ご存知、夏目漱石「坊ちゃん」は昔から親しみやすく好きな小説だ。四国
松山、道後温泉を前々から歩いてみたかった。その後、司馬遼太郎の
「坂の上の雲」や正岡子規、高浜虚子らの俳句からも、四国松山への憧れ
は募っていた・・・・・・。
松山への旅の実現は15年ほど前。列車での貧乏旅行で慌ただしく松山
の町を歩いた。三大連立式平山城と呼ばれる丘の上の松山城を中心に、
市電の走る情緒の或る町だった。歴史と文化の町には独特の落ち着きと、
独特の空気が流れている。旅人を惹きつける。
「坊ちゃん」といえば道後温泉であり、「坊ちゃん列車」「坊ちゃん団子」
「道後温泉本館」がイメージ。日本でも最も古い温泉の一つだそうで、真
夏の汗臭い貧乏旅行の疲れを癒してくれた。風呂上りのアイスも旨かったな。
妙なことが旅の記憶に残るものです・・・・・。
松山で思い出す人物の一人が「坂の上の雲」の主人公の一人である秋山
真之。伊予松山藩出身の海軍名参謀であり、日露戦争で日本海海戦を勝利
に導いた人物。勝利といえば、太平洋戦争末期の松山海軍航空隊は新鋭の
局地戦闘機「紫電改」を配備し、最後の撃墜王を集めた最強部隊だった。松山
での航空戦は最後の勝利だったそうだ。
松山への興味は尽きることが無い。近いうちに四国松山を旅してみたい。
のんびりステイして、じっくり歩きたい町。
「万葉集」巻1にも、松山付近といわれる「熱田津」で女流歌人である額田
女王が詠んだ有名な歌がある。
熱田津に船乗せむと月待てば 潮もかないぬ今は漕ぎ出でな
坊ちゃん列車
松山城
小学校時代に、プラモデルを
作って以来の憧れだった。
愛媛県松山市