付かれます(笑)。
私の左手首にはシャードが付いたブレスレッドが付いていますので、クリアンも何かしら気付くかもしれませんね。
- GM:
- あー!キキちゃ〜ん!ヤッホー!
と手をブンブンと振る。
- クリアン:
- ほう、また女子か。や、あの腕飾り。もしやシャード?もしや、あの女子はクエスターか。
- キキ:
- 胸の前で小さく手を振って、ウッちゃん、そのコは?
良く見ると、おかしな格好をしたコだな、と不思議に思います。
- GM:
- 「ふっふっふ!!こちらにおあそう方をどなたと心得る!!恐れ多くも未来からきた・・・ってアレ?」
と仰々しく行ってからクリアンの方を見て
「ええと、名前まだ聞いてなかったっけ?」
と照れ笑いする。
- クリアン:
- これは失礼した、ウっちゃんどの。
拙者、クリイリ・クリアン・マ・ロンと申す。クリアンと呼んでくだされば結構。
- GM:
- 「クリイリ・クリアン・マロン・・・うへ、覚え切れない。未来では名前もながーくなってるのかぁ。」
とまたフムフムとうなずく。キキの方を向いて
「というわけで、未来人のクリアン殿なのだー。で、こちらは私の親友のキキちゃん。
そだ!キキちゃん、クリアン殿が遠野先生に会いたいんだって。一緒に付き合わない?」
とクリアンにキキを紹介してキキを誘う。
- キキ:
- 未来人っていうか…、時代劇?
- GM:
- キキの耳元に近寄りささやき声で
「あたしの直感だとクリアンは今回の妖怪騒ぎの張本人だと思うんだよね。」
- キキ:
- なんでそう繋がるんだろう?いつのも事ながら、ウッちゃんの思考回路は読めないなぁ(笑)。
断る理由も直ぐに思いつかない私は、勢いに押されてついて行きます。
- GM:
- ごめんなさい。私も読めませんw いや、ちゃんと彼女には彼女の考えがあるんですが。
- クリアン:
- ただの変人と思われているのかっ!
- GM:
- なにをおっしゃいます(笑)。クリアンを見るこの純粋無垢で子供のようなウッちゃんの眼差しは本気モードですよ(笑)。
- ルイ(のプレイヤー):
- しばらく出番がないのでPL横槍w
クリアンと潮の会話が、まるでツッコミ不在の漫才状態に(笑)
一人ローテンションなキキが対照的で、なかなかいい感じですね(^^)
- GM:
- それは私も思ったw だからキキに登場してもらったというのもあります。
- キキ(のプレイヤー):
- PL的にはツッコミたくてしょうがないのですが、大人しいキャラなので我慢してます。
GM様のお役に立てなくてスミマセン。
静かなツッコミ(冷ややかなツッコミ?)を徐々に入れていくように努力します。
- GM: 「では、改めまして!!遠野先生のところに行きましょっかー」
- キキ:
- ドラマの撮影かな?と思いつつ、初めまして、潮来々です。と畏まって挨拶をします。
- クリアン:
- むむ。これは?さっと近づいて、キキの顔をじいっと覗き込む。
- GM:
- 惚れたか?w
- キキ:
- 暗い感じのコですので、そんなに魅力的ではないかと…(笑)。
- クリアン:
- これは…。どうもブルースフィアは派手めな女子が多いと見たが。
そなたは奥ゆかしい。これぞ大和撫子でござる。
どうじゃ、町娘。我がクリアン家に嫁ぐ気はないか。家柄については申し分ないぞ。
- キキ:
- このコ、真面目に言ってるのかな?この手の言葉をかけられた事がないし、相手がおかしな小学生じゃ、どう対応していいのやら。
ははは、と引き攣った笑いを作ってウッちゃんに向けて言います。……面白いコだね。
- GM:
- ウッちゃんはクリアンの行動をキョトンとした顔で見て、「はあ。」とキキの声に生返事。
- キキ:
- そ、そうだよ。遠野先生の所、早く行かないと…。と言って話を逸らします。
- GM:
- キキの声で我に返ります。
「はっ!?こらこらこらこらーーーーーーーー!!
あたしの大事な友達になんてこと言うの!!百年はやーい!!」
と非難してから、
「あれ?でもこいつ未来人だったっけ?じゃあ、百年以上後から来てると早くないのか。ムムム。」
と真顔で悩んだ後、
「とにかく!!だめなものはだめー!」
と再び指差して非難。
- キキ:
- まあまあ、とウッちゃんを宥めます。って、これは本来私の問題か(笑)。
- クリアン:
- ははは。何を取り乱しておる。祝言にはウっちゃんどのも呼ぶ故、落ち着くが良い。
- GM:
- と、そのとき、校門の方から悲鳴が上がる。
「うわ!!なんだなんだ!!」とか「キャーーー!!」とかパニック状態だ。
見ると、ゾンビを連想させるような、人型の深紫色の生物が校門に現れ、こちらにゆっくりと歩いてくる。
その生き物の近くで女学生の一人が足をもつれさせて転んだ。
ポタポタと気持ちの悪い液体を体からたらしながら、その生き物はゆっくりと女学生の方に近づいている!!
- キキ:
- なに…コレ?本当にホンモノの、怪物だ。私と同じ……。
頭の中が真っ白に成りながらも、無意識で怪物の方に歩いて行きます。
私の中では、何故か、女学生を助けなきゃという思いが湧いてきています。
- クリアン:
- む。面妖な。町娘たちよ、ここでじっとしておるがよい。
怪物に向かって駆け出す。手を上げると、空間に亀裂が入り光が漏れる。いつの間にか手には光線銃が握られている。時空鞘から光線銃が出てきたのだ。
漫画に出てくるような、子供用の水鉄砲のようなデザインだ。
- GM:
- では、クリアンは怪物にむかって駆け出す。キキは無意識で怪物の方に歩くということで、位置関係は以下の通りにします。
女学生(5m)深紫(15m)クリアン(10m)キキ(10m)ウッちゃん
ウッちゃんは君たちの後ろで何か言っている。しかし、周りの悲鳴にかき消されて君たちの耳には届かない。
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