見習い魔女の作者

Ms.Koryu

ミズ・コリュ

それから12(02/09/01)


3日間続いた嵐が止みました。
しばらくお使いに出さなかったRuveiが、退屈そうにあくびをしています。
”おやおやRuvei、外に出たいの?”
”にゃ〜ん”
お散歩をせがむように私の足に体をすり寄せてきました。
ひよこ豆を煮ていた火を消して、
ハーブ畑まで出かけることに致しました。
門の側の大きな檜林を抜けると、透きとおるような青い空が・・・、
もうすっかり秋でございますね。

Ruveiは私を置いて駆け足で行ってしまいました。
どこまでも続く青い空は、
わたくしを遠いところへ運んでくれそうな気分でございました。

目を閉じて深く呼吸をしたとき、バジルの爽やかな香りが
私の体の中に入ってきました。
”うぅ〜ん、心地よい香りぃ!”

先のハーブ畑では、
Ruveiがバジル畑の中でバッタと格闘しているのが見えました。
”Ruvei、大切なバジルを傷めないで頂戴ねぇ!”
それでもRuveiはバッタに夢中でしたわ。

この青空の下ならわたくしも箒に乗れるかも知れない。

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