Ticket Museum1979

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Camel 79.1.22 厚生年金会館
Camelの遅すぎた初来日。
そこには、オリジナルメンバーだったキーボードのピーター・バーデンスとベースのダグ・ファーガソンの姿はなかった。しかし、メル・コリンズ、デイブ&リチャード・シンクレア、ヤン・シェルハースという強力なメンバーを加えた新生キャメルは想像以上に素晴らしい。
キャメル・サウンドは不滅だった。そう、キャメルはアンディ・ラティマーのものだったのだ。そのサウンドはひたすら美しい。しかし、その美しさはいつも、哀しみや狂気と隣りあわせなのである。

Linda Ronstadt 79.3.3 日本武道館
ウエストコーストを代表する歌姫、リンダ・ロンシュタットの79年の初来日公演。
オープニング・アクトはリビングストン・テイラー。
バンドはワディ・ワクテル、ラス・カンケルらレコーディングでもおなじみのミュージシャンたち。
MCもほとんどなく(これって手抜き?)次々と演奏される。元気なロックンロールやしっとりとしたバラードを歌う彼女はアルバム"Livinig in USA"のジャケットのイメージどおり。
ソングライターではなくシンガーである彼女はレパートリーの殆どがカヴァーなのだけど、その選曲センスはいつもいい。彼女の曲からたくさんの優秀なソングライターを知ることができた。

Super Guitar Session '79
79.3.5 中野サンプラザ

ジャズ・レーベルECM所属のギタリストのショーケース・ライブ。
やはり、パット・メセニーがよかった。ただ、この時は新人ということもあって一番最初に出て時間も30分ぐらいしかなかった。
透明感あふれるそのサウンドを初めて体験する観客は皆魅了されていた。
その後の活躍ぶりはみなさんご存知のとおり。

Earth Wind & Fire
79.3.26 日本武道館

誰もが待ち望んだアースの来日。
会場は開演前から異常な熱気に包まれている。一曲目から総立ち。
会場整理のオニイサン達が走り回ってる。レインボーのコンサートで、死亡事故があったばかりなのでぴりぴりしてる。
例のマジックショーありのバーデン・ホワイトは空を飛ぶし演出もなかなか。
アル・マッケイもラリー・ダンもいたこの頃のEW&Fは最高でした。

Keith Jarret Quartet
79.4.2 厚生年金会館

クロスオーバー、フュージョンとくればメインストリームなジャズに向かうのも当然。
で、キース・ジャレットのコンサート。 僕の知っていたジャレットはソロのライブでとっても静かでリリカルなピアノって感じだったけど、このクアルテットのライブは、もうビンビンにスゥイングしてるゴキゲンなものだった。

この頃の僕は、ジャズ雑誌 "スゥイング・ジャーナル" の置いてある喫茶店に毎日のように通い、FMのジャズ番組を聞きあさり、ときどき新宿のDisk Unionの地下(行くたびにワクワクする天国のようなところ)にあったジャズのフロアで¥300〜\1000の中古盤を買ったりしていました。

Milt Jacksonn & Ray Brown Quintet
79.4.9 厚生年金会館

MJQより断然アーシィでブルージィ。ものすごくスゥイングしてる。
なんて、後からわかったこと。ただ、このころジャズに出会うことで、ロックやポップスを聞くのと違うモードを手に入れたような気がする。
今、これとまったく同じライブを見たらまた違った事をかんじるのかもしれない。

Blue Oyster Cult
79.5.7 厚生年金会館

特別ファンではないけど、わりと好きなバンドなので行ってみた。
曲のタイトルはいつもおどろおどろしているが、やっていることはシンプルなわかりやすいアメリカン・ロック。
その頃はまだ珍しかったレーザー光線を使っていたり、うわさの全員ギターも見れたし、楽しめたコンサート。

Eagles 79.6.25 武道館
ウエストコーストのというより世界的なバンド、イーグルスの79年2回目の来日公演。 
"Long Run"ツアーのスタートとして日本が選ばれたわけだけど、当時はバンドの状態があまりよくなく、各紙のコンサートレビューは辛口のものが多かった。そしてこのツアー終了後、バンドは解散。
オープニングは"Hotel California"、初来日の時は"Take it Easy"だった。そんなところにもバンドの変化がわかる。
ホテカルは彼らの代表曲とされているけど、最初に聞いた時はショックだった。それは言ってみれば"カリフォルニア幻想"の崩壊。パラダイスだったはずのカリフォルニアの現実の姿が歌われている。

95年の再結成ライブは、TVや新聞でも取り上げられるほど話題を呼んだ。そこにはそんな重たい空気はなく、ロックの歴史を歩いてきた自信と余裕に満ちた素晴らしいコンサートでした。

Art Pepper Quartet 79.7.16 郵便貯金ホール
友達に連れて行かれたコンサート。
実はあまりよく覚えていない(悲)
でも、この偉大なサックス奏者を見れたのは幸せなのかも。
もっとジャズを聞いていればよかった。もう2度と見れないんですね。

Al Stewart 79.7.23 中野サンプラザ
"Year Of The Cat"は今聞いてもほんとにいい曲。哀愁のある美しいメロディ、決してうまくはないけれど優しいアルの歌。ポップス史上に残る永遠の名曲だと思う。
コンサートは淡々としていたけれど、優しさが伝わってくる素敵なコンサートでした。

Lee Ritenour & Friendship
79.12.3 厚生年金会館

ギター小僧あこがれのリー・リトナー。ラリー・カールトンと人気を二分していた。
これは何度目の来日なんだろう。
息を飲むインタープレイ、美しいバラード、聞かせどころはたくさんあった。
メンバーはドラムス:アレックス・アカーニャ、ベース:エイブ・ラボリエル、キーボード:ドン・グルージン&パトリース・ラッシェン、パーカッション:スティーブ・フォアマン。


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