天国に一番近い男〜2時間スペシャル〜


セリフチェック:由里子 
想い出の名シーン
 シーン7〜14
 その他のシーン: シーン1〜6 シーン15〜ラスト
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★シーン7 〜夜、合宿先の保養所の一室〜
  麦茶をコップ4つにそそぐヒカル。そこへ四郎、サトル、大和田が入ってきて
 四郎 「ああ久々に泳いだから疲れたァ。」
 サトル 「疲れたァ。」
 四郎  「ああ、喉乾いた。ありがとう、いただきまーす!」
 サトル 「いただきます!」
2人グラスを持ち、飲もうとする。2人を見つめるヒカル。
 大和田  「ちょっと待ったー! こういうのキャプテンからでしょ!ぼっちゃんも!」
と言いながら、2人からグラスを取り上げ、自分で2杯共飲んでしまう。
 四郎  「何でそうなんだよー! ったく!」
 大和田  「ああうまい!」
残りのグラスに手をかける四郎とサトル。だがそれも大和田が取り上げ 気に飲んでしまう。
 四郎  「ああ、きたない!」  
 大和田  「ああうまい!」
 四郎  「一杯くらい飲ませてくれたっていいじゃないですか!」
 大和田  「ああうまい!! ダメ!! ゲー(ゲップをする)」
その様子を見つめるヒカル。
と、玄関の方でガタンという物音、玄関へと向かう4人。  

★シーン8 〜玄関 〜        
天童がベロベロに酔っぱらった麻人、鮫島をかついで 入ってきている。
 小雪  「うわ、ちょっとどうしたの!」
 四郎  「麻人?!」
 小雪  「うわァお酒くさい!」
 大和田  「ばかやろう!何やってんだ、お前!!」
 四郎  「天童、何やってんの? 天童。」
 天童  「こいつら表で寝てたぞー。」
 四郎  「え?!」
 小雪  「どういう事?」
 四郎  「ちょっと! 酒くせェー!!」
完全に酔いつぶれてひっくり返っている2人。
 鮫島  「秋子さん♪」
 麻人  「あん、夏子さん♪」 2人で抱き合う。
その様子を驚いたように見つめるヒカル。
「いや、もう何よー!ちょっと 信じられない! 
 四郎  「とりあえず、あ、小雪ちゃん、ほら! お水!  
 小雪  「四郎君も最低だよ!」 その場を立ち去る。
 四郎  「何で?! え? 何で小雪ちゃん!! えっ?!」
 鮫島  「Cの1029!」(寝言)  麻人の方は吐きそうになり、口を押さえる。
 大和田  「ふざけたマネしやがってー!」  あきれたようにその場を足早に立ち去る。
 サトル 「こんなに酔ったの見た事ないよ。」
 天童  「酒以外のものを飲まされたのかもしれないな。」
心あたりがあるというような表情のヒカル。
 四郎  「どういう事?!」
 天童  「まっ、運ぼう!!」
 四郎  「鮫島さん、行きますよ! ほら、ねえ!!」  
天童と四郎が2人を運ぼうとしていると、水の入ったバケツを持って 大和田が戻ってくる。2人の頭の上に容赦なく水をかける大和田。
 麻人  「ウワァ!!」
 大和田  「恥を知れ! 恥を。 お前ら会社を愛していないのか!!」

★シーン9 〜部屋の中〜 
すまなそうに正座をしている鮫島と麻人。それを見ている四郎とサトル。大和田が鮫島と麻人に向かい、立ったまま
 大和田  「お前らは会社をなめてる。社会をなめてる。 お前らはいいよ、まだ若いし、独身だし。適当にフリーターでもやってりゃ食えるだろ う。こっちは家族がいるんだよー!! 家族がー!!(怒鳴る)廃刊になってみろ。次どんな所に飛ばされるか分かったもんじゃないんだよー!!」
 鮫島と
 麻人 
(下を向いたまま) 「すいませんでしたー!!」
 大和田  「謝るんなら心から謝れー!!」 その様子を見つめる四郎とサトル。
 四郎  「へェこんなに上司っぽい大和田課長初めて見た。」
 サトル 「ほんと!」

★シーン10 同じ部屋。          
先程のお説教からかなり時間が経っている設定。
 大和田  「人は支え、支えられて初めて人の字が出来る、見ろ!このハネを!」
手のひらで人という字を作りながら
 サトル 「課長!」
 大和田  「え?!」
 サトル 「お説教は長いと効き目がなくなるんですよ。」
 大和田  「あ、え? そうなの?!」
ふり返ると、扇風機にあたりながらくつろく麻人と、足の指のつめ切りを している鮫島の姿。
 大和田  「ああーきさまらー!! 歯をくいしば・・・(と、突然お腹の下る音と共に お腹を押さえてうなだれてしまう大和田)」
 四郎  「課長?! 課長、どうしたんですか?!」
 鮫島  「課長?!」
 麻人  「課長?!」
 大和田  「お腹痛い、、、」

★シーン11 〜病院の診察室〜            
医師が診察台の上の大和田の腹部に手をやる。心配そうに見ている四郎、麻人、サトル、鮫島、小雪 、天童、そしてヒカルの7人。
 四郎  「先生、どうなんでしょう?」
 医師  「強力な下剤か何か飲みましたね?」
 四郎  「下剤?!」
ヒカルの方を疑うようなまなざしで見つめる天童。
 医師  「まあ、でも心配ないですよ。1週間も大事をとれば治りますよ。」
 大和田  「1週間?!(ベッドから飛び起きるが、すぐにお腹の鳴る音。苦しそうに再び横になる) んんん!!!」   
病室を出てくる7人。最後に部屋を出てきた小春に向かって  
 サトル 「小春、あとよろしくな!」
 小春  「うん。 あ、台所におにぎり作ってあるから、後でみんなで食べて!」
 サトル 「サンキュー!」

★シーン12 〜保養所の部屋の中〜          
みんなでおにぎりを食べようとしている。それを見つめるヒカル。
男子全員 (天童以外) 「いただきまーす!」
 四郎  「ああ腹減ったー!」 天童が部屋に入ってきて
 天童  「ちょっと待て!!」
男子全員  「え?!」
 四郎  「何だよ!まだたくさんあんだから、食意地はるなよなァ。」
「何?!」 四郎の手からおにぎりを取り上げる天童。
 天童  「もしかしたら、、、、(おにぎりを2つに割り、中を確かめる)」
 四郎  「あ!薬だー!」
 サトル 「大和田課長もこれで? もしかして鮫島さん達も飲まされたんじゃ? 」
 鮫島  「あ・・・はめられたんだよ、君島3姉妹に!」
麻人、少し口に入れたおにぎりを吐き出しながら
 麻人  「汚いマネばかりしやがってよー!」
 鮫島  「おい、ここまでやられて黙ってることねェよ!あいつらんとこ乗りこも うぜ!」
 麻人  「そうだよ。」
 サトル 「行こう!」  
 四郎  「何考えてんだよ、あいつら・・・。 あ、ねえ、大丈夫だよ、ヒカ ルちゃん! 俺達がガツンと言ってやるから、 ねっ!行きましょう。」
 鮫島  「おお!」
 四郎  「ヒカルちゃん」    
部屋を出ていく4人。残ったヒカルと天童。天童のヒカルを見つめるまなざしから逃れるようにして、四郎達の後を追 うヒカル。

★シーン13 〜君島家のダイニングルーム〜
豪華な食事を囲んで、通販レディース水泳部員と3姉妹が なごやかに 喋っている所に、MONOカンパニーの4人とヒカルが入って くる。
 四郎  「お楽しみのところ失礼します。」
 春子  「あら、MONOカンパニーさん。」
通販レディース水泳部員  「こいつらが水泳部?」
一同、笑う。「ハハハハハ」
 四郎  「どうして汚いマネばかりするんだ?」
 春子  「何の事?」
 サトル 「お前らが鮫島さん達眠らせたんだろ?」
 麻人  「何で薬なんか使うんだよ。」
 鮫島 「騙しやがって!」
 夏子 「別にグーグー寝てるから、お先に失礼したんじゃない。」
 秋子 「自分達が酔いつぶれたの人のせいにしないでよ!」
 四郎  「うちの社員が1人腹痛で倒れた。」
 春子  「それも私達が? 冗談じゃないわ!」
 四郎  「夜食にも薬が入ってたんだぞ!そんな事するのあんた達以外どこに      いるんだよ。」
 夏子 「あたし達がそんな事出来る訳ないでしょ!第一、あなたた達がどこに いたのかさえ知らないんだから!」
 春子 「でも、うちの家族が1人お世話になってるみたいだから、その子が勝手にやったっていう可能性はあるけど。」     
 四郎 「えっ?!」
 春子 「ねェ、ヒカル。」 黙って下を向いているヒカル。
 麻人 「そんなバカな!」
 サトル 「いい加減な事言うな!」
 四郎 「こんな時だけ家族ずらか?あんた達都合がいいんだよ!なあヒカルちゃん、ヒカルちゃんも言ってやれよ! ほら、な!!」
(ヒカルの手を取り、前方へと進む。)
 春子 「ヒカル、どうなの?」ヒカルの顔のアップ。
 ヒカル 「あたしが・・・やりました・・・。」
 四郎 「ヒカルちゃん?!」
 春子 「私が薬を入れろとか言った?」
 ヒカル (うつむいたま)「言ってません・・・。私が・・・勝手に・・・。」
 春子 「ふふ、 ほら。」
 四郎 「嘘だ! 嘘だよね? ヒカルちゃん!」
 ヒカル 「ごめんなさい、私が薬を・・・。」
 春子 「さあ、もう分かったでしょ?!とんだ濡れ衣だわ。出てって!!」
 四郎 「そうか・・・お姉さん達に薬入れろって命令されたんだね?そうなんだな?!」
 夏子 「ちょっと!言いがかりもいい加減にしてくれる? 早く出てってよ!」
 四郎 「ほら、言ってやれよ!命令されたんだって、ねェ?! もうニ度とこんな事しないでって、、、。ほら、言ってやれ! どうして言えないんだよ! なあ!君はお姉さん達には何も言え ないんだね。 フー(ため息) お姉さん達だろうが何だろうが、間違った事言ってる 人には 何言ったってバチは当たんないんだぞ。なあヒカルちゃん!こんな事してたら一生この人達に怯えて生きてかなきゃいけないいんだ ぞ! それでもいいのか、 なあ!」 ヒカル部屋から立ち去る。
 四郎 「ヒカルちゃん!!」

★シーン14 〜テロップで 1999年9月23日 木曜日〜  
MONOカンパニー合宿風景。 ドラマの主題歌「Oh! Heaven」 が軽快に流れている。四郎に過去を打ち明け、明るい表情のヒカルが水泳のコーチ を しながら、トレーニングをしている風景。  
 ヒカル 「じゃあ、実践的にやります。トップはサトルさん。」
 サトル 「はい。」
 ヒカル 「2番目は麻人さん。」
 麻人 「はい。」
 ヒカル 「3番目は鮫島さん。」
 鮫島 「はい。」
 ヒカル 「そしてアンカーは四郎さん。」
 四郎 「えっ?! 俺がアンカー?!」
 ヒカル 「さっきのタイム、1番よかったから。」
 四郎 「え、ホントに?!」   
 ヒカル (うなずいて)「これならいいレースになると思う!じゃあやってみよ う!」
 全員 「おお!!」
 天童 「気合入れてけー! 気合!!」   
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