Ticket Museum 1980

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The Crusaders 80.1.5
新宿厚生年金会館

年明け早々やって来たクルセイダース。大ヒットアルバム"Street Life"のツアー。メンバーは3人になり、バンドというよりユニットという感じ。
ハイライトはやはりランディ・クロフォードのヴォーカルをフィーチャーした"Street Life"。

Fleetwood Mac 80.2.4 日本武道館
"Fleetwood Mac"と"Rumor"はほんとにいいアルバムでした。この頃がグループのピークだったのでしょう。
79年(だったかな?)にでたアルバム"Tusk"は2枚組というヴォリュームで内容もファンにはちょっとつらかった。バンド内部の状態もよくなったらしく、人気も下降気味。
そんななかで行われたツアー。武道館は空席が目立ち、いまいち盛り上がらないコンサートだった。

最近再結成ツアーをやり、ライブアルバムのセールスもいいようだ。これだけ歴史のあるバンドなのだから、歴代のメンバーもいれてやったらおもしろいと思うのだけけれど...(ボブ・ウェルチなんかね)

Power'80 P-Model&ヒカシュー
80.4.7 中野サンプラザ

この頃の大きな流れとしてやはりパンク/ニュー・ウェイブははずせないでしょう。70年代の終わり頃ロンドンやニューヨークで始まったこのムーブメントは、80年代にはいり日本にも本格的に上陸した。それは新しいジャンルというより、音楽の新しい解釈の仕方だ。その後の音楽界に、大きな影響を与える事になる。
そして、日本でもたくさんのバンドが登場した。
P-Modelもヒカシューもそのころにデビューしたバンド。当初はテクノ・バンドと言われていたけれど、その後の展開を見ればそんな狭いジャンルにはいりきらないバンドであった事がわかる。
二つのバンドのジョイント・コンサート。サンプラザというホールでは双方の実力・魅力があまり発揮できなかったように思う。

日野皓正 & The Players
80.4.21 郵便貯金ホール

どんどんポップになって「歌のない歌謡曲」になっていったフージョン界で、アグレッシブで緊張感ある演奏を繰り広げていたプレイヤーズ。そう、これはドライブのBGMになんかにできない。心して聞かないと痛い目にあう。
3枚目のアルバムにゲスト参加したのをきかっけにヒノテルとのジョイント・コンサートが行われた。
ホールということもあってレーザー光線などの演出もあった。いつもどおりのハイクオリティな演奏。でも、幾度となく見た六本木ピットインでのほうがよかったな。

Gary Numan 80.5.6 中野サンプラザ
エレクロリックでポップな曲作りで 人気のあったゲイリー・ニューマン。今聞いてみると、シンセやシンドラなんかチープな音なんだけど、それがいかにもニューウェイブ的。

コンサートのステージ後方にはピラミッドのようなやぐらが組まれ、バンドのメンバーはそこで演奏し、ゲイリーはその前で歌っていた。全員のコスチュームはSF未来物のような服、もちろん無表情でやるのが80年代風。

Bob James 80.6.2 厚生年金会館
この頃のボブ・ジェームスはシンプルで静かな曲作りになり、エレピよりアコピを使う事が多くなってきた。
それとは対照的だったのが、ギタリストのハイラム "24丁目" ブロック。客席まで降りてきてバリバリ弾きまくっていた。この手のジャンルでストラトだもんな。(もちろんアーム付き)

Specials 80.6.30 郵便貯金ホール
今も高い評価をされているスペシャルズ。スカ/レゲエにのってメッセージ性のあるアグレッシブな曲が魅力。
この時、スカ/レゲエは世界で一番クールで過激でかっこいい音楽になった。
黒のスーツできめたファッションも世界中にツー・トーン・ブームを巻き起こし、当然この日も「黒い」人達ばっかり。(ジーンズで行った僕は浮いてましたけど...)


Daryl Hall & John Oates
80.9.29 中野サンプラザ

80年代のホ−ル&オーツの勢いはすごい。大ヒットの連続だった。
持ち前のソウル・フィーリングに、ニュー・ウェイブやダンス・ミュージックの要素を加えた音楽性は時代に完全にはまっていた。
このライブは、アルバム"X-Static"の時のもの。"ウェイト・フォー・ミー"のシングル・ヒットもあって、コンサートは大盛況。

Boz Scaggs 80.10.20 日本武道館
すっかりクリスタル系御用達になったボズ。(特に日本では)バラードシンガーとしての人気が高かった。
しかし、彼はブルース・シンガーなのだ。この日もジャンプ・ナンバー"Breakdown Dead Ahead"でスタート。
時代を駆け抜けてきた者だけが表現できる力強いライブだった。

結局、"Lone Me A Dime"は最後まで演奏されなかった。アルバム・タイトルのMidlle Manは、彼の揺れる気持ちを表していたのではないだろうか。

Jackson Browne 80.11.25 日本武道館
泣けるほど感動したコンサート。僕の行ったコンサートのベスト5にはいるぐらい素晴らしかった。
2時間ぐらいの間に、彼の人生のすべてが見えたような気がする。喜びや哀しみ、そして勇気。彼のメッセージは、武道館の一番上の席で一人で見ていた僕にもしっかり届いた。

バンドは西海岸の名プレイヤー達。特に、ギタリストのデビッド・リンドレィとコーラスのロ−ズマリ−・バトラーの二人には、大きな拍手が送られた。

Ambrosia 80.12.8 中野サンプラザ
プログレ・バンドとしてスタートしたアンブロージアも、この頃はすっかりAORバンドになっていた。
ヒット曲のほとんどを書いていたデビッド・パックは今でも、プロデューサー、コンポーザーとして活躍中だ。
サーファーにも人気が高く、最後は"The Bigest Part of Me"の大合唱になった。

そして次の日、日本にショッキングなニュースが届いた...


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