スービック基地探訪@
見渡す限りの
火山灰
 私がスービック基地を訪れたときは、ピナツボ山の噴火(1991年)のあとで、アメリカ軍が撤退していました。基地の子女の通学に使われていた、黄色いスクールバスが、ピナツボの火山灰でおおわれた飛行場のすみに、放置されていました。噴火という出来事と、米大統領クリントンが軍事費縮小の政策をとったことから、撤退を余儀なくされたという経緯もあります。911の事件の後はアロヨ政権が、アメリカ軍を歓迎したという話も聞きました。アロヨ政権はイスラム原理主義組織のアブ・サヤフなどの掃討作戦を大々的にすることになります。

スービック基地近くの村探訪 A
 腰巻だけをつけた現地のガイドが山奥にある村まで案内してくれました。そのガイドは草木を切り開くための刀を腰にさげています。この山で怖いのは毒蛇です。道中、幸い遭遇しませんでした。いまだにピナツボの噴火の影響をとどめており、地面は灰で覆われています。500メートルぐらい登ったでしょうか、山奥に村落が見えてきました。小さな子供達が歓声を上げて遊んでいます。たちまちとりかこまれました。メトロマニラと違い、お金をせびりにくる子供や、タオルやサンパギータという花輪を売りにくる子供は一人もいません。広場では大人達が弓矢の練習をしています。さっそく射させてもらいました。遊園地でアーチェリーは何回かやったことはあるのですが、お手製の弓はなかなか難しく、的にはあたりませんでした。狩の名手がやるとおもしろいようにあたります。ちょっと尊敬してしまいました。もっともスーパーマーケットがあるわけではないこの村人達には、狩が生活の糧なので当たり前かもしれません。素敵な木彫りのコップを買って、村をあとにしました。物語の世界に入り込んだような体験でした。


フィリピン○×クイズ
前回の答× 
解説、梅雨というよりも夕立に近く、物凄い雷と雨のあと、からっと晴れます。雨季には風向きが変わり、マニラの右の山にぶつかり、地形による上昇気流が起こるため雷雨になります。
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詳しくは 想像を絶するフィリピンの雨     

問2 拳銃強盗に銃を向けられたら強盗のピストルを持っている手の甲の側に逃げる。答えは次へ