★シーン1★ |
〜MONOカンパニーオフィス内〜 |
四郎 |
(電話で)「はい、MONOカンパニーですが・・・はい、いつもお世話になっています。はい・・・そうですか。分かりました。よろしくお願いします・・・。失礼します。」
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サトル |
(四郎の方にやってきて) 「四郎君、会議室に集合な!」 |
麻人 |
「あれ?大和田部長は?」 |
サトル |
「部長じゃなくて、課長だろ?!」 |
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★シーン2★ |
〜会議室〜 |
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結城社長から通販雑誌の廃刊の危機を告げられ、皆そう然としている。 |
小春 |
「それじゃあ、みんなバラバラに?!」 |
麻人 |
「せっかくここまでやってきたのに。サトルさん!」 |
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深刻そうな表情のサトルの顔のアップ。(セリフはなし) |
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★シーン3★ |
〜テロップで 1999年9月22日 水曜日 〜 |
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MONOカンパニーオフィス内。四郎と天童が、社員のみんなにヒカルを紹介する。うつむきがちなヒカル。そこへ大和田が入ってきて、テレビのスイッチを入れると、「ザ・ビック対談!」の番組
がちょうどオンエア中で、アメリカのマイクロ・プラネット社のリック社長と一緒に、結城社長も出演している。(サトルが部屋に入ってきながら)
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サトル |
「大学の時の友達が、テレビ局にいるんですよ。
でも大変でしたよ。お父様をゲストにねじ込むの・・・。」 |
大和田 |
「さすが、サトルぼっちゃまだ! もう社長交代した方がいいですね
!」 |
サトル |
「でも、こんな事で契約取れれば楽なんですけど・・・。」 |
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結城社長と同じく番組に出演している通販レディースの社長 の春子、専務の夏子、常務の秋子が紹介され、3姉妹は突然着ていた服を脱ぎ、水着姿となり、場はおおいに盛り上がる。プラネット社の商品「ミスタートランスレーター」の独占販
売権は、断然通販レディース側が有利に。 |
鮫島 |
「もっていかれたなァ。」 |
麻人 |
「ああこれで廃刊決定だ!」
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結城社長が突然「うちも水泳はすごいですよ!」と言った事 が発端で、通販レディースチームと、自由型200メートルリレーで、
販売権を賭けて対戦する事になる。 |
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★シーン4★ |
〜MONOカンパニー社長室〜 |
結城社長 |
「すまん!このとおりだ。」(頭を下げる)
ソファーには、鮫島、サトル、麻人、四郎の4人が黒いビキニの水着姿で座っている。ロンパン姿の大和田が社長に近ずき・・・
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大和田 |
「社長、柔道の時は奇跡なんですよ! あんな事はもう起きないの。分かるー?! ねえ?」 |
結城社長 |
「うるさい!!」 |
大和田 |
「逆ギレはいりやがった、、、、。」 |
鮫島 |
「もううちはどっちにしたって廃刊なんでしょ?!」 |
麻人 |
「でも、社長の気持ち分かるなあ。最後の意地だけ見せたかったんでし ょ?社長?!」
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結城社長 |
「いや、本気で勝って欲しいんだ。」 |
麻人 |
「ばかじゃないの?!」
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サトル |
「そんな人の父親つかまえて、、、。」 |
結城社長 |
「サトルは分かってくれるよね?!」 |
サトル |
「ばかじゃないの?!」 |
結城社長 |
「サ、サトル?!」 |
四郎 |
「水泳大会で負けたら、即廃刊。笑顔取り戻せなかったら、即死亡か・・・。」 |
麻人 |
「なにブツブツ言ってんの、四郎?」 |
四郎 |
「ん? いえ、いや・・・。」 |
結城社長 |
「中津川君は、どうだい? 水泳の経験は?」 |
麻人 |
「僕? 僕は中学迄やってたんで、少しは・・・。」 |
結城社長 |
「おっ! そう!」 |
大和田 |
「なんだァ俺だけかと思って黙ってたけど、社長!実は私もですね・・・。」
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結城社長 |
「サトルも高校の記録持ってたよね?!」 |
サトル |
「はい、でも最近はやっていないんで・・・。」 |
鮫島 |
「ああ、そうなんだ・・・。」 |
結城社長 |
「ああ、そうなんだって、で、まさか君?!」
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鮫島 |
「ああ、俺も栃木のトビウオってね」
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一同 |
「ええー!」 皆期待を込めたように
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鮫島 |
「言われそうになった・・・。」 一同がっくりする。 |
結城社長 |
「え? どっちなんだよ!! 君は!!ホントにもう微妙だねェ。・・・あらァいい体してるわ。甘粕君、」 |
四郎 |
「はい?」 |
結城社長 |
「君はどうだい?」 |
四郎 |
「いや、僕は福岡ですから・・・。」 |
麻人 |
「イヤッ、そうだよ! 四郎福岡じゃん!」 |
四郎 |
「海があって・・・」 |
麻人 |
「うお!」
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サトル |
「そりゃ、すごいな。」 2人同時に喋る |
四郎 |
「毎日・・・」 |
一同 |
「うお!」 |
四郎 |
「見ていましたよ。水泳部の練習は。」 一同がっくり |
大和田 |
「見てないでやれよ!今日の日のために!」 |
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ドアをノックする音。女性社員が入ってきて、男子社員の水着姿を見て、ちょっとふき出
しながら |
女性社員 |
「失礼します、社長。 あの・・・君島社長達が・・・。」 |
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★シーン5★ |
〜MONOカンパニーオフィス内〜 |
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君島3姉妹が帰った後で、赤と白のトレーニングウェア姿の4人と大和田に向かって
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結城社長 |
「水泳部! ちょっと集まれ!」 |
大和田 |
「なんだよ?水泳部って」
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結城社長 |
社長、パンパンと手をたたいて「早くしろ!今からな、合宿に行かしてやる!」 |
大和田 |
「なんだ?行かしてやるって?!」 |
結城社長 |
「うるさい!つべこべ言わずに行ってこいよ! えッ!それじゃあみんな仕事に戻ろう。」 |
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★シーン6★ |
〜セミの鳴く声。合宿先のプールへと向かう四郎と大和田。小学校のグランドを歩きながら
〜 |
四郎 |
「え?」 |
大和田 |
「なんだよ!合宿って小学校のプールかよ!何考えてんだよ、あのタコ社長!!」 |
四郎 |
「泊まるのは近くの保養所です。」 |
大和田 |
「絶対偉くなって、いつか結城に靴舐めさせてやる!フン!おい!!」 |
四郎 |
「はい?」 |
大和田 |
「トレーニングだ!!」 |
四郎 |
「あ、はい!」
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突然、プールの方から誰かの飛び込む音が聞こえてくる。慌てて音のする方へと行ってみると、そこには1人で練習をしているサトルの姿。1人で黙々と泳ぐサトルを見て
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四郎 |
「サトルさん、、、。」 |
大和田 |
「えらいなあ。」
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四郎 |
「ええ。」 |
大和田 |
「よし、俺もがんばるぞー!サトルぼっちゃん!!」
金網のフェンスをよじ昇ろうとする |
四郎 |
「課長!」 |
大和田 |
「ムリだな。」
昇るのをやめ、1人でプールの方へと駆け出す。 2人に気ずき、泳ぐのを止めるサトル。 |
サトル |
「四郎くん!」 |
四郎 |
「あ、あのサトルさん、あさっての試合、絶対勝ちましょうね!」
サトルつけていた水中メガメをはずしながら |
サトル |
「みんなは?」 |
四郎 |
「あとから来ます。ヒカルちゃんも準備して来るって言ってました。」
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