滝子山東稜・浜立尾根 04’4/21(水)

天気予報が良いのでロングコースを設定した。
初狩駅→藤沢子神社→殿平→19号鉄塔→御正人ノタル→滝子山
→浜立山→浜立尾根→道証地蔵→笹子駅 
エアリアのルートではないので歩程は不明だが、ホームページの記事から推定すると8時間位か。
危ない所もあるようなので、ロープやツェルトを持参。水は2リットル。

新宿5:41⇒6:33八王子6:36⇒初狩7:26着。
ホームから滝子山がよく見える。


歩き出し7時35分。 
一日中晴天の予報が当たって、雲一つ無い晴れ。風はさわやか。
国道20号に出て左に進む。
ここで失敗、 宮川橋を渡って右折と思っていたので、直ぐに右折して川の方に降りていく。
向こうから車が2台やってくるので藤沢集落からなのかと思って下って行くと、道は堤防の所で終わり。

国道に戻って、もう少し先に、藤沢入り口という標示がある所で右折する。これが正しい。
笹子川の橋を渡り、高速道路の下をくぐってから坂道を上がって行く。
綺麗な集落で、振り向くと富士山が見える。
集落の奥の神社の階段を上がると左に大杉がある。

社殿の左奥から殿平への登山道が始まっている。地元ではデンダイロとよぶのか?

ヒトリシズカとイカリソウが沢山咲いている斜面を歩き出す。8時05分。

緩やかにカーブする一定の勾配で上がる確かな踏み跡の道で気持ちが良い。
20分ほどで尾根に乗った感じになり、新芽の出た木々にかこまれた尾根道を快適に進む。


小さなピークを幾つか超えて殿平812mには8時50分に着いた。
丸いピークで、真ん中に三等三角点がある。

山名板が割れているので針金でくくりつけた。


この先は少し道が細くなるが、明瞭である。
暫く行くと左に分岐する所があり、どちらの道にも赤テープが附いているが右の直進方向に進む。
また、直進で巻道風の所があるが、右に上がって尾根を忠実に辿る。

高度が上がると徐々に痩せ尾根になってくる。
東稜尾根に乗る手前の急登の手前で10分休み。
木に掴まったり、4つんばいになったりする必要のある断崖を登るような急登である。
とても下りに使う気にはなれない急坂だ。

10分ほどで上がったピーク標高1040m(鞍吾山西峰)から左(西)に尾根が続いている。いわゆる東稜である。

(三角点のある鞍吾山1037.8mは右(東)に約100mであるが、寄らなかった。
 鞍吾山は惠能野の集落の外れに聳えている山なので、大月からハマイバ前行きのバスで遊仙橋で下車
 惠能野川沿いを遡ってアクセス出来る。 集落の最後の家の所から見上げた写真  こちら )

西に小さなピークをいくつか超えてゆるやかに上がって行くと、30分ほどで送電鉄塔がある広場にでた。
標高1060m線。 

(19号鉄塔には惠能野川沿いを遡っての巡視路がある。巡視路の黄色い標柱 こちら )

鉄塔から先の痩せ尾根を進むと徐々に傾斜が増してくる。
標高1200mのあたりは険しい坂で上りきると標高1225m方向が右に変わって
松の木の多い痩せ尾根を進むようになる。

間もなく、 御正人のタルの手前のピークに着く。11:36。
ここは他と違い、表面が白い砂で覆われている。あたりはピンクのツツジが咲いている。
切り株が幾つかあって、昼食にはうってつけだ。 標高1250m。

お上人のタルへの下りは、ちょっと険しい所だ。 5分でタルに着く。
上り返してから暫くはなだらかだが、徐々に険しくなる。

左が絶壁の所で足場のない1m位の空間に、下から曲がった太い樹が飛び出ている。
その樹をかかえるようにして反動をつけて向こうの岩に足を乗せて体重移動をする。
失敗したらアカンところだ。 こんな芸当をせず、他の経路を探すべきだったかな。

標高1400mの前後数十mは岩混じりの険しい急登が続く。
イワカガミらしき艶のある葉の群生が連続している。花は未だだ。(写真は1370m付近)


この辺りにイワウチワの群生があるという情報があるが、葉を拡大しても自分には見分けがつかない。
右はコイワカガミの蕾 。

岩場が終われば小広い尾根の中の急登になるが踏み跡は殆ど無い所もある。

尾根の上を外さないで上がっていけば踏み跡がはっきりしてきて滝子山の1580m標高点に着く。
初狩駅方面を示す標識が立っている。(写真には三角点、枯枝も写っている)
こちらのルートについても標識が示しているが「この先岩場 危険」とあって、枯枝で閉じてある。

頂上の方に向かう。途中、女性の2人組が下ってきた。
1610mの山頂までは大谷ヶ丸方面への分岐を経て、5分ほどである。  

8人程の先客が休んでいるが7人が女性である。

今日は何処にも雲がない快晴なので、周囲の山々がくっきり見える。


山頂では写真をいくつか撮っただけで通り過ぎて、西に下って行く。

南尾根へ向け左に曲がって下るカーブの所で直進方向に枯枝がおかれている。標高1450m。
これが浜立山への分岐である事を確認して、手前の小さなピークで小休止、英気を養う。


枯枝を乗り越えて西に向かう。明瞭な踏み跡が続いている。
少し上り返して二つ目の小さなピークが道の左にあり、「浜立山」と掛札がある。標高1452m。14時50分。
直進の道の方が踏み跡が濃いので大抵は素通りされるのだろう。

更に進むと、道が左にカーブして下る所で、直進方向が枯枝で閉じてある。左にテープ・布がある。

GPSの地図画像を見ると、ここから始まる支尾根にあらかじめ送り込んだ50m毎の標高点の連続が見える。
ここから下り始める。14:58。標高1450m。

途中、尾根に岩が連続する所で少し下を巻くような所や、尾根が小広く踏み跡の薄い所などがある。

標高と方角を確認しながら尾根伝いに降りて行く。時折赤や黄色のテープがある。

標高1200m付近で尾根が2手に別れ、左を下ると少し右にトラバースして961m標高点を経て
林道分岐の辺りまで尾根伝いに行けるが、ここは素直に右の尾根からズミ沢方面に下る。

尾根が最後に落ち込む所では急坂であるが再び踏み跡はしっかりしてきて、
滝子山 登山道に直角に降り立った。筋肉痛の起こるような段差が殆どない道だった。

標高は915m。登山道を左に下ると数分で滝子山への標識がある。
更に10分ほど下って行き橋を渡って上がると大鹿峠からの道に合流した。標高820m。
ここに小さな地蔵が置かれているのが「道証地蔵」である。滝子山、大鹿峠などの案内標識がある。

笹子駅までは、林道を下って吉久保から国道20号を経て約一時間かかる。
途中、高速道路を跨いだ後、振り返ると滝子山が良く見えた。


初狩駅:歩き出し7:35。藤沢子神社8:05→8:50殿平812m9:00→10:00休憩10:10
→10:20東稜に乗る→10:54鉄塔→11:36タル手前のピーク12:10
→12:15お正人のタル→13:50滝子山山頂

滝子山頂13:54→ 14:12南尾根分岐14:30→14:50浜立山14:55→14:58浜立尾根
→16:02登山道→16:14道証地蔵→17:08笹子駅17:38⇒立川

コースタイムについて
初狩駅から送電鉄塔まで歩程3時間
送電鉄塔から山頂まで 歩程2時間半。  (1時間半の30歳の報告者もいる。別の一人は2時間20分。)
滝子山から浜立尾根経由で駅までの歩程は約3時間。 合計8時間半の歩程となった。
単独なので慎重に歩いたが、休憩が少なく、約9時間半の所要時間だった。
ハイキングコースをコースタイム通りで歩く人は、ほぼ同様の時間がかかると思う。

大月からバスで遊仙橋を出発すると、鉄塔まで1時間半〜2時間として合計7時間半の歩程だろうか。
2004年4月5日に鞍吾山に登った健脚者のレポでは経路一部崩落が数箇所あり、鉄塔まで2時間15分かかっている。

本日の行程は、距離17.4km、累積標高+1557m −1404m 。
全行程の図は こちら  72k

04/05/06 滝子山南(寂ショウ)尾根  は こちら
04/06/14 滝子山東稜(遊仙橋から19号鉄塔経由)  は こちら
04’11/03  滝子山一般ルート(鎮西池)         は こちら

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