小田原囃子(祭囃子)に用いる楽器

小田原囃子(祭囃子)に使われる道具(楽器)は  大 胴おおどう(大太鼓)1人
締め太鼓しめだいこ(小太鼓)2人 (篠笛)1人  鉦(かね又はしょう)1人 の
5人で構成される5人囃子が基本とされています 現在では演奏場所 ステージ等の
スペースによって人数や楽器の数を変えて演奏しています
         
五 人 囃 子

次に楽器を個々に紹介し又 面白い別称を紹介します
※印は下記参照  
大 胴(おおどう) 大太鼓
 太鼓にも大きな胴 小さな胴あります
 この大きな太鼓 胴に革貼る時鋲で
 とめます 
                                                                             
締め太鼓(しめだいこ) 小太鼓
 ロープ又は金具で締めて音程を調節する
 ところから付いた名称 大太鼓の右側
 (五人囃子の写真)が 締め太鼓タテ
 その右が締め太鼓ワキ(ナガレとも言う)

 ※1小田原囃子はロープで締めるのが特徴
 別称 調べとも言う                    
                        上から 一本調子
二本調子・三本調子・四本調子
五本調子
横 笛 (篠 笛 しのぶえ)
 竹(篠竹)を使って作るところから付いた名称
 左の一本調子〜五本調子(他にも有)と数字
 が多くなれば音程は高くなる 小田原囃子は
 三本調子が主流 別称トンビ 鳶の鳴き声の
 『ピーヒョロヒョロ』からの称
  
                            鉦                 バ チ
鉦 (しょう ・ かね ・ すりがね)
 ※2『小田原囃子は笛が中心となり』といわれて
 ますが 本来は鉦がオーケストラのコンダク
 ターの役目をします 別称は※四助(よすけ)
 
 バチは竹の棒(昔は鯨のヒゲを使用した
 そうですが 再現してみたところ どの様に       
 使用していたのか分かりませんが 現在の
 使用方法では使用できませんでした)に鹿の
 角を付けた物で叩いて鳴らす 又オーケストラ
 に係わる人たちは『チャンチキ』と言うそうです


 ※四助は 大太鼓 締め太鼓 笛の四人を助ける(コンダクターとしてまとめる)事からの称
  一説には 四助という飴屋が鉦を鳴らしながら飴を売り歩いると 囃子を奏している
  所に通りかかり 屋台に呼び上げられ一緒に合奏をした それで鉦だけは各が違うので
  ほかの物に遠慮をして 後ろのほうで叩くのだと言うのだが??

 ※1小田原囃子はロープで締めるのが特徴 
 革の厚みで ナミツケ(1ミリ〜1.5ミリ) 2丁掛け(1.5ミリ〜2ミリ) 3丁掛け(2.5ミリ前後)
   4丁掛け(3ミリ前後) 5丁掛け(3.5ミリ前後)という名称が付いている 3丁掛け以上は
   普通ボルトで締めますが 小田原囃子(3丁掛)はロープで締めるのが通常です
   (ボルト締めと比べると音が柔らかく聞こえる)

    

 ※2小田原囃子は笛が中心となり

 ※2前ページで 囃子の構成の説明の所で 囃子(屋台) 聖殿 神田丸 鎌倉 仕丁目を
   ご紹介致しましたが この一曲毎に 打ち出し・囃子・きざみ・きり(前ページで説明) 
   という曲に分かれています 今演奏しているところから次の曲に移る(囃子〜きざみへ
   というように)ような場合笛が合図のメロディーを吹くことにより次々と曲を進めます

                     
下の太鼓を叩いて(クリック)下さい 小田原囃子(約1分間)がお聞きになれます  
              パソコンにより お聞きになれない機種もあります あしからず                     
          

打ち出し〜地ばやしの部分 キザミの部分 キザミ〜キリの部分
                                                                             【1】打ち出し〜地ばやし  【2】キザミ  【3】キザミ〜キリ の順番にお聞き下さい


※小田原市役所内 『文化財保護課』にて 小田原ばやし(他 小田原の文化財)の
ビデオテープの貸し出しをしています お気軽にどうぞ
          

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