祭り好きの 智造爺さんに聞いた話

                             ※印は 最後に説明がありま〜す

昔 むかし その又むかし 浦島太郎が竜宮城から?
まだかえって!∴ 来てないころの☆?!∴
時代???の話なんだ

    『神さま〜これから種をまくダヨ今年も 五穀豊饒《ごこくほうじょう》
   おネゲエしますだ』と言って 春の種まきの時期になると 神様にお願い
   したそうだ  秋になって収穫が終わると 『こんなにたくさん穫れたダヨ
   神さま〜今年も五穀豊饒ありがとうごジェーマスだ』と言って神様に感謝
   したそうだ 春に種をまき 秋に実り多き事のお願い そして秋の大収穫
   に対する感謝 この二つが春のお祭りと 秋のお祭りになったんだって

     皆さんのところは 春? 秋? どっちかな     なに! 夏だって!!それは 
     もしかすると 昔は 農業に関係が無かったのか(漁業・林業・石材関係などの
     町だったのか?) 又は 春秋のお祭りが都合によりずれたのかもしれないネ

又は 夏は暑くって食べ物が腐りやすく 疫病がはやりやすいので
病気にならないように 神様にお願いした と言う話もあるのです

まー いずれにしてもお祭りと言うのは 五穀豊穣・子孫繁栄健康などを
神様にお願いしたと言うのがそもそもの起こりのようです 


     穴部 姥 神 社 板橋 居 神 神 社     米神  八幡神社


根府川 寺山神社 今井 八幡神社 多古 白山神社
       大昔の人は  神様は空の高〜いところに住んでいると信じていたんだ
       お祭りの日になると 空からお祭りの有る土地へ降りてくる
       空から降りると言っても 直接地上には降りられない まず地球上の
       一番空に近いところに降りる そこは高い山なんだヨ ここに降りてから
       平地に降りるのだ 徐々に降りないと神様とはいえケガでもするのかな

山車の中から見た 山車を引く人

   祭りの日ともなると 病気の元や悪魔が自分の土地に入り込まない様 そして神様
   から頂いた幸福が外に漏れないように しめ縄を張り巡らせ神様を迎える
   神社には高い柱を立て神社の印となる旗をつける(のぼり旗) そしてこのてっぺん
   には『榊〈さかき〉』という木をつける この榊も大昔は自分の土地の一番高い山から
   切ってきた木の枝を付けたもんなんだ だからこの『のぼりばた』が 神様にとっては
   高い山と同じようになるんだって

   
 
        祭りの当日又は前日の※宵宮に神主さんはお神輿の前などで幣束〈へいそく〉
        (棒の先に半紙で作ったお〆をつけたもの)をシュ シュと左右に振りながら 
        『おーーー』と声を出しているのを聞いたことがあると思う 実はこの声が空から
        降りてきた神様を神輿の中に案内(魂を入れる)しているんだ 神様が乗った神輿を
        担いで町中練り歩く 神様が乗っているにもかかわらず 時々大きく左右又上下に
        ゆする なんと乱暴なことだ でもこれはゆすることにより 神様の幸せを街中に 
         こぼしているのだそうだ だからお祭りをすると街中の人は幸せになるんだってさ                            
でも こういう話はネ 色々あって
 もう一つは 少し難しくなるんだけど 自分の生まれた土地を
守ってくれる神様を 『産土神 うぶすながみ』 又は『鎮守の神 ちんじゅのかみ』
と 言います お祭りの日になると産土神は社を出ておみこしに乗り移り
地域を回り 家々の悪い事を払い幸福を授け再び社に戻る
こういう話もあるんですよ 昔の話ですからネ


       最近は 山車と神輿は別々に行動しているけれど 本当はネ
       お囃子を囃している山車が先頭に 神輿が後になり笛 鉦 太鼓で
       囃子ながら神輿を先導し 街中を練り歩くんだと 

    
大祭礼 小祭礼(大祭り 小祭り)
どこの地域にも 大祭り 小祭りと言うのが在る 大祭りは3年 4年あるいは5〜6年に1度
中には72年に1度という土地(茨城県水府村の金砂神社)も在る 昔は12支の未年には必ず
大祭礼が行われていた なぜお祭りを大小二つに分ける必要があったのであろうか? それには
二つの説があり 一つには 『木星の周期説』 もうひとつは古代中国の 『陰陽五行説』が在る
 
              

    
 木星の周期説 木星の周期は12年 この周期の変わり目には地球上に大きな
   異変が起きるとされている 従って周期の変わり目にあたる年は 大きなお祭りをし災いを
   逃れるよう神様にお願いをする 此れが大祭礼(大祭り)である

          
  陰陽五行説(いんようごぎょうせつ) 陰 陽 この二文字の読み方は いんよう ・ おんよう
   おんみょう の 三通りの読み方が有り この読み方により意味はだいぶ変わってくる            
   この説によると 十二支の未年にあたる年は太陽の光が弱まるとされている
   太陽の光が弱まると 殺菌力が弱くなり 日照りが少なくなるので疫病が流行り 又
   農作物が不作となる そして6年後の丑年には水飢饉(みずききん)のため旱魃(かんばつ)
   が起き作物が採れにく くなり ひいては健康上の問題にも関係してくる  いずれにしても
   お祭りをする原点の 無病息災(むびょうそくさい) 五穀豊饒(ごこくほうじょう)を願い
   悪い事が起こると言われる年には 大きなお祭りをして神様にたくさんのお願いをする
   これが大祭礼(大祭り)をする意味と思われます


            


言 葉 の 解 説

五穀豊饒〈ごこくほうじょう〉 五穀とは 米 麦 粟 きび 豆 この五つの穀物をいい
これが豊作であることを願った
宵 宮  〈よいみや 祭りの前日の小さなお祭りのことで 宵から始まるところ
から宵宮と言い 又夜の宮だから夜宮〈よみや〉 そして
宵祭り〈よいまつり〉 又前日の小さなお祭りだから小祭り
とも言う


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