エンディング・・・クリアン
- GM:
- クリアンはカラオケボックスにいた。
- クリアン:
- クリームソーダをストローでぞぞぞと飲み干す。
美味。このたびも結構なお手前であった。
- GM:
- ボックス内で流れている北島三郎の画面がプツンと消えると、
「フォーチュンクエスト」の高坂橙子の顔が画面に映しだされる。
「おまたせしました。クリアンさん。なんとか無事仕事を果されたようですね。」
- クリアン:
- ふむ。たしかに未来技術を使ってホムンクルスを製造している輩はおり申した。
研究所の輩は自ら生み出した女子によって自滅いたした。もちろんそのホムンクルスは拙者らクエスターで消去した次第…。
そもそもの発端の遠野の方であるが。もう彼女も危険な研究をしていたことは確か。
しかし、遠野は必要なものを手に入れた。したがって彼女はもう危険な存在ではないというのが拙者の見立てでござるが。
さて、この結果により拙者の世界はどうなるのであろうか?高坂どの。
- GM:
- 「そうですね。遠野助教の方はもう大丈夫でしょう。」
「クリアンさんの世界についてですが、重要な情報が得られました。
『タナトス』なるグループですが、各地に点在している秘密結社のようですね・・・。
彼らの作った人造人間『獣鬼部隊トロルズ』の一部がクリアンさんと同じように『時空』を飛び越える能力を持つ場合があるようです。
それらの人造人間が原因でエドガルドも滅ぼされたのではないかと思います。
彼らを止めればあるいはエドガルドを救えるのかもしれません。
しかし、彼らは非常に広いネットワークを持っています。彼らと戦うとすれば困難で長い戦いになると思いますが・・・」
- クリアン:
- 『タナトス』…。未だ未来は変わらずということでござるか。
遠野どのや、『タナトス』の輩はリターナーであったようであるが。あの者たちが現代のブルースフィアに来た理由が分らぬな。
- GM:
- 「理由はわかりませんね。
このブルースフィアに迷い込んだだけかもしれませんし、何か強力な力が働いているのかもしれません。
ですが、彼らが侵入できたということは、このブルースフィアの『マナ』が減少していることを意味しているのでしょう。
今後も『奈落』と戦っていかなければならないことだけは間違いありませんね。」
- クリアン:
- なるほど。だが拙者はエドガルド最後の希望のハイランダー。
エドガルドもブルースフィアも救ってみせる。
このたびは頼もしい仲間もでき申した。全世界のクエスターが協力し合えば、必ず「奈落」にも打ち勝てると信じている。
まずその前に。次は八代亜紀なる女性の唄を拝聴させていただこうか。
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