提案件名:公共工事改善:建設発生土積算         omega/env_co2/Zando/Zando_Calc.htm
土の単位体積重量について(説明)      H17/2005/08/30回答  藤沢市財務部検査課課長 蓑島      
            \公共事業\藤沢市\藤沢市回答20050830_ダンプトラック積載量の考え方.xls
 日頃より、藤沢市政に対し、ご意見をいただき大変ありがとうございます。
さて、ご指摘のダンプトラックの積載量についての本市の考え方を説明させていただきます。
 本市としましても、10tダンプトラックの積載量は10tを基準としております。
 本来、関東ロームという土は『土の変化』を起こすのが特徴の1つであります。またこの時の重量は変化いたしません。
従いまして、横浜市の7.6m3と本市の地山5.5m3は共に積載重量10tと同一でございます。
 詳細の例といたしまして、次の通りです。
詳細例
10t積みダンプトラックは 最大積載重量 
10t
標準の10t積みダンプトラックの荷台の寸法は
長さ 高さ ダンプ空容量
2.2m 5.1m 0.54m 6.059m3 (ただし、ダンプの容量はメーカーにより異なります。)
0.494 5.54268
0.6465 7.25373
 藤沢市内の海岸線以外の主な土であります、関東ローム層(赤土)は、地山において通常単位体積重量を 1.8 t/m3 と定めております。
 しかしながら、この関東ローム層は『土の変化』を起こすのが特徴の1つであります。  ただし、このときの重量は、変化しません。
 例といたしましては、次の図のとおり
堀りゆるめた場合の容積増し具合
土の変化と単位体積重量の関係 1.3/1.0= 1.3
    地山   ほぐし土   締め固めた土 備考
土の変化 1m3 掘削 1.3m3 埋戻し 0.9m3 『いくらほぐしても土の重量は変わらない。』
  比重ρ 1.8/1=1.8 比重ρ 1.38/1.3=1.06 比重ρ 2/0.9=2.22
単位体積重量 1.8t/m3   1.38t/m3   2.0t/m3
    ρ=1.8  @砂利              
 本市におけるダンプトラック積載量の考え方 7.25/5.55= 1.3051
      10/1.38= 7.2464          
    地山 掘削 ほぐし土 ダンプトラックへの積込 締め固めた土 備考
10tの体積 10t/1.8m3= 10t/1.38m3= 10t/1.65m3= 本来、関東ロームは単位体積重量2.0t/m3まで締め固めることが出来るが、重量オーバーとなるため、1.65t/m3までとしている。
5.55m3 7.25m3 6.06m3
重量 10t 10t 10t
※従いまして、ダンプトラックの積載重量10tにて搬出を基準としており、ダンプトラックの自重計・リサイクルセンター台貫秤等で管理しております。
 ご指摘のダンプ積載重量でございますが、本市といたしましても、横浜市と同様に10tの積載量でございます。
従いまして、本市では見直す必要はないと考えております。よろしくご理解ください。
以    上
註記01:  by 宮崎  H17/2005/08/30               
                       
  上記藤沢市の説明は 次の経緯の中でなされたものです。            
    1: 当方の調査では 「横浜市は厳密な実測の結果 対象残土の比重(地山)=1.55 としている事」 が判明している。  
    2: これに対して藤沢市(含:神奈川県及び他市町村)は 実測無しで慣例として 比重(地山)=1.8 を採用している事実を踏まえて
      明確な説明を求めた。                
    3:  後日 下記事実を示したところ 藤沢市検査課は現実を認めて 部分的ではあるが採用し始めた。    
                       
註記02:  by 宮崎  H17/2005/11/30              
                       
  横浜市の実例を示した上で 自主的な「測定」を神奈川県技術部門に促して 当方立会いで現場検証した。    
  結果は 横浜市と同様のデータが得られたので 即刻是正策を講ずるように進言した。        
                       
註記03:  by 宮崎  H17/2005/11/30 〜              
                       
  行政への提言 ・・・・神奈川県              
      ・・・・藤沢市