かんたん【邯鄲】
能の一。「邯鄲の枕」の説話を脚色する。
長唄・河東・一中・箏曲・常磐津・地唄などの曲名。能の「邯鄲」に取材。
_中国河北省南部の都市。春秋時代、衛の都。戦国時代、趙の都。交通の要地で、商業が栄えた。
〔動〕バッタ目コオロギ科の昆虫。体は細長く、スズムシに似て長さ約一二ミリメートル。淡黄緑色。前翅は半透明、後翅はたたんで尾状に前翅外に突出。触角は糸状で体長の約三倍。夏秋の頃、草の間にすみ、「りゅうりゅう」と美音を発す
る。 季・秋
邯鄲の枕
[李泌、枕中記](官吏登用試験に落第した盧生という青年が、趙の邯鄲で、道士呂翁から栄華が意のままになるという不思議な枕を借りて寝たところ、次第に立身して富貴を極めたが、目覚めると、枕頭の黄粱(コウリヨウ)がまだ煮えないほど短い間の夢であったという故事)
人生の栄枯盛衰のはかないことのたとえ。邯鄲の夢。黄粱一炊の夢。盧生の夢。
邯鄲の夢
「邯鄲の枕」に同じ。
[ 巻 ] 内二十巻
[季 節] 不定
[番組順] 四番(略式一番)
[太 鼓] 有
[稽古順] 第六(七番謡)
[ 面 ] 前:邯鄲男 後:大飛出