女族隷属

〜マイカ・ルーベルトの場合〜

「きょ、今日も凄い人だ」
正樹はプラットフォームに溢れる人に唖然となりながら、人ごみに流されるように階段から流れに乗って列に並ぶ。
昨日のこともあり、今日も混んでいるのだろうと思っていたが案の定この人の多さだった。
今日もお祭りですか?
そう聞きたくなるのをぐっと我慢して辺りをちらちらと見渡す。

しかし正樹はお目当てのモノをみつけられずがっかりと肩を落とした。
「そうだよな、そうそう都合よく会えるわけないか…」
昨日、このプラットフォームで周りの注目を一心に集め、そして燦然と輝きを放っていた二人の白人美女。
正樹が探していたのはマイカ・ルーベルトとレン・ハミルトンの二人だった。
たまたま電車の中で一緒になり、そして正樹の魅力に堕ちてしまった魅惑的すぎる外人コンビ。
しかし、あの光を集めたように目立つ姿は今朝はどこにも見当たらなかった。
「今日はいないのかな」
何の確証もなかったが、なんとなくまたここで会えるような気がしていた正樹は、落胆の色が隠せなかった。

昨日の去り際に電車のドア越しに口の動きで「また会おうね」と伝えてくれていたことも今となっては正樹の思い違いかもしれないと思えてくる。
確かなのは、あの時渡してもらった電話の番号の書かれた名刺だけだった。
でも世間なれた感じだったからもしかしたら僕が遊ばれただけなのかもしれない……
それに電話かけてみたら「あなたどなた?」と言われたら結構ショックだよなぁ。
などと悪い方向へと、どんどん想像してしまう。
優雅で豪奢な金髪をなびかせグラマラスな長身をスーツで包んだ高貴な気品に溢れるビジネスウーマン、そしてその側に控えるように佇むこちらも豊満な胸とすっとしまった体つきの真紅の髪の魅惑的な女秘書。
脳裏の奥に昨日電車の中で起きた素敵で刺激的なことが思い出される。
あぁできるなら、もう一度でいいからあってちゃんとお話したかったなぁ。
もう一度名残惜しげにフォームの端から端まで見渡してみるが、昨日ように人ごみさえ寄せ付けない二人の輝く美貌はやはり見つけることはできなかった。
「しかたないよな……」
昨日だってたまたま乗り合わせただけのだ、こんなに人の多いこの街でもう一度偶然めぐり合うことなんてそうそうないだろう。
勇気をだして後で公衆電話から電話するのが一番いいんだ。
そう思いながらも、諦めのつかない正樹は人ごみを掻き分けるようにして何度もプラットフォームを横断しながら二人の女性を探していた。

正樹がマイカとレンを探す事に夢中になって歩き回っている。
ちょうどその時、正樹自身がちらちらと幾つもの視線を集めていることにまったく気がついていなかった。
少年が人ごみを掻き分けフォームの中を進む度に、彼の横を通り過ぎたOLや女子大生がはっと振り返ると、人ごみに消えていくその小さな背中をまるで魅入られたように眺めている。
彼女達はしばらく、ぼうっと少年の姿が消えるまで見つめているが、やがて朝の一時、夢に魅入られていたかのように首をふっていつもの通勤の流れに戻っていっていた。
その光景は歩き回る正樹の体から、まるで力の鱗片が微かに漏れ出すように流れだしているかのようだった。
そう腕輪にできた焦げ付いた黒い文字の穴から……

『まもなく電車がフォームに入ります、白線の内側まで下がってお待ちください』
ポーンという警告音とともに駅員独特の口調のアナウンスがスピーカーから流れてくる。
どうやらタイムアップのようだった。
「やっぱり、いなかった……」
正樹はフォームの端から端まで3回往復したところでタイムリミットが来たことを悟ると、しぶしぶ停車する電車のドアの位置だろう場所に並ぶ人たちの最後尾らしきところに立つ。
少し……いや、だいぶ残念な気分一杯で顔を傾けながらフォームに滑り込んでくる電車をながめていた。
ゴォーーー  プシュウー
目の前に昨日見たのと同じ電車が滑り込んでくる。
だが、昨日と違うことは……二人の外人美女がいないことと、ドアが開く位置が所定よりだいぶずれていたことだった。
いつも通りの決められた位置にいた通勤や通学の人々は口々に文句や不平を言いながらそれでもいっせいに猛牛の群と化し開かれたドアに殺到していく。
「うわぁ……ぅとと」
どんくさい正樹は当然、その人の波に乗り切れていなかった。
ドンドンとぶつかる人の肩に跳ね飛ばされ華奢な身体はまるでコマのようにグルグルと回る。
「うひゃぁ」
こっこれは……バス通学に切り替えたほうがいいかもしれない。
なんて後悔しながら正樹がフォームに倒れこみそうになった。
ちょうそその時、ぐいっと誰かが正樹の腕を掴むと後ろから抱きかかえる。
背中にあたるふにゃんとした柔らかな双球の感触と、ほのかに香る覚えのある涼やかな女性の香り。
「……正樹様、ご無事ですか?」
そう間違ない、この物静かな口調に、さらっとなびく短めの紅茶のような赤い髪。
「レンさん」
正樹がぱっと後ろを振り返ると、そこには金髪の雌豹マイカに仕える有能な美人秘書のはかなげな笑顔が微笑んでいた
「……名前覚えていてくださったんですね」
赤毛の美女、レン・ハミルトンは正樹より頭一つ高いスラリとしたスタイルの長身で、少年の顔をまじまじと見つめると嬉しそうにはにかむ。
「そ、それは勿論、あっ!いっいなくて探したんですよ、いったい何処に」
「……その事でしたら此方に」
レンは正樹の腕を掴むと、やや速足でヒールを鳴らしてカツカツとプラットフォームを小走りに歩きだす。
「え?え?え?」
何のことだか分からない正樹はたたらを踏みながらも、淡いブルーのスーツ姿の美女に引き連れられるようにしてプラットフォームの最後尾に駆け出していた。
朝日の差し込む中、レンのギャザーの入った短い赤毛がサラサラとなびき、その驚くほど長い脚ときゅっと切れ上がったヒップライン、そしてインナーの白いシャツを押し上げる豊かなバストは周りの注目を集めるのに十分なほど素晴らしい物だった。
「あっあの?」
「……こちらです、お急ぎください」
『ドアが閉まります、ご注意ください、ドアが…』
駅員のアナウンスが鳴り響く中、横目でちらりと見ると正樹が乗るはずだった通勤電車は昨日同様ぎゅうぎゅうと押し込まれ乗車率250%以上で込み合っている。
いまから急いで乗り込もうとしても、もはや無理だろう。
あきらめて遅刻覚悟で次の電車を待つしかないかな……
正樹がそう思いながらレンに引かれてプラットフォームを走ると、その視界に奇妙な物が入ってくる。
「!!」
列車の最後尾がまるで鉄道ゲームで失敗した時のように、プラットフォームの長さから半分はみでているのだ。
どうりで今朝はいつもドアが開く場所に停車しなかったわけだ。
きっと運転手さんは大目玉なんだろうなぁ。
暢気な正樹が近くに寄ると、その最後尾の突き出た車両は地味な鉄肌で、他の車両とは少し形が異なる特殊な車両のようだった。
「……私です」
その時、列車の最後尾の到着したレンが携帯電話を耳に当て短く声をだす。
まるで、それにあわせるかのように鉄肌の車両のドアが作動音をたててスライドするとスムーズに開く。
「……正樹様お乗りください」
「へ?」
唖然とする正樹をせきたてるように、駅員の鳴らす「ピリリリリッ」と言う笛の音が耳に響く。
「……さぁ正樹様」
「うん」
意外に強硬な赤毛の秘書の有無を言わさぬ圧力も後押しして、正樹は最後尾の車両に脚を踏み入れる。
そして、正樹を後ろから抱き締めるようにして、レンも乗り込むとその直後に二人以外を締め出すようにドアが微かな作動音とともに閉められていた。

ウィィィン ガタン ゴトン ガタン
回転数を上げるモーター音に続いて微かな振動と慣性が正樹に電車がフォームから離れ走り出したことを教えてくれる。
「……ご苦労様」
レンが連絡口の側に立つポニーテールの女の人に軽く声をかける。
シンプルなジャケットに黒のロングパンツ姿のその女性はドアの脇につけられた開閉ボタンから手を離すと、無言で一礼する。
「あっ…どっどうも」
その礼儀正しい姿に思わず正樹も深々とお辞儀を返してしまう。
すると相手は返事を返されたことに驚いたのか、びくっと身体を震わせると、今まで以上にこちらも頭を下げる。
「ふふ……さぁ正樹様こちらに」
ポニーテールの女性の顔が暗がりでよく見えないまま、正樹はお辞儀をする彼女にペコペコと礼をしながらレンに連れられ連結部から車内へ続く通路に進む。
ちょうど車両の右側に沿ったような作りの通路には赤い絨毯が引かれ、壁にも窓枠にも凝ったつくりの飾りが嵌め込まれている。
外から見た無骨な鉄肌の車両の中とは思えない程豪華で、なんだか高級なホテルの廊下のようだった。
「……先ほどの者はうちのスタッフです……本日は時間が余りありませんのでまた後ほど……まずは此方に」
そういって赤毛の秘書はツカツカと正樹の横に並んで自然なしぐさで腕を取ると、その豊満なバストに肘を押しつけるようにして歩きだす。
「え?あ、いえ、いいんですよ、うん、本当に」
なんだかレンの声質が少し固いような気がして正樹は慌てて目の前で手をひらひら振ると話を変えようとする。
もしかしたら、さっきの女の人のことをマジマジと見てたから怒ってるのかも……
「せっせっかくレンさんに会えたんだもん……あっ!その……この電車凄いですね」
正樹はとりあえず謎のこの電車について、話題をふってみる。
「……はい、わが社で製作された昨年度の最新型の役員用の特別車両です、今回は臨時ということもあって増結していますが、本来なら4両編成で運行され、最高時速250km、車両長18m、防音防振に優れたハニカム気密構造を使用した……」
有能なはずの美人秘書はなぜか頬を染めながら自分の横顔を見つめているだろう少年に頭の中に蓄えられた知識を話し続ける。
専門的な言葉の羅列が続き、正樹にはよくわからない物だった。

そして自分で何を話しているのか解っていないのはレン・ハミルトン本人も同じだった。
冷静沈着、どんな時でもミスを見逃さないマイカ・ルーベルトの懐刀。
そのレンが今、完全にパニックに陥っていた。
すべての原因は正樹様と今二人きりだと言うことに気がついたことが引き起こしていた。
昨日あんなに淫らな行為をした時だって、彼女の敬愛する上司と一緒だったがことが心のどこかでブレーキをかけていたのかもしれない。
しかし今は、この電車の中の通路では正樹様と二人きりなのだ。
昨晩寝る前に、正樹様にあったらどうするのか、どんな言葉を差し上げるのか、あれだけ何度もシミュレーションしたにも関わらずできたのは最初の腕を組むことだけ……
後は混乱してしまって何を自分で話しているのかも良く解ってないかった。
……わたし……とても混乱してる。
……でも……でも今、正樹様と並んで腕を組んでいただいている
自分の方が格段に腰の位置が高いため、少年の腕から肩にかけてが、ゆさゆさと揺れる砲弾のように突き出したバストに心地よく擦れてくる。
そのことが夢にまでみた少年が本当に自分のすぐ側で現実の物としていてくれることを彼女に伝えていた。
そしてその事態が……有能なるクールな知性を混乱させていたのだ。

「現在同様の車両が北部と南部に2編成配備されています。当車両の基本設備は本社との直通回線を通じて全ての業務を移行できる体制を……」
「レンさん?レンさん?」
レンが頬を紅色に染め頭に叩き込まれた電車の性能を話している間に正樹は最後尾の特別車両の廊下を歩ききり、運転席のドアまで到達していた。
「……え?はっ!もっ申し訳ありません」
レンは正樹の声ではじめてその事態に気が付くと、あわてて少年の腕を引いて数歩戻る。
そこには、正樹には読めない流暢な筆記体のロゴがつけられた木目のスライドドアが控えていた。
「……レンです、正樹様をお連れしました」
獅子のノッカーでトントンと扉をノックすると赤毛の秘書は恭しくドアを横に開いていた。
そこにはまさに一枚の麗しい絵画があるようだった。
ドアの枠という大きさに切られたフレームの中で、嫣然と微笑む美女。
その長身とグラマラスな肢体をぴっちりと包み、大きな胸元と肉感的な白い太ももを露出させる深い紫のボディコンシャスなワンピース。
金色の髪に白い肌、気品と自信にあふれた青い瞳、近寄るものを平服させ従属させる生まれついてのノーブルだけがもつ支配者の風格。
輝く力と最高の美、その二つが調和した真のクィーンの姿がそこにあった。
そしてその絵画の中の女王、マイカ・ルーベルトは真赤な口紅を塗られた唇をにっと笑みの形にかえると少年に飛びついていた。
「正樹!」
ドアの中から白い腕が伸び、レンの横に呆然と立つ正樹の両肩をぐいっとひっぱり無理やり部屋の中に引き込んでいく。
「正樹、正樹、正樹」
「え?・…うわぁ・…うぷぷ」
そのまま正樹はマイカの豊満な外人特有のぷるんと突き出した胸の谷間に押し込まれるように抱き締められる。
身動きを取ろうとしても、長身とどんと張り出した巨乳にしっかり顔を挟まれどうしようもない。
「うぐっ、くっ苦しっ」
身長差から、彼女が正樹を抱き締めると胸の中に押し付けるような形になってしまうのだ。
しばらくすると美女の重量感のある胸の谷間に半分埋もれ拘束されていた正樹の耳元に、金髪美女の囁きが届く。
「この私を一晩も待たせるなんて、いい度胸ね正樹」
「え?」
腕の中にしっかりと捕らえた可愛いご主人様を見つめるマイカは、飢えた肉食獣のように青い瞳を細めきりっとした眉毛を際立たせる。
「で・ん・わよ!一晩中かかってくるの待ったんだから、ふふ、まぁいいわ、今日はたっぷりお返ししてもらうわよ」
にんまりと微笑むグラマラスな美女は、流れるようなウェーブのかかった金髪をなびかせて胸の中の少年に顔を近づける。
「さあ、舌をおだしなさい正樹」
「え?…うっうん、こう?」
わけもわからず命じられるままにぺロっと舌を出す。
「上を向いて……そうよ、ふふふふ」
満足そうに大き目のルージュを引かれたマイカの唇が笑うと、躊躇無くまるでご馳走を食べるように正樹の舌にしゃぶりつく。
「んんっ…じゅるぅ」
マイカの舌が大胆に正樹の舌に絡みつき、まるで蕩けあうかのように、ぬめぬめと交じり合う。
じゅる くちゅう ちゅる
「はうぅぅぅ」
予想しなかったと言えば嘘になるが、その強烈で淫らな吸引に驚いた正樹は体をひねり口を離そうとする。
しかし、しっかり顔を挟むゴム鞠のようなおっぱいと柔らかい唇は簡単には逃がしてくれない。
「じゅる、んんっ、ほら、口を…んんっ…開けなさい…んんっ」
マイカはそのまま顔を横に向け、熱烈なディープキスを与え続ける。
正樹の口の中を金髪美女の舌は縦横無尽に動き回り、好き放題舐めまわし弄ぶ。
歯の一本一本から歯茎まで自分の唾液を染み込ませるように舐めしゃぶり、豪快な舌使いで正樹の舌を絡めとり唾液を交換する。
じゅるる ちゅく ちゅ ちゅ ちゅるる
長い長いまるでお互いの息を吸いあい呼吸をしているような深いキスは飽きることなく続いていた。
その間に赤毛の秘書は、そっとドアを閉めカギを内側から掛けると、抱き合う上司とご主人様の側によって行く。
「……ボス」
「うはぁ……んんっいいわレン、来なさい……ほら正樹舌をだすのよ、んんっ」
レンの呼びかけにマイカは答えてやると、またすぐに豊満な胸の中で溺れる少年の舌をくわえ込み吸い上げる。
一方、敬愛する上司の許可を得たレンは嬉しそうに微笑むと、抱き合う少年の後ろから手を伸ばし、金色の髪の上司とサンドイッチにするような格好で抱き締める。
あぅう、背中にも柔らかい感触が、うわぁ気持ちよすぎるよ。
まさに正樹の頭は二組の豊満なバストに囲まれ、柔らかく甘い肢体でしっかりと抱きかかえられていた。
「はぅん…んんっ…あふぅ……んぐぅ」
そして上を向いた唇には前から抱きついたマイカがむしゃぶりつきトロトロと唾液を流し込むディープキス。
後ろから抱きついたレンは正樹の耳や、頬をペロペロと舐めまわし、はむはむと甘噛みを繰り返してくる。
まさに最高の暖かさの外国製肉布団に挟まれた状態だった。
そんな二つのいい香りを漂わせる美女に前後から抱き締められた正樹は腰砕けになり、もう自分の力では立ってはいられなかった。
豪華で気品にあふれた雌の獣達に全てを任せ体の力を抜くと、自分を包む柔かい白い肉の弾力に漂うように埋もれていく。
くちゅ ちゅるる くちゅ
「んふぅ・…正樹ぃ・・…んんんっ、おいしい?ちゅる」
「正樹様ぁ…あん、はむ…くちゅくちゅ」
淫らな粘着音と奉仕する二人の外人美女の甘いささやき声だけがしばらく部屋の中に充満していた。
豪華な内装の部屋の中には、抱き合う三人の他には誰もいない。

部屋の内部はマイカのためだろう大き目のデスクとその上のモニター、そして簡易のベッドにもなる固定ソファーと小さな本棚が設置されているだけだった。
もともとコングロマリットの高級役員用に作られたこの車両だったが、どちらかと言えばその利用はあまりされておらず、マイカも欧州連合で頭角を現し、この極東支部のトップになった時に無用の長物と見向きもしていなかったのだ。
それがこんな素敵なことに役立つなんて…ふふふ、廃止しなくてよかったわ。
唖然とする運転部長に無理やりねじ込んで朝の通勤電車の最後尾に連結させたかいがあったと言うものだ。
満足げに目を細めながらマイカは正樹の口腔内を丹念に味わうと、じゅるじゅると唾液をすすり上げていた。
その正樹の耳や首筋には忠実なレンがチロチロと舌を這わせ、上司と少年が飲みきれず合わさった唇の間からあふれる二人の唾液を丁寧に舐め取っている。
それはまさに肉食の金色と赤毛の大型ペットが飼い主にじゃれつくように貪っているかのような姿だった。

やがて正樹の気がつかないところで二人の外人女性は瞳で会話をすると、長い時間をかけて交じり合った唇が唾液の糸をひきながら離れていく。
「ぷはぁ…あぁぁあぁ」
ようやく開放された肉の牢獄に少し名残おしいような気分にさせられる。
あのおっぱいに囲まれた感触は気持ちよすぎだもんなぁ。
そう思いながら正樹がぼんやりと頬を染め目の前の豊かなバストを見つめていると、マイカがそっとその耳元で囁いてくる。
「ふふふふ、もっと気持ちよくさせてあげるわ、期待しなさい」
マイカは大事なこの世に一人だけの主人の両肩にそっと手を置いて、くるりと後ろを向かせると今度は背後から抱き締める。
「え?なっなんですか?」
「ふふふ、いいから正樹は楽にしてるのよ、全部やってあげるわ」
そう言いながら、正樹の後頭部を覆うマイカの胸元のVネックの深い切れ込みに押さえつけるように、少年の後頭部を挟みこんで抱き締める。
少し視線を横にずらせば自分の肩から頭を抱き締める二つの乳房のふくらみと、紫色の服をつんと突き上げる胸の頂きのシルエットが見えるほどだった。
それはまさに極上の肉枕のように少年を包みこむ。
「まっマイカさん」
正樹はその豊満なバストの誘惑に我慢できず首を左右に振って、後ろから包み込み盛り上がる肉球に頬擦りをする。
「あんっ…ふふふ、ほんとうにおっぱいが好きね、正樹」
マイカは獲物を捕まえた優美な獣のように笑みをつくると、正樹の前に両手を回し抱き締め少年の体を支える。
「でも、もっともっと気持ちのいいコトしてあげるわ」
そのまま外人美女の白く長い腕は、正樹のズボンに伸ばされていた。
「あっまっマイカさん…そっそこは」
「なに?正樹?シテほしくないの?」
首をひねって自分を見上げる少年にマイカはにんまりと笑いかける。
勿論少年がいやだと言ってもやめるつもりはさらさらない。
「この私が正樹のペニスを手で慰めてあげるのよ、嬉しいでしょ」
「あの、でもそれは…」
すごく嬉しいです。
と叫びたい正樹だったが、恥ずかしくてついつい口篭もってしまう。
そんな正樹の様子にマイカはうずうずと保護欲を掻き立てられると、さらにぎゅっと少年の小柄な体を巨乳の間に抱き締める。
「ふふふ、しかたないわね、私だけで不満なら、レン」
「……イエス、ボス」
嬉しそうな顔でレンが正樹の前の赤い絨毯にひざまずく。
「……もう、こんなに大きく、素敵です正樹様」
ちょうど赤毛の美女のすっと通った鼻筋の前に、正樹のこんもりと盛り上がったズボンが顔を合わせる。
そして前に回されたマイカとひざまづくレンの白い指がカチャカチャとベルトをはずしズボンのファスナーを開けていく。
「あっ!」
二人の美女が見守る中で少年のズボンの隙間から激しく反り返った肉の棒が飛び出していた。
「ふふふふ」
「……ぁぁ」
正樹を後ろから抱き締め肉の果実に挟むマイカは舌なめずりをするように笑い、スーツ姿でひざまづきペニスの間近に美貌をよせたレンは感嘆のため息を吐く。
「そっそんなジロジロ見ないでくださいぃ」
正樹は見られていると言う恥ずかしさに身悶えるが、金髪の女豹がこの大事すぎる彼女のたった一つの獲物をそうやすやすと放すはずがない。
前に回した両手で、そっとそしてしっかりと飢えた獣のようにペニスの根元を掴む。
びくっん
白くひんやりとした美女の手の感触に跳ね上がる正樹の肉の鞘。
「ふふふふ、とっても熱いわ、ビクビクしてて……たくさん可愛がってあげるからね、期待するのよ正樹」
マイカはわざと卑猥な口調で話すと自ら高まっていく興奮を抑えきれないように、胸の中の少年の耳元にねっとりと舌を這わし、股間に回した手でぎゅぎゅっと手淫を始め出す。
「あぁぁあぁ……あぁう」
柔らかいバストに両頬を挟まれたまま、正樹は纏わりつくような白い手の感触に声をあげてすぐにガクガクと体を震わす。
しかし、当然だが美しい外国産の獣達の肉責めはこれだけで終わるはずがなかった。
「……っ…それではご主人様失礼致します」
目の前で上司の手によって捏ねくり回されビクビク跳ね回るペニスにレンが頬を染めながらピンクの舌をだしゆっくりと寄り添っていく。
ちゅろん
「……あっ……美味しい」
おそるおそるといった感じで舌先を亀頭に当てたレンは、はうっと声をだして少年を見上げる。
実際は有機質な青臭い性の味しかしないのだが、それが正樹様のであると思うと、舌先にじんわり広がる苦味も彼女の脳に達したときには例えられない甘美な味に置き換わっていた。
「………もっと……もっと、欲しいです」
レンは大胆に顔を寄せ、マイカの指先でシコシコと根元をシゴかれる亀頭に舌を這わせ出す。
ちゅる れろろ れろん
「……んふぅ、んんんんっっ、れろれろ」
その姿勢はいつのまにか、ぺたんと正座し両手をお辞儀するように床に着けると、赤い髪の小さな顔だけを突き出した格好でペロペロと舌で舐め回している。
まるで大好きなキャンディーを舌だけで舐めまわす赤毛の子犬のようだった。
「んふぅ、んんっ、んちゅ……美味しいです、正樹様のとっても、あん、ちゅちゅちゅ」
満遍なくキスをまぶしたり、突き出した舌の表面で亀頭をすりすりと擦り付けたりと。有能な秘書は思いつくままに舌を躍らせ、熱に浮かれたかのように瞳をトロンとさせていく。
それは性に溺れるというよりも、奉仕している行動そのものに溺れているような淫蕩さだった。

………正樹様のを舐めている。
……私の舌で感じてくださっている。
…気持ちいい、気持ちいいんですね。
私いつまでもご主人様の大きなおち○ちん舐め続けます。
そう宣言するかのようにレンは舌をねっとりあてがい、這い回る上司の指ごと唾液で舐め清め懸命に奉仕する。
「ふふふ、レンったらもう正樹のペニスに夢中ね、ほらみなさい正樹、レンの舌があんなところまで舐めてるわよ」
裏筋から袋のほうまで丹念に舌で掃除をするレン。
マイカはあえぐ少年の耳に舌先をねじりこみながら、両手で肉棒をしごきあげて根元を操作すると口腔奉仕に励むレンの口元に何度もなすりつけてやる。
「うはぁん、素敵です、すてきぃ…んふぅ…あぁご主人さまぁ」
うっとりと自分の口元や頬に擦りつけられる先走りの汁で汚されながらレンは顔を突き出しさらに自ら汚濁の洗礼を受けようとする。
「あぁ、二人とも……あぅう……気持ちいいです」
正樹はマイカのおっぱいに埋もれながらレンの幸せそうな美貌にこすりつけられる自分の欲望の汁を見せられていた。
もう全然体に力が入らない、ただ柔らかい大人の女の肉の中に埋もれるようにトロンとした状態で全てを背後にいる長身の金髪美女に預けたまま、股間から湧き上がるぬめぬめとした悦楽に溺れていた。
「ふふふ、いいわよレン、こんどは口で咥えなさい、正樹のち○ぽをしゃぶってやるのよ、口の中で搾り取ってあげなさい」
肉厚の大きな唇で主人の耳を噛み、髪の毛に鼻先をうめた金髪の美女がそう命令を下す。
「……ボス……口の中に入れればよいのですか?」
レンは少し小首をかしげながらも、興奮した面持ちでこれ以上の繋がりを主人と持てることにドキドキと胸を高鳴らせる。
「ん?そう、それはまだレンはしたことなかったわね・…そうね口を開けてまってなさい」
「………イエス、ボス」
勿論依存のないレンは可憐な口をそっと開ける。
ずぶぶぶっ
「んぐううっ、あうぅ」
「まっマイカさん……っ」
マイカが後ろから正樹の腰をぐいっと押すようにして固定したペニスを桜色の唇の間に押し込みだしていた。
「ふんぅ、うぐぅ…んんっ」
唾液と淫液にまみれた亀頭がレンの小さな唇を割り、口の中にずるずると飲み込まれていく。
両手を床について座り込むレンは、最初は目を見開き驚いた様子だったが、やがて自分の口の中に押しいるご主人様の熱い塊をまるで聖餅をうける信者のように身じろぎせず受け入れていく。
ずちゅ ずぶぶぶっっ
「ほら見て正樹、レンのお口の中に正樹のち○ぽがはいっていくわよ、ほら、ずぶずぶって…ふふあの子がはじめて口にする男のモノよ」
「あうっ…うう…はっはじめて?」
正樹は体中の力が抜けた状態でパフパフと頬をはさむマイカの乳房に鼻先をうずめながら、股間のレンの口元をみる。
そこには頬を染め、涎を伝わせながら赤毛の美女がひざまずいて少年の肉棒をほうばっている。
確かに瞳に涙を浮かべ、時折えづくように頬を震わせているが……
正樹には昨日から常に落ち着いたクールなイメージが先行してしまい、レンが場慣れしてないとは思えなかった。
「ふふふ、レンはね私としか経験がないのよ……仕事では積極的なのに他のことでは奥手でね、スクールの寮にいたころから毎晩枕を抱えて私の所に来ていたのよ」
「ボス!…ふううんんんっ、んんっ、らめぇ、っん」
少年のペニスを口に咥えた淫らな姿勢でレンは言わないでと言うように、顔を小刻みにふる。
そんな秘書を黙らせるようにマイカは正樹の腰を、自分の引き締まった腰骨でぐいっと後ろからついてやる。
ずぶぶぶっ
「ふぐぅう、んんんっ」
正樹のペニスが一気に半分以上レンの口腔内に押し込まれる。
慌てた赤毛の美女の舌が亀頭を押し返しそれがまた正樹に更なる刺激をあたえていた。
「ふふふごめんねレン、もう言わないわ……かわりにたっぷり正樹のを感じさせてあげる」
淫靡に笑う金色の髪の支配者は正樹のペニスの根元をぎゅぎゅっと指圧しながら、レンの口の中の肉棒を頬肉にこすりつけるように動かしだす。
「ふうぅうん、んんっ、んぐぅ」
「あうぅ」
正樹の股間をぬるっと暖かい頬と舌がくるみこみ、甘い息つかいが亀頭の裏をくすぐっていく。
「んじゅ、んふぅうぅ、ふぅ、んんんっ」
やがてレンは口の中の違和感と大きさに慣れてきた様子で、まだ開発されていない喉の奥に突き入れないようにしながら、赤毛の頭を前後にゆっくりスライドしはじめていた。
じゅちゅ じゅるる じゅちゅ じゅちゅ
ぬぽっぬぽっと音をたててレンの可憐な唇の間を出入りする正樹の肉棒。
その根元をマイカの細い指が輪になってシュシュッと絞り上げ、さらにもう片方の手が睾丸をたぷたぷと揉みしだき、二つの玉を加減してコリコリと刺激する。
「んふっんふ、んっんっんっ、あん……んんっ」
リズミカルに動く赤毛のショートカットの秘書は我慢ができないのか、床についていた手をそのへたりこむタイトスカートの内側に忍ばせ自分で慰めながら、濃厚なフェラチオを続ける。
「あん、あふぅ、いいわよレン、もっと舐めてやりなさい、そう、そうよ、舌で絡めてすすり上げるの……ふふふ、いいわ、レン」
「ふぁい、ボス…んっ、じゅっるるるるる」
上司の指導に的確に答える有能な部下は、すぐに口腔奉仕という仕事のコツを掴み始めていた。
「あぁ、レンさんそんな吸っちゃ……いいぃ」
マイカの大きな胸と柔らかい体に抱き締められ、舌で顔中を舐められながら、股間にはレンがひざまづき肉棒を咥えくちゃくちゃとしゃぶっている。
これは……気持ちよすぎるぅ
正樹はのぼせるような快楽に浸りながら、マイカの垂れ流す唾液を口でうけとめ、すぐ横でふるふる振るえる彼女の白い乳肉にむしゃぶりつく。
「あぁん、正樹ぃおっぱい欲しいのかしら? 私のおっぱい噛み噛みしたいのね?いいわほら好きなだけお食べなさい」
マイカは胸の中の可愛い主人のために、ワンピースのV字ネックの肩口をずりさげるようにして片方をはずすと、ぶるんっと音をだしそうな勢いでこぼれ出た大きなバストを含ませてやる。
「美味しいでしょ?このマイカ・ルーベルトの胸を触れる男は正樹だけなんだから光栄に思いなさい…あぁん、いいわ」
正樹はその光栄を無駄にすることなく柔肉を口いっぱいにむしゃぶりつくと、やらしい液体がいっぱいつまっていそうな豊満な巨乳を思うさまに舐め回し歯をたてる。
「あん、はぁはぁ……本当にスケベね、もう唾液でべとべとにしちゃって、あん、そっちの胸まで食べちゃいたいの?・…あぁん」
正樹は反対側を向くと、もう片方の滑らかな生地に包まれたグラマラスなバストに鼻をうずめ弾けるような弾力のある白い肌にキスマークをつけてまわる。
勿論、その間にも股間からは蕩けるような口の奉仕が続き、背筋を電撃のような快感が走り続けていた。
「んふっ、んっ、んふうぅ、んんっ、んっ」
抱き合って立ったまま喘ぎあい貪りあう、長身の金髪美女とその豊満な胸に埋もれる小柄な少年。
そしてその足元には赤毛の外人美女が顔を小刻みに振ってフェラチオ奉仕をしながら、スカートの中の秘所を自分で慰めている。

「あうぅ…ううぐ…んん」
正樹は眉根をよせて赤毛の美女が与えてくれる絡みつく快感に耐えながら、金髪美女の驚くほど柔らかく弾力あるバストに鼻まで顔をうずめ好き放題吸いまわし、敏感なピンク色の突起を噛みしだく。
正樹には、もうこの極上の外人美女達を手放す気はもうとうなかった。
そういつまでも、いつまでも僕のモノにするんだ。

「あぁぁぁ、いいわ、正樹」
そしてマイカも胸を与えながら昨晩から満たされなかった枯渇したモノがいまやっと癒されていくの感じていた。
ふふふ、わたしの胸をこんなに愛してくれて……ほんとうに可愛い子なんだから。
本能に突き動かされバストを責める少年をぎゅっと腕で抱き締める。
……この子こそ……わたしの全てを賭ける相手。
もう、この子なしではいられない!
魅了の力で生まれた思いが一晩かけて熟成され、隷属の誓いとなりマイカの心の奥に刻み込まれる。
「もっともっとよくしてあげるわよ、正樹」
唾液の糸を肉厚でエロティックな唇からひきながら、正樹の髪の毛に顔をうずめ、胸に与えられる快感を楽しみ、ペニスと睾丸を激しく手コキして秘書の口の中の亀頭をグリグリと動かしてやる。
正樹、もう逃がさないからね。
私がどれだけ正樹のモノなのかいやって程、教えてあげるわ。
獲物を捕まえた金色の肉食獣はその優美な身体をくねらせ全身で奉仕を続けていた。

そして、その淫蕩な関係の二人に仕える赤毛の美女もまた言葉にできない満足感に満たされていた。
彼女が見上げるそこには夢にまで見たご主人様、高梨正樹様が悦楽の声をだしながら甘い肉にむしゃぶりつき、そして彼女が終生従うボスのマイカ・ルーベルトが気持ちよさそうに目を細めているのだ。
レンにとってこれほど幸せなことはなかった。
「んっ、んぐぅ、んんんっ、んふぅ」
レンはまるで敬愛する彼女の上司と、愛する小さなご主人様の二人に同時に口腔奉仕でお仕えしているような気分に浸り、幸せそうに鼻を鳴らす。
………すべてはご主人様達のために……
スーツの奥で自分の指を咥えこむ秘裂がきゅっっと締まるとレンは蕩けるような至福感と供にエクスタシーに達していた。

ぐちゅ じゅるる ずぶぶぶ ずちゅずちゅ
粘着質な音と美女達の嬌声が響き渡る。
そんな三者三様が絡み合いまるで肉の柱のようにお互いを貪りあう性欲の儀式は、正樹のこみあげる射精感でクライマックスを迎えようとしていた。
「ううぅもう気持ちよすぎてぇ、あぁ」
ぷはぁっとマイカの胸から顔をあげた正樹が部屋中に響くような声をだす。
「ふふふ、そうね一度出しおいたほうが良いかも、レン少し我慢なさい、すぐに正樹のスペルマを飲ませてあげるわ」
ウェーブのかかった金色の髪の美と豪奢の体現者はベロンと少年の頬を舐めると、口腔奉仕を熱心につづける部下に指示をだす。
「……ふぁい、ぼす」
鼻を鳴らすように答える勤勉な従者はそれでも口に含んだ主人の一物を放さない。
「ふふふ、たっぷり搾り出してあげるわ」
マイカはルージュの塗られた肉感的な唇で笑うと、少年のペニスを操作していた両手で、くちゅくちゅと口を動かすレンの紅茶色の頭をしっかりと持つ。
そして後ろから抱きついた正樹の腰をまるで持ち上げるように、そのモデルのようなくっと引き締まった腰と臀部で押し上げる。
「うわぁ、まっマイカさん」
ぐん ずぶっ
「んんっんぐうぅ………んふぅ……ちゅるる、んんっ」
レンは言われた通り喉の奥に亀頭が突き入れられても逃げようとせず、熱心に奉仕に没頭する。
まさに肉奴隷の鏡だった。
「いいわよレン、このまま動いてあげるわ」
マイカはまるで有る筈のない自分のペニスを部下にほうばらせているように腰を振り始める。
「あっまっマイカさん、動いちゃ・…ううぅだめです」
マイカが腰を激しく動かすたびに、それに押されて正樹の腰も持ち上げられると、勃起したペニスがズボズボと激しくフェラチオ奉仕をする赤毛の美女の口の中を出入りする。
ずぶ ずぶ ずぶ じゅじゅじゅ
「はぁはぁ、ほらレン、口の中の正樹に集中しなさい、舌でからめてミルクを飲むのよ」
「……ふぁふぁい、ぼふ…ううぅ、んぐ、うっうっうっ……むふう」
レンは目を閉じ涙を浮かばせながら、それでも上司の声に従い、ほうばったものを放すまいと朱唇を引き締め、喉の奥を突きあげる苦しさに耐えて唾液を飲み干す。
ずずっずずっ ずちゅる
金色の優雅な髪が豪奢に踊り、それにワンテンポおくれて正樹のペニスにつかれる赤毛が揺れる。
汗と淫液が飛び散り、三人の張り付いた肌を伝い落ち交じり合っていた。
まるで一つの肉塊に溶け合うほどの激しい性交の音と匂いが狭い室内を満たしていく。
やがて……
「もっ……もう、でっ出ます」
正樹がかすれかすれの声をあげ、首をふってゆさゆさとゆれる胸の肉に鼻先を押し込んでいた。
「あん、あぁ、いいわ、もう出すのね正樹……レン、聞いたわね、あなたの口の中に、出るわよ正樹のザーメン!好きなだけ飲んでいいのよ」
「……ふぁぃ、ぼす……んぐぅうぅうう」
マイカが腰をぐいっと叩き上げ、正樹の腰を射精とともに砕けるほどの快感が襲う。
「ほら、お出し、お出しなさいぃ」
びゅる びゅくうう びゅびゅびゅ
「んっんんっ……んぷっ……ううぅ」
足元に控え、頬を染め涙を浮かべる赤毛の白人美女の口腔中へ容赦なく少年のドロドロとした粘つく白濁液が吐き出される。
どく どくどく びゅるるる
「あぁぁ、出てるドクドクでてるわ、正樹のザーメンがレンの口の中に流れ込んでる、すごい量ねふふふ、こんなに濃くってすごい元気なら飲んだだけでも妊娠しちゃいそう」
うらやましそうにうっとりとするマイカは、伸ばした両腕でレンの後頭部をしっかり固定し、正樹の腰を後ろからグリグリと刺激し続ける。
「んぐ…んぐ……ごくごく・…ふうぅん・…んんっんっ」
そして正樹の腰がマイカに押されビクンビクンと動くたびに、その口の中から細い喉、そして美女の胃の中に直接注ぎ込むようにザーメンが強制注入されていく。
「ふぐぅ……ううぅ……うはぁん」
だがやはり初めての喉の奥での射精は苦しいのだろう、泡だった精液が唇の端からダラダラと流れ落ちだすと、やがて堤防が決壊したかのように、ぶびゅっとザーメンが溢れ出す。
びゅ びゅ びゅるるる
レンがぷはっと息をつこうとしたその時、最後の噴出がほとばしる。
「んは……きゃん、んあぁぁん」
桜色の口を開け、ザーメンにまみれて白く斑になったピンクの舌を突き出したその美貌にびゅびゅっと吹き上がる精液が降りかかる

「あぁ……正樹様ぁ正樹様ぁ正樹様がいっぱいです……体中に染み付いていきます……あぁぁ正樹様ぁ」
レンは亀頭からあふれたスペルマを顔中に受けながら、恍惚とした表情で正樹の名前を連呼し気持ちよさそうにぼんやりと宙を見つめる。
その目の焦点はあまりの快感にぼやけてしまい、その様子は主人の匂いに包まれて眠りに落ちる子犬のように満たされていた。
「ふふふふ、レンたら幸せそうにしちゃって、みて正樹のザーメンまみれで……可愛いでしょ」
マイカは汗にまみれたバストの谷間で荒い息をつく少年の耳に囁いてやる。
それは確かに美しく淫らな光景だった。

清らかな淡い色のスーツを身にまとった知的な印象の美女が、ぺたんと赤い絨毯の上に座りこんでいる。
その整った美貌、すっと通った鼻筋、そして瑞々しい桜色の唇。
その全てにぽたぽたと白濁の少年の欲望が滴り落ちているのだ。
そんな赤毛の美女は、恍惚とその雫をみつめ指先でゆっくりと拭い取り口に運びトロリと喉の奥に流し込む。

「……うん」
そのエロティクな光景に正樹は生唾さえ飲むことを忘れて圧倒されていた。
「レン、今日の主役はあなたでしょ?もういいの?」
「………正樹様ぁ」
いつもなら必ず答えるマイカの声にもレンは反応せず、正樹の匂いに包まれて幸せそうに口の中にあふれる精液をゆっくりと咀嚼している。
この様子にはマイカもさすがに驚いたように青い瞳を少し見開く。
「レンったら初めての正樹のザーメンに溺れちゃって……でも、まぁしかたないわね、レンいいのね?時間がないから正樹は私が食べちゃうわよ……いいのね?」
すっと目を細めるとマイカはレンの返事をまたず腕の中の少年を引き連れて、部屋の片隅のデスクに向かう。
「まっマイカさん」
「何?正樹」
すっとのびた気の強そうな眉にアングロサクソン特有の高い鼻筋が、正樹の顔によってくる。
「レンさんは……その大丈夫ですか?」
「しばらくしたら正気にもどるわ、それまで私の相手をさせてあげる、それとも私とはいやかしら?」
「ぼっ僕……そんなこと全然ないですっ」
長身の美女はぐいっと正樹の襟首をつかむとその小柄な体を引き上げる。
「そっ、よかったわ……んっ」
まるで小学生にお仕置きをするように軽々と正樹の体は持ち上げられると、その唇にお仕置きとは正反対の甘い接吻が与えられる。
「んぐぅ……ううぅ……んんっ」
金髪美女の強制的で情熱的な口付けは迷うことなく正樹の口の中に入り込むと、豪快に唾液をすすり取り舌を奪い取る。
正樹がその激しい口の愛撫に翻弄されている間に、その体はやすやすとデスクの上に座らせていていた。
くちゅ ちゅくちゅく にちゅ
「んっんん、正樹ぃ……たくさんたくさん可愛がってあげる……んく」
さらにマイカは体のラインを強調したワンピース姿で正樹をのせたデスクの上に四つん這いの姿勢でキスをしたままのしかかっていく。
「まっマイカさん、あの…」
「ふふふ、レンごめんね……それじゃ骨の髄までむしゃぶり尽くして食べてあげるわよ、正樹」
ガタンガタン ガタンガタン
朝の通勤電車のたてるレール音の中、少年の身体に女豹のように伸し掛かる四つん這いの金髪美女。
その青い瞳はまさに獲物を捕らえた貪欲な肉食獣の飢えた輝きに満ちていた。
そして……
「正樹様ぁ」
その後ろでペタンと床に座り込んだ赤毛の美女はいまだにザーメンまみれの指をしゃぶりながら、夢見心地でトロンと呆けているのだった。

急げレン・ハミルトン!立てレン・ハミルトン!!はやくしないと全部上司に食べられちゃうぞ。


誤字脱字指摘
4/7 あき様
ありがとうございました。