河戸帆待川は可部線の延伸区間に造られた中間駅である。2003年に廃止された河戸よりも可部寄りに片面ホームが造られた。名前に「川」とついているために、駅前に帆船のオブジェがあるが、駅名の由来となった帆待川は駅のすぐ近くを流れる小川のことである。

 延伸開業前までは可部線の終着駅だった可部からそんなに離れておらず、駅前にはショッピングセンターや税務署があり、真ん前の道路も車通りが多い。また駅周辺においては可部線の延伸開業を祝う、のぼりが掲げられ、この地域の住民がいかに鉄路の復活を望んでいたのかが、ひしひしと伝わった。

 可部線の電化区間は広島への通勤・通学圏であるがゆえに本数が多いが、可部~三段峡の非電化区間は本数が激減して使いづらい部分があった。しかし廃線復活による延伸は電化もされて広島まで電車1本で行けるようになり、当然のように電車を待つ乗客が出てきている。

 JRにとっては史上初となる廃線の復活、可部線にとっても新たな歴史の始まりとなった。

                                                         (2017.3.25)

河戸帆待川の駅名標。電化で復活したため、非電化時代よりも本数は格段に増えている。


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駅名の由来となった駅のそばを流れる帆待川。
狭いながらも近代化された河戸帆待川のホーム。
河戸帆待川の駅入口と帆船のオブジェ。駅は旧河戸駅の手前に造られた。
Kodo-Homachigawa
河戸帆待川