戸沢聖観音立像

修復を終えた戸沢聖観音菩薩立像(2012・1) 
 戸沢聖観音菩薩立像について(2011・12)

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修復を終えた戸沢聖観音菩薩立像(2012・1)

 
 
戸沢区民の願いが叶い、修復業者の匠の技により修復を終えた戸沢聖観音菩薩立像





戸沢聖観音菩薩立像について(2011・12)


○ 真田町戸沢の観音堂内で発見され、現在、近くの信綱寺に預かっていただいている「聖観音菩薩像」を昨年12月礼拝し、写真を撮らせていただいた。

 仏像は専門ではないが、彫刻家として見て、造形的にしっかりいていて、少なくとも美術作品として、大変秀逸な彫刻であると感じた。
 台座の裏には、同じ町内旧上原村に1759年に安置された旨が書かれている。その後何らかの理由で戸沢村に奉納されたものだという。江戸時代の話しではあるが、像自体はもっと前の時代に作られた可能性も考えられる。台と台座を飾るコクソで作られているであろう雲形は奉納される際に付け足されたものではないか。台座の部分は破損がひどいので、はっきりしたことはいえないが、像のクオリティーと比べ低く、作りが安易に感じられてならない。これが、この仏像の全体としての価値を一見低くしてしまう所以であろう。
 江戸時代には多くの仏像が作られ、この時代に作られた仏像は文化財に指定されることはないと聞く。(円空、木喰は例外)実際、文献等でも江戸時代に作られた仏像についての記述は大変少ない。
 しかし、どの時代であろうが、いい彫刻でもあるいい仏像は、美術作品としてもっと評価されべきである。

 皆さんはどう思われるでしょ。画像は下記のページで。
        デジカメ 「戸沢聖観音菩薩像」 
 今後、上記の仏像をミミール企画では、「戸沢聖観音菩薩像」と明記することする。2011.2.20 Y.M
「戸沢聖観音菩薩像」

(とさわしょうかんのんぼさつぞう)