山の絵は何もヒマラヤを描いたからと言っていいとは言えない。重みのあるものが描けさえすれば、名もないどんな山だって立派な絵になれると思ふ。そこら近所の山をつつき廻ってゐても、山の絵は出来る筈だ。
塵芥の中に真珠あり
村上華岳
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