「津軽海峡冬景色」の二番の歌詞に竜飛岬の名が出てくる。一度聞いたら
忘れられない響きがある。NHK「プロジェクトX」で青函トンネルを見てから
竜飛岬へ行ってみたいと思っていた。
津軽半島の最北端、つまりは本州の北の果て。目の前の津軽海峡の対岸
は北海道だ。風の岬は、訪れた晩秋でも強風で風力発電の巨大なプロペラ
が勢い良く回転していた。冬になると毎日のように吹雪になるらしい。やはり
北の岬は自然が厳しい。
是非見学したかった青函トンネルの資料館はすでに冬季閉鎖。関東の人間
からすると冬支度が異常に早い。トンネル工事に携わったトンネル・マンが生
活した住宅の跡地は駐車場になり、工事に使った特殊工具が展示されていた。
灯台近くに何軒かの土産物売り場があった。すでに観光客の少ない季節らし
く売り場のオバサンたちが元気に客を呼んでいた。イカやら蛸やら干物が多く
酒の肴に蛸の干物を買った。
平成14年3月、このページを書きながらTVニュースを見ていると、あまりにも
タイミング良く青函トンネルの工事にも参加した佐藤工業の経営破綻を報じて
いた。佐藤工業は「トンネルの佐藤」と言われたらしい・・・・・。
青森県津軽半島
竜飛岬に向かう海岸線の道路で、野性の
猿軍団に遭遇。車を停車したらぐるりと包囲
された。
これまでにも、碓氷峠旧道(長野県)、万座
温泉(群馬県)、備中松山(岡山県)、南房総
(千葉県)などで猿軍団に遭遇している・・・・。
かつて青函トンネルを造った人たちが
住んでいた住宅地跡を遠望。寒さと風
との闘いだったらしい・・・・・。