長門湯本温泉

山陰の津和野から萩の城下町をドライブ旅行したときに、長門湯本温泉にふら
りと立ち寄った。自分は旅の途中に温泉に入らないと調子が出ない質であるた
め、タオルと入浴料を片手に、古くからの温泉街の中にある共同浴場の暖簾を
小走りでくぐった。
 音信川に面した共同浴場は御殿風の建物で、四国の道後温泉「坊ちゃん湯」
を思い出させる。昔、修行僧も入ったという浴槽は立って入れるぐらい深かった。
泉質は疲労や神経痛等に効果のありそうな単純泉。
 音信川のせせらぎを聞きながら、夏の日差しで汗ばんだ体をゆったりと温泉に
沈めた。地元の人らしい独特の長州弁を聞きながら、旅情を感じた。
 どうやら山陰地方の温泉も自分の肌とは相性がいいようで、以前に入った国語
でお馴染みの城崎温泉にしても、鳥取砂丘近くの浜坂温泉にしても、とても心地
よかった。
 湯上りに、夏の夕暮れを音信川沿いに軽い足取りで散歩。短パンにポロシャツ
を着て川面をわたる涼風が心地いい。どこからともなくカラオケの歌声も聞こえて
くる。自動販売機で缶ビールを買って、音信川の石畳の上で胡坐をかいてビール
を喉に流し込む。渇いた喉にビールが爽やか。しばらく山陰の綺麗な夏の星座を
楽しんでいた。
 川の石畳の上で缶ビールを飲み干すと、ビール第二弾を求めて定食屋と居酒屋
を併せたような赤ちょうちんの店に入った。温泉効果でポカポカした体にアサヒスー
パードライを流し込み、今日訪れた津和野の城下町を思い出していた。
 思っていたよりも落ち着いた、いい雰囲気の山間の町だった。小さな城下町のわ
りには整然とした武家屋敷やチャペルも立派で、発達した掘割には大きな錦鯉が
たくさん泳いでいた。武家屋敷の長い白壁も印象的。森鴎外や西周を生んだ町だ
けに、文化の香りもしてくる。
 店でしばらく壁に貼られたメニューをみていたが、隣に座っているおじさんが旨そう
に食べていたので、迷わずチャンポン麺を注文した。
 旨かった。この偶然に入った温泉街の店で食べたチャンポン麺が本当に旨かった。
 麺は太からず細からずシコシコと歯ごたえがあり、タコやキャベツやら具がたっぷり
でボリュームがあり、旨みのある適度な塩味が癖になりそう。値段も5百円と手ごろ。
特にお腹がすいていたわけでもないのに、スープまで飲み干した・・・・・。

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童謡詩人 金子みすづ

 1903〜1930。長門市仙崎生まれ。詩人西條八十から「若き童謡詩人の中の巨星」

絶賛されました。長門市には彼女に関する記念館、公園などがあります。癒し系の彼女
の詩はお奨め。2001年TVドラマでの女優松たか子は、金子さんのイメージでした。

津和野「山陰の小京都」

す 鰮 何 海 よ 浜   大 大 大 朝
る の 万 の う は   漁 羽 漁 焼
だ と の な だ 祭   だ 鰮 だ 小
ろ む   か け り    。 の   焼
う い   で ど の           だ
。 

長門湯本温泉「恩湯」
「坊ちゃん」の舞台 四国松山

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