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APA4200改造(分解とコンデンサ交換)その1

まな板のコイ 実は先日、YオクでAPA4400Gという100W*4chという強力なアンプを落札して換装したため、APA4200が余ってしまいました。ただ押入にしまっておくのも勿体ないので、今後の参考のために分解してしまいましょう!ということを思いついたわけです。
そこでgoogleで検索しまっくったところ、なにやら「オペアンプ」といわれる集積回路を取り替えると音質がまったく変わる…とか、コンデンサを変えると良い…とか言っておられる方がいらっしゃることがわかりました。
そういったHPで調べてみた結果、「分解して改造しよう」ということになりました。なんと単純な…
解剖しました。 分解はちょっと前にしてみたのであっという間でした(笑)
中央に見える銀色の3本の物体は、それぞれ電源用のパワートランジスタの放熱用に設置されています。そう、アンプのドライブはかなりの放熱を伴いますのでこういった対策が必要なのです。たいていのモノが、外装のケースがヒートシンクをかねているようでして、この場合も銀色の物体の上に放熱用シリコングリスを塗布し、それでケース自体に熱を伝えています。
電気の流れは、写真右上の方の端子から入ってゆき、そしてコンデンサやコイル、パワートランジスタを経て中央下の部分に到達します。
その後、ここにあるオペアンプを経てもう一度パワトラを通過して出力されます。
電源用のコンデンサとコイル 電気の入り口に当たる部分です。ここには金メッキ端子があり、これが電気を受け取ってコンデンサ・コイル・トランス等を通過してゆきます。問題はここにある緑色の電解コンデンサ(筒状の物体)です。
通常電解コンデンサは、アルミのケース内にフィルムなどが詰まっていて電解液が浸されています。この液体が蒸発しないようゴムパッキンでふたをしているのですが、長年の使用により「ドライアップ」という液体が抜けてしまう事があるそうです。また、規定の電気容量ほど容量がなくなってしまっているかもしれません。このアンプの製造年が94年ということを考えるとそろそろ交換してもいいのかな〜、なんて思えたわけです。
しかし秋葉原でいろいろ物色したのですが、オーディオ用で16V6,800μFでしかも105℃耐久品なんてこんな小さいサイズの物がなかったので次回にお預けとしました。
コンデンサ交換。 黄マルのところのコンデンサはRCA入力の最初の部分についているため、エルナーの電解コンデンサ(50V33μF)に交換しました。ここは熱の影響が少ないため85℃品でもOKでしょう…。ちなみに元のコンデンサはスリムなものだったため、交換したものでは5個並びませんでした。仕方なく1個だけ高足にして逃げました。
入手先は秋葉原の若松通商です。
写真は交換後の物です。 わかりづらくてスイマセン。白マルのところは元々ついていた電解コンデンサを外し、同じ容量・耐圧のものに交換しました。東信工業製105℃・低ESR品です。本当はこんな安物ではなくオーディオ用を使いたいところですが、さしあたって効果が体感できたら本格着手ということで・・・(逃)
そして黄マルはオペアンプというICです。元々はJRC(今の新日本無線)製4558Dと4580Dがついていました。このオペアンプはどちらかというと中高音がすっきりとドライブするものらしいのですが、メーカーのHPで調べるとオーディオ用の選別品(4580DDや4558DDといったローノイズなもの)があるとの事でしたので、今回はそれらに交換することにしました。
交換は既存のオペアンプを取っ払い、8ピンのソケットを半田付けしてオペアンプをはめる、というものです。ちなみに集積回路(IC)は熱に弱いので、取り外したものはサヨウナラ!だと思います。
入手先は秋葉原の千石電商と秋月電子通商です。秋月のほうがちょっと安かったかな?
放熱用ヒートシンク 写真左側の銀色の部分はヒートシンク代わりのケースに熱を伝える部分です。パソコンでもCPUを交換するときにヒートシンクに密着するようシリコングリスを塗るかと思いますが、アンプも同じようにします。パソコン用に売っている200円くらいのチューブに入ったもので十分でしょう…。これもパソコンDIYのお店で見つけました。
疑わしいコンデンサ。ドライアップしてるかも… 中央上の部分、4つのコンデンサはちょっと疑わしい部分でした。交換したい部分でしたが、これも35Vで3,300μF・105℃品・オーディオ用なんてなかったので断念しました。今度は低ESR・105℃品でとりあえずやってみようかと思います。
そしてコンデンサ後ろの配線も、もう少しいいモノに交換すれば音が良くなるんでしょうかねぇ〜
昆虫みたい…電気部品の死骸です(笑) 今回交換した電解コンデンサとオペアンプ。コンデンサは痛んでいる様子がなかったのですが、いかんせん安物なので逝っていただきました。オペアンプも選別品(=低ノイズ・高音質?)に交換しましたのでサヨウナラです。
元通りに組みました… 本当は余計な金属の接点は増やしたくなかったのですが、今ついてるAPA4400Gの電源ケーブルは8-6の端子なのでAPA4200に合いません。仕方なくジョイントケーブルをつけて電源供給です。
感想
まず、「中高音域がエライすっきりしたなぁ」と感じました。元々NJM4580DDやNJM4558DDといったオペアンプは、どちらかというと低音より中高音のほうが良いと聞いていましたので納得の結果です。あと中高音の立ち上がりのスピードが上がった(歯切れが良い…というのでしょうか?)ような感じもします。とにかくツンツンした音に変わりました。J-POPなんか聞くのにもってこいでしょう。でもこれは私の好みではない音です、ハッキリ言って。だってロックやメタル聴くには、ガツンとした低音って結構必要なんです。ドラムだけではなく、ギターもベースも結構低音が必要なんですよね。
正直、交換する前から結果は調べて回ったHPなどで読んで推測は出来ていました。でもここまでツンツンしたものに変わるとは思いませんでした。もちろんオペアンプを交換しただけではないのでコンデンサ交換が影響しているかもしれませんし、これが本来のAPA4200の音かもしれません(新品の状態で聞いたことがないので…)。
ただ思ったのは今のシステムはサブウーファやパッシブネットワークを組んで音を作っているわけではないので、そういったものを追加すれば少しは変わるのかなぁ…なんてことです。
☆★☆ 部品はここで購入しました。 ☆★☆
秋月電子通商……HPリンク
千石電商…………HPリンク
若松通商…………HPリンク
→電源部分のケミコン交換はコチラよりごらんいただけます(040411更新)
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