Live to Tell・・・全員
- GM:
- そろそろクライマックスが近くなってきました。
前回のシーンを切るときにみなさんにクエストを与えるのを忘れました。
『クエスト:遠野未来の妹を救う』です。
- キキ:
- 了解です。私はもともとそのつもりでセンターに乗り込む勢いですから(笑)。
- GM:
- 君たちは生命工学先端技術センターの前に着いた。
センターの中に入ろうとする、だがしかし、お約束で結界が張られており中に入ることはできない。
- ルイ:
- いよいよ敵のアジトへ侵攻ですね。
遠野先生の妹を救ってあげなきゃ!それに、零二もココにいる可能性が高そうだ。
さて、結界ですか・・
- クリアン:
- また結界か。いかがいたす?
- キキ:
- 結界・・・ですか?部外者を侵入させない壁ですね。でも私たちはここで立ち止まっている訳には行きませんからね・・・。
そう言って、右腕にヘヴィクリスタルを形成して結界を殴ります。
ダメージは12点です。
攻撃 2D6 → 6 + 4 + (8) = 18
ダメージ 1D6 → 3 + (9) = 12
魔導値の高いクリアンが結界は破った方が速いと思いますけど、正義感(自分の能力?)に目覚めた私は率先して行動します。
- クリアン:
- 性格変わってきましたね(笑)。いい感じです。
- キキ:
- あははは・・・、やっぱり熱いキャラになってしまう(笑)。
- GM:
- キキの攻撃は自動命中です。しかしまだまだ壊れそうにない。
- ルイ:
- どうせ結界を攻撃すれば隠密行動にはならないですから
こちらもお約束でアサルトライフルを撃ち込みましょう(笑)
命中達成値は16、ダメージは8です。
- GM:
- 結界への累積ダメージは20です。ヒビが入って来ました。本来はHPがもっと高いですが掲示板だとだれそうなので低めにしましょう。
- キキ:
- 手応えありです。効いてるようなので壊れるまで殴ります。今度は11ダメージです。
- GM:
- キキが殴ると結界の亀裂はさらに大きくなる。もう少しで破壊できそうだ。
- クリアン:
- おいしいところは拙者がいただこう。ミー。命中判定は12…あれ?
命中 2D6 → 2 + 2 + (8) = 12
ダメージ 1D6 → 5 + (5) = 10
命中すればダメージ10です。
- GM:
- クリアンの光線銃が命中すると、結界はガラスが割れるように砕け散ると霧散する。
君たちの目の前には3階建ての建物がある。
研究所らしく、どの階も明かりが煌々とついているようだ。
君たちが見たところ、見張りなども無く簡単に玄関から進入できそうである。
というよりも、明かりがついているにも関わらず人の気配が感じられない。
- ルイ:
- 流石デスね!頼りになリマす。とライフルを降ろしながら賞賛。
しかし、不気味な建物だナ・・。
- クリアン:
- 人の気配がない…。拙者らを嵌めようとする罠か。
玄関から入ろうかの。
- ルイ:
- そうですネ。ここでコソコソしても仕方なさそうだし
鬼が出るか蛇が出ルカ、堂々と行きますか。
- キキ:
- あれだけ派手に結界を壊していますからね。相手はきっと気付いているでしょう。
一応、注意して進みましょう。
と、言いながらもクリアンたちに続いて玄関から侵入します。
念のためヘヴィクリスタルは出したままです。
- GM:
- 君たちはゆっくりと玄関から建物に入る。
静まり返った廊下を歩いていると、君たちの前方からカツーン、カツーンと足音。
(人物が現れるまでに、武器を構えるなどのアクションは可能です)。
そして、廊下の角から姿を現したのは・・・天山零二だった。彼は右手を軽くあげると君たちに挨拶をする。
「やあ、ルイ君。待っていたよ。私の愛車も持ってきてくれたようだね。
そちらにいるのがキキさんとクリアン殿かな?」
さわやかに語る彼だったが、目には狂気の光りが宿っていた。
明らかに彼はまだ何者かに操られている。
- ルイ:
- 「くっ・・バケモノめ、まだ零二に取り憑いてるのか」
歯噛みして呟きます。
ボクはともかく、何で零二を操ってるヤツが二人の名前まで知ってるんだ?
訝しく思いますが、今はこの場を突破するのが先決ですね。
「零二・・ボクはレッド・ツェッペリンと約束したんだ、キミを必ず救い出すと。
それに、僕たちにはもう一人、連れて帰らなくちゃならないヒトがいるんだ。
キミとあのヒトと、ボクたちは二人とも無事に連れ帰って見セル!」
ライフルを構え直し、臨戦態勢に入ります。
- クリアン:
- 零二どの、あるいは零二どのを操っている奈落。
拙者らに勝てぬことは先ほどわかったであろう。手合わせするだけ無駄。
さあ道を開けられよ。拙者たちの目的はこの先にある。
光線銃は抜いています。
- GM:
- 「おっと!ルイ君、勘違いしないでくれ!僕は君たちの味方だよ。」
といって両手を上に上げる。
「僕は君たちの迎えに来ただけだ。さあ、一緒に来てくれ。
大丈夫、邪魔者は全部片付けておいたから。」
と言うとくるりと背を向けて先に向かって歩き出す。
- キキ:
- ちょっと待って!身体を勝手に支配するような人の言う事なんて、素直に信じられないわ。
あなたは何故、実体を現さないの?
ここで<運命の予感>を使います。
零二くんを操っているモノは研究室で会ったモノと同じような気配なんでしょうか?
ホムンクルスの私に何か心当たりがあれば教えて頂きたいのですが・・・。
- GM:
- キキの直感では零二から感じる気配は前に感じたものと同じである。
おそらく遠野の研究室で会ったモノと同じであろう。
キキの問いに対して零二は
「急に信じられないというのは理解できるよ。
でも僕は今は別に誰かに操られているわけではないから来てくれとしかいいようがないな。」
どうも、本人から直接君たちに伝えたいらしい。
それから前に遠野先生のところでの件は水に流してくれないか。
どうやら必死だったようだからね。」
- クリアン:
- キキどの、ルイどの、ツェッペリンどの。ここは素直に従ってみるのがよかろうと思うが。
- ルイ:
- 視線を零二に固定したまま、クリアンの提案に頷きます。
研究室で零二を気絶させてもダメだったから、ここで戦っても彼を無事に連れ戻すという
訳には行かなさソウだしな・・。
- キキ:
- 分かったわ。案内してください。
と言って、クリアン、ルイと一緒について行きます。
- GM:
- 君たちは静まり返った研究所内を零二の案内に続いて歩いていく。
一階の一番奥の部屋の扉の前で零二が立ち止まると、扉の傍についているボタンに番号を打ち込む。
ピー、ピーという機械音と共に扉が開くと零二は中に入りながら君たちに告げる。
「さあ、中に入ってくれ。」
室内は3階まで吹き抜けになっていて大きな実験室となっていた。大きな機械が部屋の真ん中に設置されている。
壁には実験動物だろうか、さまざまな生物らしきもののサンプルが透明なビンの中に入ってならんでいる。
人より大きなものもあれば、ねずみのように小さなものまでさまざまだ。
- キキ:
- なんだか寒気のする部屋だわ。遠野先生の研究室みたい・・・。
実験動物や並んだビンを見ながら身震いします。
- GM:
- 床には白衣を着た男女が血溜まりの中に横たわっていた。額を銃のようなもので打ち抜かれているようだ。
- キキ:
- これ、全部天山くんがやったのかしら・・・。この人たちは一体何者なの?
と、思いながら遠巻きに眺めます。
- GM:
- 君たちが部屋を眺めていると、頭上の方から女の声。
「遅いぞぉー、キキちゃん。待ちくたびれちゃったじゃない。」
中央の大きな機械の上に腰掛けて足をぶらぶらとさせている人物はウッちゃんこと深海潮であった。
- キキ:
- えっ?ウッちゃん?!何でここにいるの?
驚きを隠せず、素直に聞きます。
- ルイ:
- 「どうなっテルんだ!?このコ、一般人じゃなかッタの?」
思わずキキに尋ねますが、キキも知らなかった様子ですね。
- GM:
- 「あー、だってここわたしの家だし。殺風景なところでゴメンね。
ま、みんなも適当なところに腰掛けてちょうだい。」
と、まるで友人をはじめて自分の部屋に迎えたような雰囲気でウッちゃんは話を続ける。
「本当は、もう少ししてから話をしようとおもたんだけどね。
まー、なんというか、キキちゃんとわたしは仲間なんだよ。うん。」
- キキ:
- ウッちゃんを指差したまま、ポカ〜ンと口を開けたまま固まります。・・・唖然。
- ルイ:
- 床に倒れている死体を見て「これは、零二がやったノか?それとも・・キミが?」
死体に囲まれて平然としている時点で、普通の女の子じゃないと思いつつ
ウッちゃんに尋ねます。
- GM:
- 「ああ、この人たちのこと? だってもういらないから。
ま、一応わたしの両親ってことだったんだけど、形だけの親なんていらないし。
と、そんなものには興味はないといわんばかり淡々と話す。
- ルイ:
- 「ここがキミの家だってことは、もしかしてキミも、何かの実験体として利用されてたのか?」
- キキ:
- 仲間ってどういうこと?ウッちゃんもクエスターなの?
そして、ルイの「実験体」という言葉に息が止まります。
- GM:
- 「ま、そんなところ。わたしの本名は『アクア・セブンティーン』だってさ。
ひどいよね。人を番号で呼んでいるんだよ。わたしは囚人じゃないっつーの。」
「ルイさんも機械の体なんだよね? どう、わたしたちと一緒にこの世界を変えようと思わない?」
- クリアン:
- 冷静に部屋の様子を眺める。
キキどの、ルイどの、ウっちゃんどのの言葉に惑わされるでないぞ。
光線銃をウっちゃんに向ける。
- キキ:
- 私はただただ混乱しています。
- GM:
- 「ちょっと!クリアン殿!ソレはないんじゃない?
仮にもわたし乙女だしぃ。もー少ぉーし優しくしてくれてもいいと思うわけよ。
さっきはボコボコに殴ってくるしさぁ。」
とおどけたように話す。銃を向けられているにもかかわらず、気にしていないようだ。
- キキ:
- ゴメン、ウッちゃん。私、全然分からないよ・・・。ここは何なの?
一応、私はクエスターとしては目覚めていますが、自分がホムンクルスだとは知りませんので、そんな演出です。
- GM:
- 「うーん、どこから話したらいいんだろ?」
「まあ、簡単に言うと、ここは生物を『造る』施設なんだよ。
わたしもキキちゃんも遠野先生の妹と同じように『造られた』ってワケよ。」
- キキ:
- ・・・そうか、私も「造られたモノ」だったんだ。
遠野先生の研究室やこの部屋で感じた寒気がようやく分かりました。
でも逆に、今までの蟠りが吹っ切れた感じがします。
- GM:
- ウッちゃんは部屋にある生物の入ったサンプルを指差して、
「これが全部『失敗作』。役に立たないと思ったらすぐ処分しちゃうの。
あいつらはわたしたちのことをなんとも思ってないってワケ。
そこに転がっている『両親』もわたしのことバケモノ呼ばわりしてたんだよ。」
「だから、今度は私が役に立たない人間を『処分』してやろうと思うわけですよ。
ねえ?キキちゃん?一緒に戦わない?」
- キキ:
- ニッコリとウッちゃんの微笑んで言います。
私ね、今ウッちゃんから話を聞いて、初めて”生まれてきて良かった”と思ったよ。
昨日まで、私の奇怪な身体や不思議な力が大嫌いだったの。
でも、この力は今まで色んなものを護ってくれた。今日も「遠野先生の妹」を助けるためにここまでこれたんだよ。
そして、これからも・・・。私の力を必要な人が居ると思うんだ。
私は・・・、そんな私を「造ってくれた」人を憎まない。
そして、私を「娘」としてここまで育ててくれた、”人間”のジジに本当に感謝したい!
よって、私の答えはNOですっ!
- GM:
- キキの答えを聞いてウッちゃんは一瞬悲しそうな顔をするが、すぐに淡々とした表情になる。
「そっか。やっぱダメかー。ま、そう言うと思ったよ。
キキちゃんは人間がどんなに醜いかわかってなさそうだしね。」
とクリアンとルイの顔に視線を移して、
「クリアン殿とルイ君はどうする?天山さんは私の味方になってくれたし、悪い話じゃないと思うんだけど。」
- ルイ:
- 「ソウだね・・ボクは本来、その為に造られた機械だった」
でも、とクリアンとキキに視線を送り、それからウッちゃんをまっすぐ見据えて続けます。
「ボクは生まれてきたことを呪ったことはない。人間を殺したって、自由になんかなれナイよ。
かえって罪の重みで心が疲れるダケ。キミだって、本当は分かってる筈だ。
『両親』がいなくなったからって、キミ自身が変われる訳ないってコトを」
- GM:
- それを聞いて寂しそうに微笑む。
そんなことは百も承知、そう言いたげだ。
- ルイ:
- 「キミは利用されてたことを怒ってるみたいだケド、キミのしてることも大して変わりナイさ。
零二はキミが操ってるんダロ?彼は確かに変わり者だけど、決して人間嫌いじゃない。
遠野先生の妹を奈落に落としたのも、もしかしたらキミの仕業なのかな。
だとしたら、残念だよ・・。キミの大嫌いな両親と同じコトを、キミはしたことになるんだから」
- GM:
- 「天山さんについては悪かったと思うわよ。でも仕方なかったんだから。」
当の零二は宙を見つめたまま、君たちの前でぼーっと突っ立っている。
心ここにあらずという感じだ。
- キキ:
- ウッちゃんがどんな辛い思いをして生きてきたのか私には分からないけど、全ての人間が醜い訳じゃないよ。もっと周りを良く見てよ。
- GM:
- 「そうだね。そこにいる天山さんとか遠野先生とか本当にいい人たちだよね。だから、この人たちには仲間になってもらうの。」
- クリアン:
- 理由はどうあれ。これだけの人間を殺めた者を、拙者クエスターとして黙認するわけには参らん。
ウっちゃんどの、ご覚悟のほどを。
戦闘する気満々の拙者。容赦しません。
- ルイ:
- 「ウッちゃん、キミの望む答えじゃなくてゴメン。だけど、キミを止めることが、キミを救う唯一の方法だと思うから」
重たげに右手を動かして、ライフルをウッちゃんに向けます。
- キキ:
- ウッちゃんがこれ以上人を傷つけるつもりなら、私はウッちゃんを止めるよ。
私もヘヴィクリスタルを装着して、ウッちゃんに向き合います。
- GM:
- 「そっか・・・」
君たちの答を聞いて天を仰ぎ、ふうっと一つ溜息をつく。
「まあ、その方がいいかもね。わたしももう我慢できそうにないし。」
と、そのとき君たちの側にいた零二が口から泡を吹いてピクピクと痙攣しだす。
ドサリとその場に崩れ落ちると、口から透明な液体がこぼれてあたり一面に広がる。
そして、黒服たちの倒れている場所から透明な液体が盛り上がると人間の形になる。
「じゃあ、キキちゃんたちのお手並み拝見といきますか。」
と、ウッちゃんは今座っている機械からふわりと飛びおりて君たちの目の前に降りてくる。
「わたしを止めてね。」
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