§第3章 「ガンバの冒険」製作変遷リスト§

話   数製作開始時のタイトル製作開始時のごくあらすじ 仮   題  放送時タイトル 
第 1 話大都会のタフネズミ ガンバガンバは、漂流者・忠太の話を聞いて港へ旅立つ。出発!冒険者たち冒険だ、海へ出よう!
第 2 話黒いダイスのろくでなしイカサマ・シジンとの出会い、ガンバは食料調達へ。憧れの海だぜガンバ、海で大暴れ
第 3 話縄張りをあらせ船乗りネズミ・ヨイショの縄張りを荒らし、追われるガンバ達。友情の波止場忠太を救え!大作戦
第 4 話霧の波止場の対決雨の波止場に到着、ヨイショとの一騎打ち。そして旅立ち。嵐が俺を待ってるぜ嵐にやられてメッタメタ
第 5 話憧れの海だぜ船にいた仲間達。ガンバは海に感動するが、嵐が襲って来る。謎の軍艦島なにが飛び出す?軍艦島
第 6 話海のギャングを殺れリンゴ箱で漂流するガンバ達を、ウミネコが襲う。俺たちだけの海原たのしいたのしい潜水艦
第 7 話謎の軍艦島軍艦島でハタと戦う彼ら。そして、ハタを海に解放してやる。ザクリ島の黒い影ぶきみなぶきみな黒い影
第 8 話赤い夕陽が海を染める潜水艦で航海中、サメに襲われ潜水艦が大破。黒ギツネ ザクリボーボがはじめて恋をした
第 9 話大海原に沈む島無人島に漂着するが、エゴが表面化。しかも島が沈む…南十字星に消えたヤツ黒ギツネとの苦しい戦い
第10話初恋は悲しいもの島に漂着、ボーボの初恋。クリークから天狗岩のことを聞く。進め進め!七ツのイカダかじって別れた七つのイカダ
第11話無法者 黒ギツネザクリリス達の話を知り、共に戦う事を決意するガンバ達。おかしなおかしな大追跡!ぺてん師トラゴローを追え!
第12話暁のゲリラ戦ザクリとのゲリラ戦の中、イエナが命を落とす。悲しむボーボ…祭りだ祭りだ大騒動祭りだ喧嘩だ大騒動
第13話南十字星に消えたヤツザクリと最後の戦い、クリークはザクリと海に消えた。ガクシャのモーモー作戦特訓!!モーモー大作戦
第14話男たちのつらい別れ戦いによる心の傷は癒えず、些細な事から仲間割れに。まいごのまいごのうさぎ襲いかかる猟犬の群れ
第15話谷にこだまする呼び声ふくろうの森で、ウサギを救うために戦うガンバ達。はぐれガンバ鷹にさらわれたガンバ
第16話死霊の沼を越えてハブが大量にいる湿地帯を、何とか切り抜けるボーボ達。雪降る山頂の誓い魔のカラス岳を登れ!
第17話雪降る山頂の誓い必死に山頂を目指した彼らは、山頂で再会する。なくな忠太 ノロイ島は近い走れ走れノロイは近い
第18話裏切りの群れノロイから逃れた仲間達に、ガンバは共に戦おうと言うが…飛び出せ逃げ出せ大脱走奇妙な太ったネズミたち
第19話ガンバよ あれがノロイ島だぜガンバ達はオオミズナギドリ達の協力を得てノロイ島へノロイ島上陸作戦闇に潜むオオミズナギドリ
第20話真夜中の上陸作戦ノロイ島へ上陸。多くの仲間はノロイの捕虜に。忠太と潮路が再会する。白イタチノロイ出現白イタチノロイを見た!
第21話夕闇に白イタチを見たノロイの本拠地に乗り込む。笛の音に仲間が殺されて…ノロイがいた涙の再会涙にぬれた13の瞳
第22話笛の音は悪魔をよぶぜ一度は逃げた彼らは、追っ手をまいて再び本拠地へと乗り込む…援軍 海をわたってくる海を渡ってきた仲間
第23話傷だらけの大脱走捕虜たちと共に逃げるが、笛の音が惑わす。シジンが負傷。白い悪魔のたくらみ裏切りの砦
第24話うず潮に向かって行けノロイはネズミたちを包囲。睨み合いが続き絶体絶命のピンチに岩穴の攻防戦【※】白い悪魔のささやき
第25話死闘のときはきた夢見が島に渡ったガンバ達。ボーボが戦死し、ノロイ達がやってくる。絶体絶命【※】地獄の岩穴
第26話新たなる出発ノロイとの死闘。戦いには勝ったが潮路は死んだ。そして、新たなる旅立ち最後の戦い最後の戦い 大うずまき

【※】仮題 第24話には「白い悪魔の魔力」、第25話には「勝利への脱出」という第二案があった

こうしてみると、興味深い事が多く発見できる。
1.当初、ヨイショ達はガンバの敵役だった。
2.軍艦島での「ハタ」は、ガンバ達が自由にしてやるが逆にサメに襲われる羽目に陥る。
  (ガンバ達は、これにショックを受け、自分たちの行為に悩む)
3.目印「天狗岩」のことは、クリークの口から聞いた。
4.イエナは、ザクリにやられて死んでしまう。
5.仲間割れの原因を作ったのは、ガンバとボーボ。従って分かれたグループの構成も異なる。
6.ノロイは、島に「本拠地」を築き島ネズミたちを捕虜にしていた。
7.ノロイの武器として「笛」があり、これでネズミ達を催眠術状態にしている。
8.潮路・シジン・ボーボが戦いの中で、命を落としてしまう。
…などである。

その一方で、軍艦島・ハタ・ザクリ島・潜水艦・天狗岩・カラス岳・オオミズナギドリなどのキーワードとも言うべき事柄が、いろいろ出てくる。
全26話は6つの「章」に分かれており(表のバックカラーがそれを表している)実際の放送時の「展開」と比較してもらうのも、一興でしょう。
ただ、この当時のストーリー展開には、まだ悲壮感が色濃く残っている。タイトルからも、暗い雰囲気の言葉も並ぶ。
しかし、前述の通りアニメ化に当たってこうしたカラーは薄められ、明朗快活さやワクワクした高揚感を描きたいというスタッフの意見もあって
次第に放送時のような内容へなっていった。

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